東京国際展示場とは、東京都江東区有明にある日本最大のコンベンションセンターである。
中央区晴海にあった東京国際見本市会場が見直された際に立地条件などを考慮して移転が決定、東京都江東区有明の現在の場所に移転することになり、1996年に移転。その際、東京国際展示場と名称が変更された。東京ビッグサイトとも呼ばれ、日本国内で最大のコンベンションセンターとして現在も活躍中である。
2016年度より新しいロゴマークを使用している。
会議棟、東展示棟1~6ホール、東新展示棟7・8ホール、西展示棟1~4ホール、屋上展示場で構成されていて、レストラン街もある。かつては南展示棟建設地に屋外展示場があった。
東新展示棟7・8ホールは2016年10月下旬より使用が開始された。又、廃止された屋外展示場・西棟屋外駐車場の場所に南展示棟1~4ホールが建設中である。東新展示棟は改修工事に伴う代替えホール、南展示棟はオリンピック用の拡張ホールという位置づけになっている。それぞれ終了後も使用予定である。
さらに展示場スペース確保のため、東京テレポート駅近くに青海展示棟A・Bホールが作られるがこちらは仮設である。
国際と名が付くだけあって祈祷室もある。
ギフトショーやおもちゃショーなどで利用される大規模施設であり、コンサート会場となることもある。様々なイベントが催され、その都度周辺は多くの人手で賑わうが、イベントのない日は逆に閑散としている。2011年からは東京国際見本市会場で1987年に開催して以来となる、東京モーターショーが開催されている。
近くにコンビニエンスストアが数件あり、また施設内にもファミリーマート(東展示棟ガレリア)、ローソン(エントランスホール。2015年6月~)、セブン-イレブン(イベントプラザ。2015年7月~)が入っている。それ以外の店がほとんど無いため、イベントがある日のコンビニエンスストアの売上は異常なほど高くなる。コミックマーケット開催時には会場の女性用トイレ、ゆりかもめの切符売り場とならんで3大人気サークルなどと揶揄されるほど、長蛇の列ができることも。
映画「ゴジラVSデストロイア」では、ゴジラジュニアの下敷きになって破壊された。
また様々なマンガ・アニメ・ゲームにもイベント会場の一つとして登場する。変形ロボットになったり、学校として登場する事もある。
2008年から2016年まで東京マラソンのゴール会場として使用されていた。
東北地方太平洋沖地震後は展示ホール間の仕切りとシャッターの一部不具合が発生したが、それ以外問題はなく、敷地内での液状化現象も発生しなかった。2011年3月22日から4月24日まで西1・2ホールが避難所として使用された。
ビッグサイトの増築拡張案が2016年東京オリンピック構想のころから水泳競技用臨時プールやメディアセンターとして使われた際の案として出ていたほか、外国の展示会場と比べると展示面積が見劣りするという現実がある(中国や韓国には既に10万㎡を超える展示会場がある。ちなみに世界最大はハノーファー国際見本市会場で約496,000㎡と優にビッグサイトの6倍以上)。コミケはともかく、モーターショークラスになると現在のレベルでは限界があることになる。このため石原都知事が2012年3月の都議会で拡張する旨を表明した。
東京国際展示場は、1996年3月から10月までの世界都市博でメイン会場の一つとして使われ、終了後展示場仕様に改装し、本来であれば11月に開業する予定であった。しかし、世界都市博の開催が中止になってしまい1996年4月1日オープンと前倒し開業となった。
本来なら世界都市博で、展示場としての運用の流れや来場者の導線を検証する予定であったが出来なくなってしまい、インフラ等の整備も急がなくてはならなくなった。又、世界都市博で東京国際展示場の知名度が上がるはずとの前提があった為、PR用の経費が不足する等問題が次々と出る事態になった。
当時の東京国際展示場はPRも兼ねて愛称の募集をし、その中で選ばれたのが「祭都」「彩都」(サイト)という愛称だった。一番多く送られてきた愛称が「東京メッセ」であった為、「東京という言葉をつけたい」という意見、また「日本最大であることを出したい」という意見が出て「東京ビッグサイト」という愛称に決まった。
英語表記については、SITE ではなく、将来の展望を求め多くの来場者に来てほしいという思いを込め SIGHT の和製英語の字が当てられ TOKYO BIG SIGHT となった。
