末期色(まっきいろ)とは、ある物が最終的に真っ黄色に染まった様子を、もう手に負えない様子を意味する「末期」とかけて呼ぶ言い方である。末期と言われるくらいなので、良いイメージで使われることはほとんどない。
「末期色と呼ぶにふさわしい物といえば?」と聞かれればいろんなものが挙げられるだろう。例えばニコニコ動画においては、國鐵廣島JR西日本広島支社が昭和84年平成21年12月下旬から実施している、新たな車両塗装がよく話題に上っている。ここでは、主にこのことについて紹介しつつ、末期色とは具体的にどういう事かを考察する。
JR西日本が発表した資料によると、これまで鉄道ファンにとって、そして沿線住民にとってなじみの深かった瀬戸内色の車両や、首都圏で大活躍していた面影を残す湘南色の車両などが、まるで総武線とか西武鉄道とかが広島に来てしまったかのように全て真っ黄色になってしまうとのことである。ちなみに、プレスリリースによると、『瀬戸内地方の豊かな海に反射する陽光をイメージ』したのだとか。
(なお、気動車についても、「瀬戸内マリンビュー」、「みすゞ潮彩号」を除いて全て朱塗り(首都圏色、タラコ色)に統一される模様。こちらは「国鉄色のリバイバル」とも取れるため、それなりに好評価のようである。)
ところが、この塗装変更について、「実は塗装にかかるコストの削減が目的なのでは?」とか「おそらく全て塗り替えるのには結構時間がかかるだろうから、これから数年間は新車を導入しないという決定の口実に使われたのでは?」とか言われていたりする。(これらの推測が正しければという前提だが、)一言で言えば「広島支社オワタ\(^o^)/」という状況である。(後述するが、コスト削減説は真実であることが分かった。そもそも国鉄気動車の首都圏色も、保守の合理化を目的として施行されたものである)
以上のことから、今回のJR西日本による車両の新塗装を「末期色」と呼ぶ人が多い。
今回の一件、「また國鐵廣島かwww」と笑って済ませられる問題として幕を閉じる・・・・・・はずだった。
ところが、これは単なる序の口だったということが明らかになった。なんとJR西日本はあろうことか関西近郊を走るステンレス製車両を除く全車両を一色に塗ってしまう計画だったというのである。地域ごとに違う色となるため全支社が末期色に塗られることはないものの、末期色に塗られた広島支社は、皮肉にも末期状態のJR西日本(!?)の最先端をいくことになったのである(この掲示板の>>2-3を参照)。
以上のことから、末期色は、施す側・施される側の双方がともに深刻な事情を抱えているときに生じるということが分かった。
なお、国鉄初の黄色い電車は山手線に投入された101系であるが、当時最先端の車両(国鉄初のカルダン制御通勤車)だったため、「末期色」とは呼ばれなかった模様。
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最終更新:2024/03/29(金) 21:00
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