永久磁石同期電動機とは、電動モーターの一種。英語ではPermanent Magnet Syncronous Motorと表記され、その頭文字をとって一般にPMSMと呼ばれる。
ここでは、一部の鉄道車両で使用されているPMSMを中心に解説する。
その名の通り、永久磁石を回転子に埋め込み動力源として使用するモーター。鉄道車両では、E331系の車軸直接駆動方式(DDM)向けのモーターとして試験的に採用され、その後は東京メトロでの量産採用を皮切りに大手私鉄の車両を中心に少しずつ普及している。
インバータ制御の車両で広く使用されている誘導電動機と比較すると、回転子電流を発生させるための電力が不要なため
という長所を持つ反面、
という短所もある。総体的に考慮すると、地下鉄や在来線などのような、加減速を頻繁に繰り返す車両への搭載に向いていると言える。
ちなみに誘導電動機は低回転数での効率がだいぶ悪く、DDM方式のような130km/hでも1000rpmにすら達しない用途に使用すると損失が大きくなる。これがE331系などのDDM方式でPMSMが採用された理由であり、貨物駅構内での入換作業が主な用途のHD300形機関車でPMSMが採用された理由でもある。
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最終更新:2025/12/23(火) 03:00
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