機動戦士ガンダムUCとは (キドウセンシガンダムユニコーンとは) [単語記事]

機動戦士ガンダムUCとは、福井晴敏の小説作品である。角川書店『ガンダムエース』にて2007年2月号から2009年8月号まで連載されていた。単行本全10巻が発売中。

人気作家＋宇宙世紀ガンダムの人気は高く、単行本の発行部数は、全10巻の累計で200万部を突破している。

キャラクターデザイン：安彦良和
メカニックデザイン：カトキハジメ
挿絵：連載第9回まで安彦良和、10回から虎哉孝征

なお、コミカライズ版の作画は大森倖三に決定した。

文庫版の発売も決定。
角川文庫版が2010年1月25日、スニーカー文庫版が2月1日に発売。

概要

『機動戦士ガンダム逆襲のシャア』から3年後の宇宙世紀0096年が主な舞台となる、宇宙世紀ガンダムの新作である。物語は宇宙世紀元年から始まり、その年に起こった、宇宙世紀誕生や一年戦争の発端にも関わるラプラス事件が物語の中核になる。

2010年春に“クロスオーバーコンテンツ”と称して映像化されることが決定した。
具体的には、2010年2月20日（一部は27日）から第1話「ユニコーンの日」を全国7都市8館（東京、埼玉、千葉、大阪、名古屋、札幌、福岡）にて2週間限定でプレミアレビュー（イベント上映）を行い、その鑑賞者限定でBlu-ray Disc第1巻を先行販売もするほか、同日よりPlayStation(R)Storeによるネット配信も開始、そして2010年3月12日にはBD&DVDでOVA第1巻が一般発売されることが決定している。各詳細は公式サイトを参照。

なお映像化決定以前から、ファンの手により非公式OPなどが作成されていた。

登場人物

バナージ・リンクス （声：内山昂輝)
主人公。詳しくは個別記事参照。
オードリー・バーン （声：藤村歩)
ヒロイン。詳しくは個別記事参照。PV第3弾で正体が普通にばらされている。
フル・フロンタル （声：池田秀一)
シャアっぽい人。また仮面男か。シャアは3年前から消息不明のはずだが…？
名前は「丸裸」の意。仮面つけてるクセに…
マリーダ・クルス （声：甲斐田裕子)
またの名をプルトゥエルブ。ここから察するに……
リディ・マーセナス （声：浪川大輔)
U.C.0080の時ジオン軍のMSに憧れを持っていた少年は、16年後黒いガンダムのパイロットになる(中の人的な意味で)

……一応まじめな解説を入れておくと、代々地球連邦の要職を務めてきた名家・マーセナス家の嫡男。だが家の束縛から逃れたいがために、軍人の道を選んだ。有名なご先祖様は、地球連邦の初代首相でU.C.0001に起こったテロにより首相官邸ラプラスと共に虚空に散ったリカルド・マーセナス氏や、U.C.0022まで行われた分離主義者を殲滅するよう指示した地球連邦第3代首相でリカルド氏の息子ジョルジュ・マーセナス氏など。
ブライト・ノア （声：？)
なんというか、相変わらずのお方である。名前が出るだけじゃなく、ちゃんと作品に関わってくれるのでご安心を。
タクヤ・イレイ (声：下野紘)
バナージの友人。MSオタク。現役軍人が引く程度の知識を持つ。
ユニコーンガンダムのフルアーマープランのベースは彼が設計。…何なんだこいつ。
ミコット・バーチ (声：戸松遥)
バナージの友人その二。
小説では他校の生徒だったが、アニメではバナージ、タクヤと同じアナハイム・エレクトロニクス工業専門学校の生徒に設定変更。
ミヒロ・オイワッケン (声：豊口めぐみ)
ミヒロはMSには乗りません。ロンド・ベル隊所属の戦艦、ネェル・アーガマのオペレーターです。
オットー・ミタス
ロンド・ベル隊所属の強襲揚陸艦、ネェル・アーガマの艦長。趣味は紅茶。
レイアム・ボーリンネア
ロンド・ベル隊所属の強襲揚陸艦、ネェル・アーガマの副長。
階級・役職はオットーより下だが、ネェル・アーガマ内での実質的な立場はレイアムが上。
アンジェロ・ザウパー (声：柿原徹也)
おそらくガンダム史上屈指のトンデモないあだ名をつけられた人物。いくら育ち方がアレだったとはいえ…
スベロア・ジンネマン (声：手塚秀彰)
オヤジ。
ネオ・ジオン残党、通称“袖付き”の部隊・ガランシェール隊の隊長にして、偽装貨物船ガランシェールの船長。
カーディアス・ビスト (声：菅生隆之)
親父。
ビスト財団現当主だったりアナハイム工専の理事長だったり何かと偉い人。
ガエルちゃんガエル・チャン
ハゲオヤジ。
カーディアスに付き従う秘書兼ボディガード。
サイアム・ビスト (声：永井一郎)
ビスト財団宗主にして元テロリストの老人。ちなみに中の人は初代ガンダムで"あの役"をやっている人である。
アルベルト・ビスト (声：高木渉)
アナハイム社の幹部でカーディアスの実子の一人。メタボ体型。
マーサ・ビスト・カーバイン
アナハイム社の社長家に嫁いだカーディアスの妹。オバハン。
フラスト・スコール (声：小山力也)
偽装貨物船ガランシェールの操舵手。過去にCTUに勤務していた経歴はない。
ダグザ・マックール (声：東地宏樹)
地球連邦軍特殊部隊、ECOAS（エコーズ）920部隊の司令。密命を受けて、部隊共々ネェル・アーガマに乗り込む。
ローナン・マーセナス
リディの父親で地球連邦の政治家。保守派の大物で移民問題評議会の議長。『箱』の中身を知っているようである。
ハロ
ガンダムシリーズお馴染みのマスコットロボ。今作では彼（彼女？）の活躍する場面はあるのだろうか？

