明石(艦これ) 単語


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「提督も修理ですか?どこが壊れてます?」

明石(あかし)とは、大日本帝国海軍所属の特務艦艇・工作艦「明石」をモチーフとした、ブラウザゲーム『艦隊これくしょん~艦これ~』に登場する艦娘(かんむす)である。

担当声優は種田梨沙氏、キャラクターデザインは藤川氏が担当。

明石の概要ですね。

艦これ開始以来、妖精を除いてシステムのキャラクター(NPC)としてただ2人登場していたのが、任務画面で登場する通称「任務看板娘」と、アイテム屋さん画面で登場する通称「アイテム屋娘」だった。
この2人ついては、かねてより、未登場の艦娘をそのまま流用したものであると言われており、「アイテム娘」についてはクレーンを担いでいる様子から、工作艦「明石」モチーフの艦娘であることが暗黙の了解となっていた。
(ちなみに「任務看板娘」の正体については未だ公式からの発表はないものの、軽巡「大淀」ではないかと専らの噂で、各種コミカライズではまんま明言されている)
その後、アイテム屋娘は大型艦建造の画面にも出張していたが、それ以上の登場場面があるわけではなかった。

そして時は流れ、艦これ開始から1年が経過した春のイベント「索敵機、発艦始め!」の2面クリア報酬として、装いも新たに工作艦「明石」が実装された。それはまごうことなく、あの「アイテム屋娘」であった。
なお、艦娘として艦隊に配属となっても生活が苦しいのかアイテム屋の仕事は続けている模様である。別個体とかじゃないだろう、多分。
ちなみに、早速ダメコン併用とかでなくガチで明石を轟沈させてしまった人がいたらしいが、アイテム屋の明石さんは普通に仕事を続行していたらしい。
勿論、「明石」にとって艦隊がお客さんから身内になったからといって、アイテムを「明石」の社割(?)で購入できるわけではないのであしからず。

工作艦 明石

艦娘「明石」は、日本の鎧を思わせる装甲を肩と左足に付け、背中に「明石」のトレードマークともいえる3本のクレーンを背負っている。艤装の下の服装は、アイテムを売っていた頃と同じセーラー服に所謂ミニ袴(ミニスカート風袴。中破絵を見ると構造が判りやすい)。アイテム娘の頃からサイドは隙間が空いていたのだが、「明石」の絵は描かれている角度と腰を曲げているポーズのせいで、お尻を丸出しにしているように見えてしまう。
ちなみに中破すると結構大変なことになるが、上の方は下着らしい影が見えないし、下はサイドが紐である。袴風スカートであることも考慮して、編者としては「上はつけていない、下はふんどし」説を推したい。あ、憲兵さん、何か御用でしょうか?
なお、改造後の中破絵からして、胸部装甲は結構なものをお持ちのご様子である。

記事冒頭の台詞や、これから遠征に出ようかという艦隊に「修理しときます?」と声をかける様子が端的に示すように、性格的には職務に忠実な某夜戦バカならぬ修理バカである。提督の脳も修理できるらしい。
明るく元気な言動が多く、修理の腕に自信を持つ一方、戦闘は得意じゃないと素直に吐露する(改造後はそれまでのレベリングにて戦闘慣れしたせいか若干前向きになるようだ)など、感情表現が豊かな好人物という印象であろう。

さて、言うまでも無く「明石」は艦これ初となる「工作艦」であり、一応武器も持ってはいるが、ぶっちゃけ輸送潜水艦である三式潜航輸送艇「まるゆ」並に貧弱である。アイテム屋さん専業の頃からクレーンを片手で軽々と抱える姿は力強そうで頼もしいと定評があったが、それとは裏腹に間違っても戦果を期待して戦場に出す艦ではないことを、まず心得ていただきたい。

ではどのような艦なのかというと、「自動修理艦」である。
具体的に言うと、「明石」は自ら旗艦として率いる艦隊において、彼女自身を含む艦娘が小破以下の損傷を被っていた場合、入渠しなくても修理できる「泊地修理」という能力を持っているのだ。
ただし、以下の制約がある。

