東方改変記とは (トウホウカイヘンキとは) [単語記事]

　東方改変記とは、ヨーセン氏作のニコニコ動画上で公開されている東方手描き劇場である。

概要

　ヨーセン氏はこの動画以前にレミリアのカリスマ懺悔室を公開しており、動画のスタイルは酷似している箇所が多い。登場人物がゆっくりボイスで早口な事、BGMが東方以外の海外の曲である事、動画内で使われるネタの傾向等が共通している。これは「ヨーセン氏の基本スタイルである」ためと考えられる。最も違う点を挙げるとすれば、東方改変記は視聴者側に語りかけるものではなく、一つの物語を見せるものであるという点である（登場人物同士の掛け合いが主体である）。

　東方Projectには、ある程度の元ネタは存在するものの詳細な設定に関しては不明なところが多い。東方改変記の名で最初に公開された紫幽編を例にすると、紫と幽々子は昔馴染みである事や生前から面識がある事等はわかっているが、どの様な出会いであったかという事に関しては明らかになっていない。本動画においては、これらの原作では描かれていない部分を、ヨーセン氏の独自解釈のもと物語にしている。このような内容である事からシリアスな展開も多いが、しっかりとネタも仕込まれておりシリアス部分でも台詞等にネタがある。

　ちなみにそういった内容であるため、「原作とはキャラが違う」「こんな話のはずが無い」という人もいるかもしれない。そんな人達のために動画内で警告がされているのだが、やはり最後に警告が入る。

　しかし、現時点での最新作である死装束編は生パン氏とこーへー氏とのコラボのもと、今までとはかなりテイストの違う作品となっている。ゆっくりボイスが無い、BGMが生パン氏アレンジの東方曲、セリフと絵を合わせたこーへー氏のイラストでの進行に、ヨーセン氏のシナリオという贅沢な作品となっている。新しい試みであると同時に、秀作であることに違いないが、今までの作品と違いネタ成分がかなり少ないため、その点が唯一の警告と言える。