「東京ビックサイト」と「ク」が濁らず表記されることがあるが、「東京ビッグサイト」と「グ」と濁るのが正しい。
ビッグサイトのシンボルタワーで四つの逆四角錐を組み合わせた形が特徴。逆三角形とよく言われるが、正確には逆四角錐である。高さは6~8階の位置にあり、当初は高さ100メートルにする構想があった。(現在の高さは58メートル)
名前の通り中には会議場・会議室、そしてレストランがある。その為イベントで使われることはあまりなく、6・7階は普段は入れない。8階にはレストランがある為行くことは可能。屋上にはヘリポートがある。
現在は屋上へ立ち入りはできないが、以前は行くことができた。
高所にあり下部よりも上部が広くなっている構造の為、建設時、高い位置での建設は仮設の足場が多く必要になる為、且つ安全性を高める為に低い位置で完成させてから4本の柱に沿って1994年の6月30日から3日間かけてジャッキでリフトアップする工法を行った。その為建設中には会議棟が低い位置にある光景が見られた。(その当時はゆりかもめ・りんかい線共に未開業で臨海副都心全体が工事中の状態だった為、近くで見れたかは不明。船の科学館の展望台からは距離はあるが見ることができた。)
外装の銅色っぽい部分はチタンでできている。これは、構造上清掃が困難になる為汚れにくい物・塩害対策が必要・軽い材料との条件があった為である。
東展示棟は会議棟とは離れた場所にあり連絡ブリッジで繋がっている。これは当初の予定だとテレコムセンターの前(湾岸スタジオや日本科学未来館がある所)に建設予定だったのだが、そこだとビッグサイトも主催者である日本国際機械見本市に必要な展示スペースが確保できず、今の場所に決まった。その時には予定地の所に道路とゆりかもめの車庫&連絡線が建設中であった為、それをまたぐ形になり東展示棟は離れてしまった。
ホールは6ホールあり、東1~3ホール、東4~6ホールの間に通路があり「ガレリア」と呼ばている。東1~3ホール、東4~6ホールはそれぞれ繋げて使うことが可能である。
連絡ブリッジとガレリアには動く歩道が設置されている。
ガレリア2階の両脇に花壇があり、逆四角錐の部分にはスカイロケット・オリズルランが、それ以外にはヘデラヘリックス・ヘデラヘリックスグレーシャ・エレンダニカ・ポトスライムが植えられ、水やりは自動で行っていたが、現在植物は無くなっている。
建設時、東展示棟のホール屋根は会議棟と同じく低い位置で作ってからジャッキアップする工法がとられた。
東新展示棟、東7・8ホールは東棟屋外駐車場の直角三角形の様な形のスペースに造った為、いびつな形となっている(東8ホールは平行四辺形に近い形)。又、既存の東展示棟との間には道路がある為、繋いで使う事ができない。東7・8ホールは間にあるリンクスペースと合わせて繋ぐことができる。
東7ホールは形こそいびつであるが施設内ホール最大面積で、逆に東8ホールは最小面積である
東展示棟を利用する際はゆりかもめの国際展示場正門駅よりも隣の有明駅、もしくはそれに隣接するりんかい線国際展示場駅のほうが便利である。
東展示棟と違いこちらは会議棟と隣接している。1階に西1・2ホール、4階に西3・4ホールと屋上展示場があり、西1・2ホール、西3・4ホールはそれぞれ繋げて使うことが可能である。1階と4階に分かれている為、西1・2ホールと西3・4ホール・屋上展示場間の移動には階段・エスカレーター・エレベーターを利用する必要がある。
1階から4階まで直通の長いエスカレーターもあるのだが、そのエスカレーターで2008年8月3日に逆走が起き負傷者がでる事故が発生した。原因はボルトの緩み、部品の溶接不良と考えられている。詳しくは、東京都内エスカレーター事故調査報告書‐国土交通省を参照。
その後事故機のエスカレーターは部品を強化して運用している。
現在では館内のエスカレーターには安全喚起の看板設置、一段開けて乗る旨のアナウンスが流れるようになっている。
屋上展示場はホールではないので屋根が無い。アート作品の一つ「雲のオブジェ」の13個あるうちの6つが設置されている。以前は屋上展示場から屋外展示場へ行く階段があったのだが現在は取り壊され、将来的に南展示棟への連絡通路となる予定である。
南展示棟ができるまでその場所に開業時からあった展示場。屋上展示場と同じく屋根は無く、水玉柄の絵が地面に描かれていた。隣接して西棟屋外駐車場があった。ゆりかもめの車庫と本社、有明西ふ頭公園に囲まれた長方形のスペースに展示場と駐車場があった。