  • 「明石」を旗艦にしなければ発動しない。一方、明石を旗艦に据えるだけで特に追加操作を要することなく発動する。
    (ただし、後述の「カウント開始のタイミング」に注意) なお、第1~第4のどの艦隊でも明石が旗艦であれば発動する。
  • 「艦艇修理施設」を未搭載で2番艦、1つ搭載で3番艦まで、2つ搭載で4番艦まで、3つ搭載で5番艦まで修理可能(旗艦=1番艦である自分自身は常に修理対象)。当該装備は2014年5月時点で最大3つまでしか入手できない為、6番艦は修理出来ない。
  • 「明石」に近い順に修理を行っているためか、上記の条件を満たしていても、間に無傷の艦が入るとそれ以降の艦は修理してくれないので注意。
  • 「明石」による耐久度回復は20分ごとに行われる。時間のカウント開始は、その艦隊編成にして一旦母港画面に戻ったタイミングから。修理が終わる前に編成を組み直すと、カウントは最初からやり直しになるので注意。
    ※なお、編成したまま戦闘に出ようとも、編成を変えない限りはカウントは継続されている模様。
  • 当然、修理には資材が消費される。
  • 中破以上は修理できない(素直に入渠してください)。

実装直前の運営ツイッターでの情報によると「入渠ドックで修理するよりも若干早い修理が可能」との事だったが、検証によるとほぼ変わらない。少なくとも寝放置など、一切の操作を加えない状態では全く同じである。

一応、母港に戻って回復判定を発生させた時に、「回復したHP量」が1未満であった場合は1に切り上がってくれるため、こまめに母港に戻ってチェックしていると修理完了は若干早くことがあるのは事実。
ただし、回復判定のサイクル1回分の時間(20分)で1以上のHPが回復してしまう低レベルの艦や小型艦ではこの現象を利用できない。具体的に言うと、金剛型以外の戦艦と正規空母だとレベル93以上。金剛型戦艦や重巡・軽巡ではレベル131以上でこの現象が発生する。潜水艦・駆逐艦ではレベル150にカンストさせても無理。
ただ条件を満たした艦だからと言って、20分毎に欠かさず母港に戻る事を繰り返し続けなければいけないので、手間に見合うかと言うと微妙。
ちなみに具体例を出すと、レベル100の大和で20ダメージを受けている場合、全回復には7時間7分10秒を要する。HP1を回復するのにかかる時間で言うと、約21分と20秒程度。20分キッカリで母港を表示させる作業を20回繰り返すと、20分×20=6時間40分で大和の修理が完了する。7時間近くPCに張り付いて30分程度の短縮を有用と見るかはお任せする。

ただ修理の早さよりも何よりも明石修理が便利なのは、「途中で中断できる」事である。
高レベルの大型艦になると、小破ですらない微ダメージでさえも2~3時間の入渠を要するようになるが、通常の入渠ドックによる修理だと、3時間使って全回復させるか、バケツで即修理するかのどちらかしかできない。
疲労抜きの数十分がもったいないので修理に使いたいとか、 あと1時間で寝なければいけないけど寝るまでにもう1回出撃したいとか、そういう要望にはバケツがないと応えられないのである。そんな訳で、バケツが有り余っている提督を除き、小破未満の微ダメ程度であれば修理せずに出撃させられることはよくある。
そこで明石修理を使うとどうなるか。全回復に3時間かかるダメージを30分だけ修理し、1/6程度回復する、等と言った半端な修理が可能になる。もちろん全回復しないのでベストコンディションにはならない訳だが、バケツを惜しんで小破寸前のダメージのまま出撃するよりは、いくらかでも回復してから出撃する分、確実にマシだろう。

なお、改造はLv35だが、スロットが増える上に上記の「艦艇修理施設」を持ってくるので、頑張って改にするのは有効な手段である。
また、性質上第1艦隊旗艦(第2以降の艦隊は大抵遠征)にして長時間放置することが多く、演習相手になった時の経験値を決定する艦になる事が多い。そういう意味でもレベルをある程度上げておくと他の人に喜ばれるだろう。
(もちろん、高レベルの旗艦を置くことがルールとかそんな事は全く無いのだが、情けは人のためならず、である)

このように戦闘よりもサポートに秀でており、その能力にさらに磨きをかけるために是非とも改造可能なLv35まで前線で育成したいところではあるが、注意すべき点として一回の出撃で消費される燃料の量が正規空母に匹敵し、修理にかかる時間や鋼材使用量も戦艦や正規空母とほぼ同等の量を要求される。うっかり大破しようものならバケツ使用間違いなしであり、ダメ押しとばかりに回避の値はまるゆにすら負けている。改造すれば一応扶桑型戦艦並みには回避の値が上昇してくれるものの、無茶はできないことに変わりないため、育成の際は旗艦においたり潜水艦を同伴させるなどの工夫はしたい。
2014年5月9日いっぱいで春イベントが終了した現在、彼女を手放してしまったら再入手は現時点では不可能なことは忘れずに。

なお、実装当初「明石」を秘書艦にして建造をすると猫る(通信エラーを起こす)というバグがあったが、早々にオンラインアップデートで解消されているので安心されたし。
九一式徹甲弾や三式弾を低コストで開発してくれる戦艦等向けのレシピが「明石」にも割と高確率で有効との報告が多数見受けられるので、装備開発の機会にも活用して損は無い。
(徹甲弾は春イベント開催と同時に実装された新システム「弾着観測射撃」に使用可、三式弾は対空に有効であるのみならず、春イベント海域E-3・E-5のボスのような「陸上の」敵への決め手となった)

工作艦、明石の史実!参ります!

