標準型戦艦(自由惑星同盟) 単語

ヒョウジュンガタセンカン

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標準型戦艦(自由惑星同盟)とは、アニメ銀河英雄伝説」において戦闘として量産される戦艦のことをす。この記事では自由惑星同盟標準型戦艦を扱う。

概要

標準型戦艦は、艦隊の中枢として数万隻規模で建造することを前提に均的なを持たせ、量産に対応して画一的に設計された艦艇のことである。時代の流れと技術の革新に伴ってその姿を変えつつも、自由惑星同盟軍のとしてその滅亡までの長きに渡って活躍した。

突出したを持たず、単艦の戦闘では旗艦級戦艦に及ばないが、艦として十分なバランスよく載せた標準型戦艦は、会戦のとしてその身を持って自由惑星同盟を守り続けたのだった。

標準型戦艦に限らず、自由惑星同盟軍の戦闘艦艇は銀河帝国軍と戦闘することを的に建造されているため、基本的に実用一辺倒な艦であり(帝国軍艦艇は帝国貴族の威信を示す役割を持っているため、外見も内装もデザインに気を配られているが)、量産性を考慮してブロック式、モジュール工法を採用されている。また、大気圏降下も持たず、惑星との人員や物資のやり取りはシャトルを用いて行う。大気圏降下も持たない代わりに、艦外に通信アンテナレーダーといった電子戦装備を設置する場所を多く取れるため、伝統的に電子戦においては同盟艦の方が帝国艦より優位である。

本編中の標準型戦艦

標準型戦艦
Cosmic battle ship
所属 自由惑星同盟
艦種 標準型戦艦
就役時期 同盟後期~イ共和政府
全長 624m
全高 136.5m
全幅 65m
乗員 660名

本編中、つまり宇宙796年から801年にかけてのストーリーに登場する標準型戦艦

少なくともエル・ファシルの戦いがあった宇宙788年には辺の防衛艦隊においても量産艦艇として使用されており、半世紀ほどに渡って使用されているようである。

ダゴン会戦以来、同盟艦の常であるで機的な外見は変わらないものの技術の進歩に伴う内部の更新は行われ続けている。

は長方形、帝国艦のような下部のり出しがない分エンジンは集中的に配置され、情報通信用の大アンテナが突出している。艦首は8門、スパルタニアン9機を搭載している。

ちなみに、ライバルである同時期の銀河帝国標準型戦艦較すると、艦の規模が小さいために防御と単座式戦闘艇(同盟軍ではスパルタニアンのこと)の搭載では帝国に劣るが、攻撃の威と門数)と機動、電子戦は同盟が決定的に勝るとされる。また、建造コストと量産性においても同盟が優位である(同盟艦は、良く言えば駄がない、悪く言えば余裕がない)。

破壊される標準型戦艦

本編中では大抵において帝国軍が圧倒的に優勢であり、ヤンやビュコックといった同盟諸将と違い帝国側に奇策を弄する必要がないため、帝国標準型戦艦して同盟の標準型戦艦っ当に敵の撃の直撃を受けて破壊されることがほとんどである。

とはいえ、アムリッツァ前戦の様に被弾漂流した標準型戦艦ルフェーブル中将の乗るク・ホリンを巻き添えにして小惑星突するなど、僅かながら特殊な破壊のされ方をした例も見られる。

なお、標準型戦艦が破壊されることが多いのは艦隊を支えるとして戦闘の最前線に立っていたことを示すものであって、標準型戦艦断じて雑魚などではない。

 旗艦としての標準型戦艦

帝国軍と違い、同盟の標準型戦艦は基本的に分艦隊より大規模な艦隊のを持たない。よって帝国軍のように正規艦隊を揮している例はいが、分艦隊旗艦としてはそれなりに活躍を見せている。また、辺域の警備艦隊や小規模な独立分艦隊でも旗艦として使用されている。

