ぬるいで……! 兄さん…!
手がきてる時はガメらんかい…!
浦部(うらべ)とは、福本伸行の漫画『アカギ ~闇に降り立った天才~』の登場人物。アニメ版のCVは風間杜夫、Vシネマ版での演者は古田新太。
原作4巻~6巻、アニメ10~13話に登場。極端な出っ歯と関西弁が特徴の、藤沢組の代打ち。
アカギとニセアカギの対決を見たいと望んだ川田組の組長がアカギを組に招いた際、ニセアカギとレート50万、半荘4回戦の勝負をしていた。ニセアカギからはアカギ戦の前座扱いされていたが、その打ち回しを見たアカギは浦部の方がニセアカギより数段格上と即座に見抜く。
実際、浦部は3回戦まではわざと負け、4回戦で詭弁を弄して強引に勝負を引き延ばし、レートを倍々で釣り上げる戦術を仕掛け、その腕力の麻雀でニセアカギを追いつめていく。ついにレートが50万から3200万(昭和39年の3200万円は、現在の貨幣価値にして3億2000万円以上)になるに至ってニセアカギはその重圧に耐えきれなくなり、川田組の組長もニセアカギのひ弱な麻雀に見切りをつけ、アカギに救援を依頼することになる。
アカギはいきなり素人の治に浦部の相手をさせ、浦部の打ち回しの芯を見極めると、その後は常識外れの打ち回しで浦部を翻弄。全く理解不能な麻雀をするアカギに混乱しながらも、浦部はこれまでに培った経験と理で逃げ切ろうとするが、最後はその理を完全にアカギに見抜かれ、アカギが魔法を掛けた単騎待ちに吸い込まれるよりに振り込んでしまい敗北した。
自らが釣り上げたレートの3200万をそっくり藤沢組の負けにしてしまった浦部は、雇い主の藤沢組から苛烈な制裁を受け、両手を潰された上に自らの負け分を全て組への借金として背負わされてしまった。アカギが説明した戦略を聞いた浦部はアカギへ「傷が癒え負債を返し終わったら、いつか必ずお前を倒す」と叫ぶが、アカギから両手そのものを賭けての即再戦を提案されると、それを受ける度胸はなく、ただ「ううっ…」と呻くばかりであった。
戦いの後、アカギからは「あの男には死ぬまで純粋な怒りなんて持てない… ゆえに本当の勝負も生涯できない 奴は死ぬまで保留する…」とその本質を評され、出番は終了した。
作中ではニセアカギこそ圧倒したものの、アカギとの対決では完全にアカギの手のひらで踊らされるばかりであったため、ニセアカギのヘタレぶりの引き立て役という印象が強く、鷲巣戦以前のアカギの対戦相手の中では(アニメ版では存在自体カットされてしまった仲井ほどではないが)やや影が薄い。
とはいえニセアカギの勝負師としてのひ弱さを見抜いて押し潰したその力は確かなもの。アカギ戦も(そもそも大きな点差があり、残り局数が少ない状況だったとはいえ)アカギがわざわざ治を使ってまで徹底的に浦部の芯を解析して異常な打ち回しで追いつめなければ逆転できなかった相手とも言える。雇い主である藤沢組の組長がこの異常なレート釣り上げ戦術を認め、全面的な信頼を寄せていたところからしても、浦部もこの世界では相当な実力者であったことは間違いない。ニセアカギを潰せば良かったのに本物のアカギが出てきてしまったのが浦部の運の尽きであったと言えよう。
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最終更新:2025/12/10(水) 04:00
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