東京国際展示場とは、東京都江東区有明にある日本最大のコンベンションセンターである。
中央区晴海にあった東京国際見本市会場が見直された際に立地条件などを考慮して移転が決定、東京都江東区有明の現在の場所に移転することになり、1996年に移転。その際、東京国際展示場と名称が変更された。東京ビッグサイトとも呼ばれ、日本国内で最大のコンベンションセンターとして現在も活躍中である。
2016年度より新しいロゴマークを使用している。
会議棟、東展示棟 東1~6ホール、東新展示棟 東7・8ホール、西展示棟 西1~4ホール、南展示棟 南1~4ホール、屋上展示場とで構成されていて、レストラン街もある。かつては南展示棟の所に屋外展示場があった。
青海展示棟A・Bホールもあるが場所が別となっている(東京都江東区青海)。
東新展示棟 東7・8ホールは2016年10月下旬より使用が開始された。又、廃止された屋外展示場・西棟屋外駐車場の場所に南展示棟 南1~4ホールと南棟立体駐車場が作られ2019年7月から使用を開始した。東新展示棟は改修工事に伴う代替えホール、南展示棟はオリンピック用の拡張ホールという位置づけになっていて、それぞれ終了後も使用予定である。
さらに展示場スペース確保のため、東京テレポート駅近くに青海展示棟A・Bホールが作られたがこちらは仮設で2019年4月~2020年11月まで使用予定。
国際と名が付くだけあって祈祷室もある。
ギフトショーやおもちゃショーなどで利用される大規模施設であり、コンサート会場となることもある。様々なイベントが催され、その都度周辺は多くの人手で賑わうが、イベントのない日は逆に閑散としている。2011年からは東京国際見本市会場で1987年に開催して以来となる、東京モーターショーが開催されている。
近くにコンビニエンスストアが数件あり、また施設内にもファミリーマート(東展示棟ガレリア)、ローソン(エントランスホール。2015年6月~)、セブン-イレブン(イベントプラザ。2015年7月~)が入っている。それ以外の店がほとんど無いため、イベントがある日のコンビニエンスストアの売上は異常なほど高くなる。コミックマーケット開催時には会場の女性用トイレ、ゆりかもめの切符売り場とならんで3大人気サークルなどと揶揄されるほど、長蛇の列ができることも。
映画「ゴジラVSデストロイア」では、ゴジラジュニアの下敷きになって破壊された。
また様々なマンガ・アニメ・ゲームにもイベント会場の一つとして登場する。
変形ロボット(超展示ロボ ビッグサイトロン)や、学校(虹ヶ咲学園)として登場する事もある。
2008年から2016年まで東京マラソンのゴール会場として使用されていた。
東北地方太平洋沖地震後は展示ホール間の仕切りとシャッターの一部不具合が発生したが、それ以外問題はなく、敷地内での液状化現象も発生しなかった。2011年3月22日から4月24日まで西1・2ホールが避難所として使用された。
ビッグサイトの増築拡張案が2016年東京オリンピック構想のころから水泳競技用臨時プールやメディアセンターとして使われた際の案として出ていたほか、外国の展示会場と比べると展示面積が見劣りするという現実がある(中国や韓国には既に10万㎡を超える展示会場がある。ちなみに世界最大はハノーファー国際見本市会場で約496,000㎡と優にビッグサイトの6倍以上)。コミケはともかく、モーターショークラスになると現在のレベルでは限界があることになる。このため石原都知事が2012年3月の都議会で拡張する旨を表明、最終的にオリンピックにあわせる形で上述の通り拡張されることになった。
東京国際展示場は、1996年3月24日から10月13日まで開催の世界都市博覧会でメイン会場の一つとして使われ以下のパビリオンを設置予定だった。また会議も行われるはずであった。
・元気があるね、ニッポンの都市 「日本の都市館」
個性あふれる、日本のいろいろな都市を紹介する場。その活気ある姿を見ているとこちらまで元気になれそうです。
・都市の産業は、こんなに多彩 「都市の産業館」
伝統的なものから最先端をいくものまで、彩り豊かな東京の産業が大集合。味わいのある魅力を伝えてくれます。
・宇宙の視点から都市を見よう 「テーマ館:環境プラザ」
東京都の出展施設。大型立体映像や宇宙ステーションのモデルを通して、宇宙と環境についての知識が身につきます。
・江戸にも東京にも、くわしくなれる 「テーマ館:東京メトロポリスプラザ」
