条件演算子又は三項演算子とは、条件分岐を実現するプログラムのソースコードの書式の一つである。
概要
プログラミング言語に於いて、条件分岐を実現するには基本的にif文を用いる。しかし、C言語、Java、Python3等の幾つかのプログラミング言語には、if文を簡略化した条件演算子(三項演算子)を使用できる[1]。実際にPython3で記述したコードを次に示す。
print("1...Aレース / 2...Bレース")
n = int(input())
if n == 1:
print("Aレース選択")
else:
print("Bレース選択")
上記と等価なソースコードを、if文の部分を条件演算子に置き換えた形で次に示す。
print("1...Aレース / 2...Bレース")
n = int(input())
print("Aレース選択" if n == 1 else "Bレース選択")
この様に、たった1行で記述できる。
条件演算子の可読性問題
この条件演算子に限った話ではないが、こうした簡略表記の類には、濫用するとソースコードの可読性を低下させるという問題を孕んでいる。可読性とは「読み易さ」のことで、可読性が低いとは「読み難い」ということである。ソースコードの可読性が低いと、デバッグや保守の際に大変面倒なことになる。
ソースコードの可読性の高さを売りにしているプログラミング言語の一つであるPythonでは、条件演算子の導入が長い間見送られ、バージョン2.5からようやく導入された。
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関連リンク
関連項目
- プログラミング関連用語の一覧
- ソースコード
- 可読性
- デバッグ
- 保守
- プログラミング言語
脚注
- *Python3では「条件式 (Conditional Expressions)」と称する