詳細は「明石(工作艦)」も参照のこと。

言うまでも無く、軍艦とは戦う船であり、普通の船に較べると遙かに壊れる可能性は高い。
壊れるということは、それを修理する必要がある。いちいち本国にある港まで引っ張ってこなくても、現地の港で修理できるならそれに越した事は無い。というわけで生まれたのが、現地修理のための船、「工作艦」である。

日本海軍は、当初は鹵獲したロシア商船を改造した工作艦「関東」を持っていたが、1924年に事故で沈んで以降は(主に予算難のため)工作艦なしの状態であった。
しかし、実際に戦争の足音が近付いてくる中、いつまでも工作艦なしではいられないということで、1937年に、ついに待望の「工作艦として設計された艦」が竣工し、艦名には兵庫の景勝地「明石の浦」からとって「明石」と名付けられた。
なお、その後、「三笠」の同型艦「朝日」を改造して工作艦にしたほか、商船を改造した工作艦も数隻作られたが、結局設計段階から工作艦として作られたのは「明石」一艦のみであった。

艦これプレイヤーなら給糧艦「間宮」がとんでもない能力を持っていることを知っている人も多いだろうが、工作艦「明石」もかなりとんでもない能力持ちであった。

  • 艦内に工場を17、呉や横須賀、舞鶴といった海軍工廠ですら持ってないドイツ製作業機械を114(144という説もある)も持つ。
  • 煙突を2本持つが、このうち1本は、この工場の排煙専用のもの。
  • 総発電能力4,800kWは、大和型戦艦のそれに匹敵する。現代の小規模な水力発電所並である。
  • 作業のため全通式の上甲板を採用している。
  • 乗員769人のうち433人は工場担当の工員。
  • 平時の艦船補修の4割(35万工数の40%)までを、この艦のみで賄えるとされた(数字上の話ではあるが)。
  • 通称「動く海軍工廠」。
  • その能力故に、米軍からは「最重要攻撃目標」と名指しされる。
    (ちなみに米海軍の工作艦(Repair Ship, AR)は13隻と、数的には圧倒的に不利であった。さすが米帝)

ちなみに誤解されることも多いが、「明石」を始めとした工作艦は「航行しながら修理する」という能力は持っておらず、出先の港に停泊して、そこに戻って来た艦の修理を行うという、言ってみれば「港内即席工廠」といった存在である。これは艦これでも、母港に停泊中に修理する、という形での再現となっている。

なお、艦これでは最初から25mm連装機銃をスロットに装備しているが、史実の「明石」も前部甲板に12.7cm連装高角砲×2、後部甲板に25mm連装機銃×2を備えており、一応は自衛もできるようになっていた(明石改のグラフィックで、その武装の様子は再現されている)。大きさは全長154.66mで排水量が10,500トンとちょっとした巡洋艦サイズである。「あきつ丸」よりやや大きい。

「明石」は開戦以降、南方に進出し、パラオ、ダバオなどを回ったあと、1942年からはトラック泊地に停泊。数多くの艦を修理しては戦場に送り出す日々を送っていたが、1944年2月17日のトラック島大空襲に遭い大破。なんとかトラックを脱出してパラオにたどり着くが、3月30日のパラオ空襲でついに力尽き大破着底。1944年5月10日、除籍。

それ以後、南洋での修理能力を失った日本海軍は、最前線で大破した艦の現地修理が不可能となった。

戦争が終わっても、長らく「明石」の船体はパラオ湾に放置されていたが、1954年に解体された。

そして、1969年、海上自衛隊に海洋観測船として、AGS-5101「あかし」が竣工し、海洋の測量・観測業務に従事していた。こちらは1999年、無事に除籍の日を迎えている。

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アイテム屋娘時代

工作艦「明石」


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  • 明石(工作艦)
  • 非戦闘用艦娘
    • 明石(艦これ) - 工作艦
    • まるゆ(艦これ) - 潜航輸送艇(陸軍所属)
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