東京都の出展施設。400年の歴史を持つ江戸・東京の姿をさまざまな映像や展示物で紹介します。
・みんなで、21世紀の都市を語ろう 「世界都市フロンティア会議・東京96」
内外の人々がさまざまな視点で語り合う国連との共催による国際会議です。
世界都市博覧会 ‐東京フロンティア‐ パンフレットより引用
「日本の都市館」「都市の産業館」「テーマ館:環境プラザ」は東展示棟で、「テーマ館:東京メトロポリスプラザ」は西展示棟を使用し、「世界都市フロンティア会議・東京96」は会議棟で開催の予定であった。しかし、世界都市博覧会の中止を公約に掲げた青島幸男が都知事選で当選、公約を実行し開催が中止となった。
中止の影響で本来は都市博終了後展示場仕様に改装し11月に開業するはずであったが、1996年4月1日に正式オープンと前倒し開業する事になった。また、都市博で展示場としての運用の流れや来場者の導線を検証する予定であったが出来なくなってしまい、インフラ等の整備も急がなくてはならなくなった。さらに、都市博で東京国際展示場の知名度が上がるはずとの前提があった為、PR用の経費が不足する等問題が次々と出る事態になった。
世界都市博覧会用に現在のパレットタウン辺りから東京国際展示場までロープウェイ・ゴンドラリフト(ビッグサイト広報誌ではケーブルカー表記)を通す計画があったが中止の為、未完成で終わった。
現在バスターミナル横に「メディアタワー」と言う名称が付いたステンレス製のキューブ状フレームで囲まれ、広告や案内等の案内サインを掲げる為の建造物がある。これに使われている4本の鉄筋コンクリート製の支柱はロープウェイ・ゴンドラリフト用に使われるはずだった物である。
当時の東京国際展示場はPRも兼ねて愛称の募集をし、その中で選ばれたのが「彩都」「祭都」(サイト)という愛称だった。一番多く送られてきた愛称が「東京メッセ」であった為、「東京という言葉をつけたい」という意見、また「日本最大であることを出したい」という意見が出て「東京ビッグサイト」という愛称に決まった。
英語表記については、SITE ではなく、将来の展望を求め多くの来場者に来てほしいという思いを込め SIGHT の和製英語の字が当てられ TOKYO BIG SIGHT となった。
「東京ビックサイト」と「ク」が濁らず表記されることがあるが、「東京ビッグサイト」と「グ」と濁るのが正しい。ゆりかもめの駅名も「東京ビッグサイト駅」となっている。
りんかい線国際展示場駅から歩いて階段を上った先、またはゆりかもめ東京ビッグサイト駅から歩いてやってくるとまず最初にたどり着くのかこの広場。ここを起点にして会議棟・各展示棟・前述の両駅・東京ファッションタウン(TFT)ビル・1階のバスターミナルや駐車場・水上バスの有明客船ターミナルにアクセスすることになる。
奥の方に入ればイベントプラザがあり、ここから南展示棟コンコースへ向かうことに。また、エントランスプラザ入り口から見える、バスターミナルに突き刺さった巨大なのこぎりのオブジェ(クレス・オルデンバーグ氏/コーシャ・ヴァン・ブリュッゲン氏作「Saw, Sawing(切っている鋸)」)はビッグサイト名物の一つとなっている。
ビッグサイトのシンボルタワーで四つの逆四角錐を組み合わせた形が特徴。逆三角形や逆ピラミッドと言われる事も。
高さは6~8階の位置にあり、当初は高さ100メートルにする構想があった(現在の高さは58メートル)。
名前の通り中には会議場・会議室、そしてレストランがある。その為イベントで使われることはあまりなく、6・7階は普段は入れない。8階にはレストランがある為行くことは可能。
屋上には緊急離着陸場が設置されている。緊急離着陸場は火事等の緊急時救助や消火活動目的でしか離着陸の許可が出ないヘリポートなので、会議の参加者がヘリで来場する等の一般利用はできない。
高所にあり下部よりも上部が広くなっている構造の為、建設時、高い位置での建設は仮設の足場が多く必要になる為、且つ安全性を高める為に低い位置で完成させてから4本の柱に沿って1994年の6月30日から3日間かけてジャッキでリフトアップする工法を行った。その為建設中には会議棟が低い位置にある光景が見られた(その当時はゆりかもめ・りんかい線共に未開業で臨海副都心全体が工事中の状態だった為、近くで見れたかは不明。船の科学館の展望台からは距離はあるが見ることができた)。
外装の銅色っぽい部分はチタンでできている。これは構造上清掃が困難になるので、汚れにくい物・塩害対策が必要・軽い材料との条件があった為である。
