紀元前2世紀か~1世紀に書かれた書物で、ユダヤ教の旧約聖書としては、もっとも古い文書の一つである。
1947年頃からイスラエルの死海の近くの洞窟から、若い羊飼いによって発見された文書と、それからの調査による文書の一群である。その為、死海文書(しかいもんじょ、しかいぶんしょ)、死海写本(しかいしゃほん)などと呼ばれる。
ユダヤ教の教義信条などや生活規範がヘブライ語、アラム語、ギリシャ語などで記されている。新約聖書の原型(マルコによる福音書)になるものであると物議を醸し、聖書の成立に影響を与えかねない秘密が記されているとも噂された。また、発見されたもののうち6割近くが長年公開されなかったことから陰謀論のネタにされたこともある。
実際は、ほぼ忠実な聖書の原型であるとされる。多数発見されている為、まだすべての翻訳がされているわけではない。
ニコニコ動画では、エヴァンゲリオンやデモンベインのイザヤ写本としての方が有名かもしれない。
詳しくは、聖書関連記事、ウイキペディア等を参照。
なお、既知の文書も多かったがこの死海文書で初めて発見された文書も多い。その一つとして、「光の息子たちと闇の息子たちとの戦い」という、インパクトのあるタイトルの文書がある。
英語でのタイトルは「The War of the Sons of Light Against the Sons of Darkness」。
ヘブライ語でのタイトルは「מגילת מלחמת בני אור בבני חושך」。
気になるその内容とは?
「光の王子(Prince of Light)」である大天使ミカエル(Michael, the Archangel)に率いられた光の息子たち(Sons of Light)。
それに対するは、邪悪な天使ベリアル(Belial)に率いられた国キッテム(Kittem)の軍勢など、闇の息子たち(Sons of Darkness)。
彼らは数十年の間互いに戦争を続けたが、最終的には光の息子たちが闇の息子たちの軍勢を打ち破った。そして、ついに平和が訪れたのだった。
・・・といった感じのストーリーで展開される、戦記ものらしい。
なお、戦争を描く中で武具・陣形・戦術などについても詳しく述べられており、別名The War Scroll(戦の巻物)等とも呼ばれている。その詳細については、執筆年代当時のローマ帝国軍を参考にしているようだ、との考察もされている。
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/07(日) 12:00
最終更新:2025/12/07(日) 12:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。