澤村拓一(さわむら ひろかず)とは、読売ジャイアンツに所属する格闘タイプのポケモン投手である。
高校時代までは無名の存在だったが、中央大学に進学してから頭角を現し、2年から主力投手して活躍。東都大学野球リーグを代表する投手になる。最速157km/hをマークする速球と、最速147km/hのフォークを中心に多彩な変化球を駆使し、4年春のリーグでは最優秀投手に輝く。
斎藤佑樹、大石達也とともに2010年ドラフトの最大の目玉として注目を浴びる。その名字と剛速球から沢村栄治を彷彿とさせることで読売ジャイアンツ(以下巨人)が1位指名を表明し、澤村もメディアを通じて巨人志望であることが伝えられる。ドラフトでは競合指名が予想されていたが、結局巨人の単独1位指名となり入団。
この巨人の一本釣りに関しては、前年、他球団の指名を二度蹴って巨人に入団した長野久義の存在もあり、「入団拒否をちらつかせた出来レース」「メディアを利用した事実上の逆指名」との批判が起こり論議を巻き起こした。
2011年、オープン戦から好投を見せ、開幕ローテーション入りを果たす。4月15日の広島東洋カープ戦で初登板し7回途中2失点(自責0)と好投するが、後続に勝ち星を消され、ルーキー初勝利は2日後に勝利を挙げた斎藤佑樹に譲った。2試合目となった4月21日の阪神戦にて、7回1失点に抑え初勝利。その後も安定した投球内容を続け、毎試合先発の役割は果たすものの、重度のムエンゴ病を発症し常に負けが先行する状態に。
9月2日時点で防御率2.49ながら6勝11敗、勝ち星以外は文句のつけようのない成績ながら新人王が危ぶまれ、9月8日の中日ドラゴンズ戦では10回無失点でも勝ちがつかず。いよいよムエンゴもここに極まれりという状態だったが、ここからようやく好投に援護が回ってくるようになり最後の最後で5連勝。11勝11敗の五分に持ち込み、防御率も1.97まで下げ、勝ち星でもついに文句を言わせない数字に乗せた。シーズン最終戦、200イニングと防御率1点台を狙って先発したが、村田修一に2本塁打を浴び2失点。防御率は2.03となり、堀内恒夫以来のルーキーで防御率1点台を逃したが、29試合で11勝11敗、防御率2.03(リーグ3位)、投球回数200回(セ・リーグのルーキーでは江夏豊以来)、5完投(リーグ2位)、174奪三振(リーグ3位)、WHIP0.97と、圧倒的な成績を残して新人王を受賞した。
2012年は「相手を制圧するピッチング」を目標に肉体改造で7kg増量。しかし交流戦から調子を崩し、9月には二軍降格も経験。最終戦でなんとか10勝を挙げたが(巨人でルーキーからの2年連続二桁勝利は堀内恒夫以来45年ぶり)、2年連続で二桁敗戦も記録してしまった(同じく江川卓以来32年ぶり)。27試合で10勝10敗、防御率2.76。日本シリーズ第2戦では、陽岱鋼と中田翔にボールをぶつけてしまい、さらにけん制のサインを見落としたことから阿部慎之助にぶたれ、その後は8回無失点と好投した。
2013年はWBC日本代表に選出される。
| 澤村拓一 応援歌 |
(2012年終了時点)
| 通算:2年 | 登板 | 完投 | 完封 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | ホールド | 勝率 | 投球回 | 与四球 | 奪三振 | 防御率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| NPB | 56 | 7 | 2 | 21 | 21 | 0 | 0 | .500 | 369.2 | 99 | 312 | 2.41 |
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最終更新:2025/12/10(水) 03:00
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