毎日ではないが会議棟の逆三角形部分にプロジェクションマッピングの上映を行っている。
東展示棟は会議棟とは離れた場所にあり連絡ブリッジで繋がっている。これは当初の予定だとテレコムセンターの前(湾岸スタジオや日本科学未来館がある所)に建設予定だったのだが、そこだとビッグサイトも主催者である日本国際機械見本市に必要な展示スペースが確保できず、今の場所に決まった。その時には予定地の所に道路とゆりかもめの車庫連絡線が建設中であった為、それをまたぐ形になり東展示棟は離れてしまった。
エントランスホールと東ホールの通路は位置的には直線で結べるが、ゆりかもめの高架線の柱を避ける為に通路は北コンコースと連絡ブリッジでくの字の形になっている。また、連絡ブリッジは高架線の下を通るので天井が低めになっている。
東展示棟には東1~6のホールがあり、東1~3ホール、東4~6ホールはそれぞれ繋げて使うことが可能である。東1~3ホール、東4~6ホールの間にある2層構造の通路は「ガレリア」と呼ばれている。
連絡ブリッジとガレリアには動く歩道が設置されている。
建設時、東展示棟のホール屋根は会議棟と同じく低い位置で作ってからジャッキアップする工法がとられた。
東新展示棟には2ホールあり、東7・8ホールは東棟屋外駐車場の直角三角形の様な形のスペースに造った為、いびつな形となっている(東8ホールは平行四辺形に近い形)。又、既存の東展示棟との間には道路がある為、繋いで使う事ができない。東7・8ホールは間にあるリンクスペースと合わせて繋ぐことができる。
東7ホールは形こそいびつであるが施設内ホール最大面積で、逆に東8ホールは最小面積である
東展示棟を利用する際はゆりかもめの東京ビッグサイト駅よりも隣の有明駅、もしくはそれに隣接するりんかい線国際展示場駅のほうが便利である。
東展示棟と違いこちらは会議棟と隣接している。1階に西1・2ホール、4階に西3・4ホールと屋上展示場があり、西1・2ホール、西3・4ホールはそれぞれ繋げて使うことが可能である。1階と4階に分かれている為、西1・2ホールと西3・4ホール・屋上展示場間の移動には階段・エスカレーター・エレベーターを利用する必要がある。
1階から4階まで直通の長いエスカレーターもあるのだが、そのエスカレーターで2008年8月3日に逆走が起き,負傷者がでる事故が発生した。原因はボルトの緩み、部品の溶接不良と考えられている。
詳しくは、東京都内エスカレーター事故調査報告書‐国土交通省を参照。その後事故機のエスカレーターは部品を強化し運用、館内のエスカレーターには安全喚起の看板設置、一段開けて乗る旨のアナウンスが流れるようになっている。
西展示棟という名前だが、会議棟から見ると南東側に在り、西展示棟の奥に南展示棟がある。
屋上展示場はホールではないので屋根が無く、駐車場代わりに使われることもある。ベンチが設置されており、西側の柵が透明なのでベンチに座りながら海やお台場方面を眺めることが可能。アート作品の一つ「雲のオブジェ」の13個あるうちの6つが設置されている。
南展示棟ができるまでその場所に開業時からあった展示場。屋上展示場と同じく屋根は無く、水玉柄の絵が地面に描かれていた。隣接して西棟屋外駐車場があった。ゆりかもめの車庫と本社、有明西ふ頭公園に囲まれた長方形のスペースに展示場と駐車場があった。
屋外展示場を廃止し、その跡地に作られた展示棟。西展示棟と同じ2層式で1階に南1・2ホール、4階に南3・4ホールがあり、南1・2ホール、南3・4ホールはそれぞれ繋いで使用が可能。ホール横の2階の位置にコンコースがあり、イベントプラザからの新設された連絡通路と繋がっている。
西棟屋外駐車場があった場所には南棟立体駐車場が設けられている。
東京テレポート駅近くにある展示棟。展示棟と言うよりプレハブの倉庫の様な建物。展示スペースを確保する為の仮設の展示棟で、AホールとBホールがある。それぞれ独立したホールの為繋げて使うことはできないが、隣接していて間にひさしが設置してある。
Aホール入口横の建物内にビジター&ビジネスセンター青海店や救護室、搾乳室がある。コンビニ・レストラン・ATMはホール内も含め設置されていない。
他の展示棟と敷地が繋がっていなく連絡通路も無い。移動の際は外に出る必要がある。
ビッグサイトバス乗り場~青海展示棟間を展示会によっては無料シャトルバスが運行される。運行日が決まっているので詳しくは公式HPを参照。
