本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜とは (ホンズキノゲコクジョウシショニナルタメニハシュダンヲエランデイラレマセンとは) [単語記事]

「本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜」とは、ネット小説である。書籍版も発売されている。

著：香月美夜。

概要

大学卒業後に図書館に就職することが決まっていた本好きの女子大学生が、地震で倒れてきた本に押しつぶされたところで意識が暗転。目が覚めるとファンタジーっぽい世界に生まれ変わっていた……下町に住む貧しい兵士の娘、病弱で幼い5歳の少女として。

そんな異常事態でも、書物を偏愛する彼女は本を読みたいという欲望を滾らせる。だが紙と言えば高価な羊皮紙しかないような世界であり、貧しい平民の彼女には本を購入することなど不可能だった。それでも読書を諦めきれない彼女は、自分で本を作ることを目指しはじめる。幼く病弱すぎる体のせいで空回りばかりだが、逆境を乗り越えて再び本をその手にすることはできるのか？

作者は香月美夜。小説投稿サイト「小説家になろう」に2013年9月から投稿されている。「小説家になろう」に投稿されている小説には「異世界もの」「転生もの」が多いが、この作品もそれらの内の一つである。

多数の類似作品に埋もれないようにするためか、「主人公が貧乏な家に生まれた非力で病弱な幼児」「転生前の曖昧な知識を使っても中々うまくいかない」など、他の異世界転生ものと比べてやや珍しい要素が多い状態から物語が始まっている。

2015年1月から、ソフトカバー単行本レーベル「TOブックス」より書籍版が発売されている。書籍版の挿絵は椎名優。電子書籍版がニコニコ静画（電子書籍）でも配信されており、各巻の冒頭が試し読みできる。第1巻の試し読み部分だけでもわかるがネット連載版から改稿・加筆されており、さらに描き下ろし番外編なども収録されている。

「本好き」というところが共感を呼ぶのか、書店員などからの評判がいいようだ。