涼波(艦これ)とは (スズナミとは) [単語記事]

お疲れっ！　あたし、涼波。夕雲型の十番艦よ！
藤波、早波、待たせたわね！　提督、スズでいいよ。
これからよろしくお願いね！

艦隊これくしょん～艦これ～の艦娘・涼波(すずなみ)とは、大日本帝国海軍・夕雲型駆逐艦「涼波」の擬人化キャラクターである。

概要

涼波　（すずなみ）
艦種/艦型	夕雲型駆逐艦 10番艦
造船技官(絵師)	藤川
艤装員長(CV)	石橋桃
実装日	2021.5.21 限定海域ドロップ
建造	不可
通常海域	未実装

涼波(すずなみ)は艦これ9年目の春イベント・期間限定海域「激突！ルンガ沖夜戦」後段作戦第4海域で実装された夕雲型姉妹の10女である。彼女の実装により第三二駆逐隊結成時編制全艦がこれで揃ったことになる。32駆で残すのは先に単独で二水戦付属として艦隊入りしていた9番艦「玉波」のみとなり、夕雲型姉妹全体で見ても残り3隻（甲型駆逐艦の先輩格にあたる陽炎型姉妹は残り2隻）にまで追い上げている。陽炎型は2016年の親潮実装以来5年間全く増えてないんだが…。

夕雲型姉妹の例に漏れず、E3ドロップ限定の巻波同様ドロップ限定であり、邂逅できるか否かは提督の運しだいである。

なお、艦娘・涼波の運は同郷の高波よりも低く、狭霧・山風と同値で駆逐艦で最低の6。実働期間が高波より15日ほどしか違わず、更に高波ほどの武勲を残せなかったことに由来するのかも知れない。（ちなみに、狭霧・山風も同郷であり、姉妹最初の戦没艦として運の値が姉妹最低となっている。）担当絵師は誰もがこの方と疑いようのない藤川氏、担当声優は32駆繋がりのあの方と初版作成者は思っていたが、意外にも今回のイベントで「桃」を担当した石橋桃さんとのこと。

なお、似た駆逐艦の艦名に「涼風」（改白露型のコモン艦。涼波と同郷で第24駆逐隊。但し、今回のイベントモチーフ「ルンガ沖夜戦」参加艦でそこそこドロップする）と「涼月」（秋月型の超レア艦。今回のイベントE-1でも邂逅可能。第61/41駆逐隊）がいる。巻波/巻雲（いずれも夕雲型）ほどは間違えやすくはないと思われるが、後段作戦の厳しい海域でしか邂逅できない涼波なので、くれぐれもご用心を。

キャラクター

夕雲型のデコ担当2人目にして藤波に続く元気枠。髪色は同郷の高波の深緑とは違う系統ではあるが緑系。鈴谷・木曾に近い色か？　毛先に向けて明るくなるグラデーションになっている。後ろに薄緑色で白のドット柄のリボンをしている。一人称は”スズ”。性格を大雑把に言えば夕雲型版「有明」か。（ただし、初春型の有明と違い秘書艦としては有能である）。
深夜の書類業務も駆逐艦の書類はテキパキ片付け、提督の手元の書類も「越権行為になるかもしれないけど手伝います」（意訳）と、これまた的確に処理してくれる。深夜の書類仕事の合間には眠気覚ましに濃い目のお茶も淹れてくれる。午前5時には書類は”スズ”に任せて、と朝風呂を勧めてくれる。朝食の残り飯を菜っ葉を添えておむすびに仕立ててくれる。昼飯はおにぎりとラバウル産野菜入り味噌汁。夕飯はおでん。三食全部涼波が用意してくれる。

言及のある相手としては、32駆僚艦のタマ（玉波）、ハヤ（早波）、フジ（藤波）と浜波。16時の時報で浜波に関して、「前はね…会えてないんだ。だから、早く会いたい」と言及し、深夜に浜波から涼波に訪ねてくる形になっている。（浜波に会えてよかったね…）他、32駆を率いる二水戦旗艦・能代が登場する。

なお、史実であまり活躍する機会もなく戦没したため、艦娘としての最期の言葉は阿賀野や大鳳と同系統の言葉を残して逝くそうである。。。

史実

涼波(夕雲型駆逐艦)
建造船渠	浦賀船渠
進水	1943.3.12
竣工	1943.7.27
最期	1943.11.11
除籍	1944.1.5
艦籍	舞鶴鎮守府
所属部隊	第三十二駆逐隊(iii)

昭和18年7月に就役した夕雲型駆逐艦「涼波」は訓練部隊である第十一水雷戦隊に編入。同年8月、同じく11水戦で訓練中の藤永田造船所で建造された「藤波」、舞鶴海軍工廠で建造された「早波」と共に第三二駆逐隊を編成。訓練の傍ら修理を終え9駆編入前の「霞」及び32駆はトラック諸島へ進出する大和・長門・扶桑らを護衛。次に11水戦の旗艦を継承した「響」と32駆は山城の回航を護衛。9月末、32駆は第二水雷戦隊（旗艦：能代）に編入。同時に先に二水戦に単独で編入していた「玉波」を32駆に編入。32駆は定数の4隻を揃えた。

10月、32駆は主力艦隊のカロリン諸島ポナペ島への進出に際し護衛を務めた。

11月11日、涼波はラバウル空襲において米空母エセックス・バンカーヒル・インディペンデンスらの艦載機による空襲を受け戦没。生存者は大波（31駆・未実装）により助けられた^[1]。32駆は涼波没後、第十一水雷戦隊から「浜波」が編入している。

「すずなみ」の艦名は「たかなみ型護衛艦」5番艦に継承された。今回のイベントで実装された「巻波」の名を継ぐ同型3番艦「まきなみ」と同じIHIマリンユナイテッド横浜工場で竣工し、第3護衛隊群第3護衛隊（舞鶴）に配属。2011年に編成替えで母港を大湊に変更。2016年10月、第3護衛隊群第7護衛隊に編入され現在に至る。7護隊の現在の僚艦は「ゆうだち」「まきなみ」「しらぬい」である。7護隊のご先祖はこの「涼波」の実装で全艦が揃い、また、たかなみ型護衛艦のご先祖も「おおなみ」の実装を残すのみとなった。