北コンコースの横にあるエスカレーターを降りた先に4店舗飲食店がある。
「カフェテリアマーメイド」(洋食)
「スターバックス コーヒー」(カフェ・軽食)
「和食屋」(和食)
「日比谷マツモトロー」(洋食)
レストラン街からは東京湾を模した池や庭園を臨むことができる。
レストラン街以外にも飲食店がある。
・会議棟
「フードコート&ビアー Eat iT!」(フードコート)
「アルポルト 東京ビッグサイト店」(イタリアンレストラン)
「プロント」(カフェ・軽食)
「タリーズコーヒー」(カフェ・軽食)
・西展示棟
「カフェテラス ロイヤル」(カフェ・軽食)
・南展示棟
「FOOD SQUARE」(軽食)
会議棟のレストラン「アルポルト 東京ビッグサイト店」は8階にあるので窓から景色を一望でき、個室席もある。
入口から入りエントランスホールの左奥にあるショップ。大きな熊手が飾られている。
ビッグサイトオリジナルのグッズや食べ物のお土産類、他に東京オリンピック(2020年)・パラリンピックの関連グッズなど東京のお土産が売られている。
コミックマーケット開催時には店の外に臨時の販売ブースが設けられ、コミケ限定のコラボグッズを販売している。
入口から入りエントランスホールの右奥にあるショップ。
こちらはどちらかというと主催者やビジネス関係者向け。文房具類が売られており、コピーやデーターの出力、荷物預かりや宅急便の取り扱い等もできる。ビッグサイトオリジナルグッズはここでも販売している。祈祷室はここにある。
こちらもコミックマーケット開催時には店の外に臨時の販売ブースが設けられ、コミケ限定のコラボグッズを販売している。
会議棟を模したキャラクターで青いスニーカーを履いている。ぬいぐるみや携帯ストラップなどいろいろなグッズが販売されていた。
以前はビジネスセンターの前にたくさんのぬいぐるみが飾られ関連グッズも売られていたが、現在では見かけなくなった。
2011年パリで開催された JAPAN EXPOの東京ビッグサイトブースでのPR用(宣伝広報特命担当)としてイメージキャラクターが2人誕生した。姉妹という設定で、イラスト入りグッズを発売する際に名前の募集が行われた。
公式ホームページでお知らせに描かれたりグッズの紹介もされていたが、現在では見かけなくなった。
ビッグサイトではいろいろなオリジナルグッズが販売されている。
なお、下記グッズの中には現在販売終了している物も含みます。
又、イメージキャラクター さいとみらい・さいとゆめのグッズとして
コミックマーケット開催時にはイラストレーターとコラボしたオリジナルグッズが販売される(飲み物・トートバック等)
オリジナルグッズではないが、会議棟のペーパークラフト(1/750)も販売されている。
東京ビッグサイトへの公共交通機関でのアクセスについて を参照
東京国際展示場は、年間利用件数300件、来場者数1500万人前後を抱える[1]国内随一の展示会場であるが、東京オリンピック(2020年)開催により、多数の展示会が開催を危ぶまれている。
小池百合子東京都知事は2017年9月29日の記者会見で、2020年にコミックマーケット(コミケ)などのイベントが開催できない可能性がある問題について言及し、「特にコミケといわれるコミック関係のイベントはいつも大変な賑わいとなっている」と前置きした上で、「なんとか西と南の展示棟を調整をいたしまして、平成32年5月1日から5日までコミケ関連で使えるようにさせていただくということでいま関係者とも調整をしているところでございます」「大変なファンのいるイベントであり、オリンピックだけでなくいつもの方々にお使いいただけるような工夫をしております」「他の仮設展示場もこの間作るわけでございますけれども、7月1日から14日までの14日間、それから9月10日から30日までの21日間、合わせまして35日間、貸し出すということが可能になってまいるということで、様々工夫をしながらオリンピック・パラリンピックとともに普通の展示会等のイベントも提供させていただくということでございます」と語った[2][3]。
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最終更新:2025/12/10(水) 03:00
最終更新:2025/12/10(水) 03:00
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