メカニック

RX-0 ユニコーンガンダム
本作の主人公機。ジオニズム＆ニュータイプ思想殲滅のための軍備再編計画「UC計画」の中核を為すMS。
2機存在し、白色の一号機にはラプラス・プログラムが組み込まれる。
RGZ-95 リゼル
U.C.0096における地球連邦軍の量産機。RGZシリーズの機体。MSA-005 メタス方式の変形機構をもつ。
RGM-89D ジェガン
「逆襲のシャア」でロンド・ベル隊に配備されていた、この時代の主力量産機（またはやられ役）。
以後マイナーチェンジを繰り返し、F91の時代まで使用される機体。ガンダムUCに登場するものは「D型」と呼ばれるタイプ。
RGM-89S スタークジェガン
上記のジェガンに増加装甲・スラスター追加、ミサイル・ポッド装備を施し特務仕様としたバリエーション機の一つ。
RGM-96X ジェスタ
UC計画においてユニコーンガンダムを補佐する目的で設計された最新鋭の量産機。
12機がラー・カイラムにおいてテストのために配属された。主なパイロットは"ロンド・ベルのトライスター(三連星)"の連中。
D-50C/D50C ロト
ECOASが運用する。ガンタンクに通じる部分があるかもしれないMS。
開発元はサナリィ、といえばわかる人にはわかるか。
MSN-001A1 デルタプラス
リ・ガズィ BWSの親戚。早い話が、ウェイブライダーに変形できる百式。
RAS-96 アンクシャ
まさかのアッシマー後継機。目立つ変更としては、機体色がグリーン一色となり頭部カメラアイはゴーグル型になった。もちろん変形も可能で、MA形態時には他のMSを載せて運ぶ、SFS（サブ・フライトシステム）としての役割も果たす。
NZ-666 クシャトリヤ
かわいくなったクィン・マンサ。パイロットは逆にロリから美女になったと言うべきか…
AMS-129 ギラ・ズール
ギラ・ドーガの発展版。アンジェロ機のような専用機も存在する。
YAMS-132 ローゼン・ズール
アンジェロ・ザウパー専用ギラ・ズールをベースに、シナンジュの予備パーツから取り出したサイコフレームやインコムなどを追加し設計したアンジェロ専用MS。見た目は薔薇らしい。
なお、カトキハジメ氏曰く、ハンマ・ハンマ(『ZZ』に登場したマシュマー・セロ専用MS)の現代的リニューアル…らしい。
MSN-06S シナンジュ
サザビーを連想させるカラーリングとシルエットだが、ファンネルは搭載しない。外観や型番こそ違うが、開発経緯の点でユニコーンガンダムとは兄弟機である。
SCVA-76 ネェル・アーガマ
ロンド・ベル所属、ネェル・アーガマ級強襲揚陸艦1番艦。未だに現役の戦艦である。
…というか『ZZ』に出てきたネェル・アーガマそのものである。何の因縁であろうか。
ラー・カイラム
ロンド・ベル旗艦、ラー・カイラム級機動戦艦1番艦。これも『CCA』に登場したあのラー・カイラムである。
ゼネラル・レビル
ドゴス・ギア級宇宙戦艦2番艦。冗談ではない大きさである。ちなみに名前の由来はかのレビル将軍。
なお、ドゴス・ギア級の1番艦(ネームシップ)は『Z』においてティターンズの旗艦として活躍したアレ。
ガランシェール
『袖付き』の一隊、ガランシェール隊が運用する航宙貨物船。民間の輸送船に偽装している。大気圏突入能力・重力下での飛行能力を持ち、MSも搭載可能。
レウルーラ
『袖付き』旗艦、レウルーラ級戦艦。たぶん『CCA』に登場したあのレウルーラ。
メガラニカ
ビスト財団が所有する超巨大宇宙船(コロニービルダーにカテゴライズ)。インダストリアル7コロニーの建造を行っており、『袖付き』とビスト財団の『箱』に関する取引はここで行われた。