艦名 座乗 備考
メイヤ アーサー・リンチ エル・ファシル域にて降
シャムシュ ラムゼイ・ワーツ 第六次イ要塞戦で撃沈
レノ ザーニアル
ユリシーズ ヤン・ウェンリー / ユリアン・ミンツ 回廊決戦以降
モートン ライオネル・モートン 要塞対要塞

標準型戦艦のバリエーション

同盟末期には、アムリッツァの大敗による財政窮乏により標準型戦艦にある程度旗艦としてのをもたせたが登場し、正規艦隊の副旗艦や分艦隊旗艦として数隻が使用された。

アバイ・ゲゼル
アバイ・ゲゼル
Abai Geser
全長 685m
全高 260m
全幅 65m
乗員 732名

標準型戦艦を元に旗艦向けの揮設備を設置、さらに攻撃を強化したタイプ。本来の標準型戦艦べて艦首部分が60mも延長されている。通信設備に関しても、艦後部に大の通信アンテナがX字状に配置されたことで大幅に強化された。

第11艦隊副旗艦として、ストークス少将が座乗した。

 

マルドゥーク
マルドゥーク
Marduk
全長 630m
全高 137m
全幅 65m
乗員 675名

標準型戦艦を元に分艦隊旗艦として良再設計を行ったタイプレダ級巡航艦によく似た艦設備を持っている分、艦中央部が若干延長されている。通信向上のため、艦首上部にアンテナの入ったドーム状の盛り上がりを設置している。

独立分艦隊の旗艦として、サンドル・アラルコン少将が座乗した。

 

ムフウエセ
ムフウエセ
Muffuese
全長 627m
全高 145m
全幅 89m
乗員 720

標準型戦艦を元に大幅に攻撃を強化したタイプ艦首上部から左右にブロックを突出させ、従来の二倍を越える18門のを設置した。また、分艦隊旗艦として揮通信設備も強化されている。

ヤン艦隊所属の分艦隊旗艦として、マリノ准将が座乗した。

詳しくは「ムフウエセ」の項を参照

第二次ティアマト会戦期の標準型戦艦

外伝「螺旋迷宮」中の第二次ティアマト会戦シーンに登場する、宇宙740年代頃に活躍したタイプ標準型戦艦

艦後部、エンジンが非常に大きく、艦中央部付近から後部にかけて上方面への突出部があるのが特徴で、ダゴン域会戦時の艦とも、本編時間軸の艦とも大きく違う、横幅が広く折れ曲がりの多い艦をしている。艦首は8門。

この時代においても、艦隊旗艦には旗艦級戦艦が当てられるのが通常であり、分艦隊ふくめ旗艦として登場した標準型戦艦は存在しない。艦名が判明しているのは、アレクサンドル・ビュコック軍曹が乗艦していたシャー・アッバスただ一隻。

ダゴン星域会戦期の標準型戦艦

標準型戦艦
Cosmic battle ship
就役時期 同盟初期
全長 605.6m
全高 155m
全幅 62m
乗員 465名

宇宙640年に発生したダゴン域会戦で使用された標準型戦艦OVAで数カット登場した。

二次ティアマト会戦期の戦艦べ、本編時間軸の標準型戦艦に非常によく似た形をしており、同盟の滅亡まで続く同盟軍艦艇の建艦戦略の基礎が伺えるが、本編戦艦ほど技術的に洗練されておらず、弱点も多い。

当時は艦隊の規模が現在より小さかったため、旗艦級戦艦は存在せず標準型戦艦が艦隊旗艦となっていた。この時期の標準型戦艦で艦名がわかるのはその内の一隻、同盟軍総旗艦としてリン・パオ中将が座乗したサンタイサベルのみである。

将来の標準型戦艦

帝国軍に新たなタイプ標準型戦艦の原があったように、同盟軍でも未来を見据えて新技術を導入した標準型戦艦の計画があったものと思われる。アムリッツァでの大敗による財政窮乏のせいで通常の艦隊をえることすら難しくなったため新しい標準型戦艦が登場することは遂にかったが、新世代巡航艦として建造されたレダ級巡航艦にそのイメージを掴むことが出来るだろう。

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最終更新:2024/04/24(水) 14:00

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