屋外展示場を廃止し、その跡地に建設中である。西展示棟と同じく1階に1・2ホール、4階に3・4ホールが設けられ、西棟屋外駐車場があった場所には立体駐車場が作られる予定。イベントプラザから西展示棟の横を通り、南展示棟へ繋がる連絡通路も作られる予定である。
東京テレポート駅近くに建設中。展示スペースを確保する為の仮設の展示場。他の展示棟と敷地も繋がっていなく、移動の際はビッグサイトから一度外に出る必要がある。
かつてあった東京国際見本市会場も他の館に行くには外に出て移動し、A館・東館からB館・C館は距離があったが、それ以上に離れていてる。もはや別会場。
北コンコースの横にあるエスカレーターを降りた先に5店舗飲食店がある。飲食店は他に東展示棟のガレリアやバスターミナルと西展示棟の間等にもある。
会議棟の8階にもレストランがある。ここは個室席もあり、窓から景色を一望できる。
入口から入りエントランスの左奥にあるショップ。大きな熊手が飾られている。
ビッグサイトオリジナルのグッズや食べ物のお土産類、他に東京オリンピック(2020年)・パラリンピックの関連グッズなど東京のお土産が売られている。
コミックマーケット開催時には店の外に臨時の販売ブースが設けら、コミケ限定のコラボグッズを販売している。
入口から入りエントランスの右奥にあるショップ。
こちらはどちらかというと主催者やビジネス関係者向け。文房具類が売られており、コピーやデーターの出力、荷物預かりや宅急便の取り扱い等もできる。ビッグサイトオリジナルグッズはここでも販売している。
祈祷室はここにある。
こちらもコミックマーケット開催時には店の外に臨時の販売ブースが設けられ、コミケ限定のコラボグッズを販売している。
会議棟を模したキャラクターで青いスニーカーを履いている。ぬいぐるみや携帯ストラップなどいろいろなグッズが販売されていた。
以前はビジネスセンターの前にたくさんのぬいぐるみが飾られ関連グッズも売られていたが、現在では見かけなくなった。
2011年パリで開催された JAPAN EXPOの東京ビッグサイトブースでのPR用(宣伝広報特命担当)としてイメージキャラクターが2人誕生した。姉妹という設定で、イラスト入りグッズを発売する際に名前の募集が行われた。
公式ホームページでお知らせに描かれたりグッズの紹介もされていたが、現在では見かけなくなった。
ビッグサイトではいろいろなオリジナルグッズが販売されている。
なお、下記グッズの中には現在販売終了している物も含みます。
又、イメージキャラクター さいとみらい・さいとゆめのグッズとして
コミックマーケット開催時にはイラストレーターとコラボしたオリジナルグッズが販売される(飲み物・トートバック等)
オリジナルグッズではないが、会議棟のペーパークラフト(1/750)も販売されている。
東京ビッグサイトへの公共交通機関でのアクセスについて を参照
東京国際展示場は、年間利用件数300件、来場者数1500万人前後を抱える[1]国内随一の展示会場であるが、東京オリンピック(2020年)開催により、多数の展示会が開催を危ぶまれている。
小池百合子東京都知事は2017年9月29日の記者会見で、2020年にコミックマーケット(コミケ)などのイベントが開催できない可能性がある問題について言及し、「特にコミケといわれるコミック関係のイベントはいつも大変な賑わいとなっている」と前置きした上で、「なんとか西と南の展示棟を調整をいたしまして、平成32年5月1日から5日までコミケ関連で使えるようにさせていただくということでいま関係者とも調整をしているところでございます」「大変なファンのいるイベントであり、オリンピックだけでなくいつもの方々にお使いいただけるような工夫をしております」「他の仮設展示場もこの間作るわけでございますけれども、7月1日から14日までの14日間、それから9月10日から30日までの21日間、合わせまして35日間、貸し出すということが可能になってまいるということで、様々工夫をしながらオリンピック・パラリンピックとともに普通の展示会等のイベントも提供させていただくということでございます」と語った[2][3]。
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最終更新:2025/12/09(火) 14:00
最終更新:2025/12/09(火) 14:00
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