炭焼きレストランさわやか

炭焼きレストランさわやか[すみやきレストランさわやか]とは、静岡県内に店舗展開するハンバーグレストランチェーン店である。

概要

さわやか株式会社が静岡県内（主に県西部・中部）で展開する、ハンバーグレストランチェーン。店舗数は28（2013年4月1日現在）である。

この一風変わった名称のレストランは、オーストラリア産牛肉100%使用の「げんこつハンバーグ」を看板商品としており、ハンバーグパティをはじめとした食材は、袋井市内にあるISO22000認証取得の自社工場にて加工・製造されている。長澤まさみなどの芸能人・著名人がTV番組で食している姿が全国放映されることもあり、最近では静岡県外からわざわざ足を運ぶ客、県外在住でファンを公言する者も少なくない。

問い合わせも少なくないためか、公式サイト内に最東端・最西端などの属性が記された店舗一覧ページが用意されている。

初体験でもわかる！「さわやか」での食事の流れ

昼は緑に赤い字、夜はネオン管に煌めく「炭焼き」「さわやか」の文字。予備知識のない静岡県外民は得体のしれない「謎」を抱き、（腹の減った）静岡県民は「謎」の字に脳内で足蹴を入れて「涎」とする。

店舗外から眺めると、時間によっては煙突からモックモックとボヤ騒ぎさながらに煙が上がっていたりもするが、デフォルトです。それを見ただけで手持ちの端末から119番通報などしないように。

お店に入ると、まず初見の客は半オープン型の耐熱ガラスで仕切られた「炭焼きグリル」を前に、シェフが堂々と、高熱と油煙に猛然と挑んでいる姿に度肝を抜かれる。どっかの神経質な手打ちそば店や某鉄道会社のように、遮光幕なんぞ付いていない（←んなモン付けたら燃えるわ！）。

全店舗終日禁煙。おタバコは入口の灰皿でお消しください※。ピークタイムは店内全部油煙モックモクなのにここに来て禁煙もへったくれもねぇだろぉよぉ※一部設備のない店（テナント入居店）もあります

店員さんが席まで案内してくれる（混雑時は記名台が置かれ、その順序となる）。メニューをもらったら何を注文するかを選ぼう（同様に混雑時のテクニックであるが、店員さんから予めメニューの提供を受けて「予習」しておくのも効果的）。当然であるが「『さわやか』は初めて！」という人には「げんこつハンバーグ」がおすすめである。げんこつハンバーグは250gなので、それだと多いという人は、姉妹品のおにぎりハンバーグ（200g）を注文してもよい。この際に「オニオンソース」と「デミグラソース」のどちらかを選択する。ライス・パンなどは別途注文する。

人気があるのはオニオンソースであるが、深いコクを持ったデミグラも捨てがたいところだ。店舗にもよるが、出る数は8:2～9:1でオニオンソースが勝っている、とのこと（ギャグじゃないソース:mixiの該当コミュニティに店員がリークした内容）。

「げんこつCセットオニオンでよく焼き、ライスで、ホットコーヒーを食後に」といった一例で暗誦できていれば、いっぱしの「さわやか通」であることは間違いない。

店員さんを呼んでオーダーをすると「げんこつ（おにぎり）ハンバーグは、中身が少し赤い程度が食べごろですが、よろしいでしょうか？」（といった趣旨の内容）と尋ねられる（炭火の持つ遠赤外線効果で物理的に「火は通って」おり、食品衛生上の問題は無い）。生の牛肉はちょっと…という場合は、その旨を伝えれば、後述する最終プロセスにて別途プレスを強めにしてもらえる（これを「よく焼き」と称する）。「食べごろ」が食べたいのであれば「大丈夫です」「お願いします」といった趣旨を、きちんと伝えよう。

オーダーからしばらくすると、フォークなどとともに紙シートが机に敷かれる。これは、油やハンバーグにかけたソースの跳ねから、腕や衣服をブロックするための紙である（季節のデザートを推す内容のもの、調達食肉の安全性をアピールするものなど、パターンは複数ある）。それから、牛刀みたいなデカいナイフと二股フォークが置かれるが、これは店員さんがハンバーグをカットする際に使用するものである。

しばし待つと、いよいよ主役のハンバーグと「ご対面」となる。ハンバーグは個人の鉄板の上に「げんこつ」のような形（同業他社の「大俵ナントカ…」とは異なり、丸みを帯びている）で置かれ、お客の前に出される。これを先述したデカいナイフとフォークで店員さんが半分に切り、切断面を下にして横に並べる。

この際、ハンバーグをナイフとフォークで店員さんがプレスし、仕上げ工程（焼き加減もここで最終調整）となる。程度には個人差があるが、時々親のカタキのように強くプレスする人もいる。きっと、プライベートで何か嫌なことがあったのだろう（「プレスなし」「ナマで！」などというふざけたオーダーは不可能となった。ISO22000対策と推察される）。プレスが終わったら、上にソースがかけられ、ジュワ～ッ、ジュクジュク…と、静岡県内のテレビコマーシャルなどで出てくるような状態になる。ソースの跳ねが収まったら、おいしくいただこう。猫舌さんは、やけどに気をつけてください。

ハンバーグに代表される、同店の各メニューを堪能したら、お会計となる。この際に、お口直しとして店名ロゴが印刷された小袋に入った、人数分のハッカ（ミント）飴がもれなく渡されるはず（ここで渡されない場合は「交付失念」なので、請求権が発生する）。このハッカ飴をなめつつ「おいしかったなぁ」「さわやかにまた来よう」などと思いをはせつつ帰る。これをもって、さわやかでの食事は一連の流れを終える。

その他のメニュー

げんこつ（おにぎり）ハンバーグ以外のハンバーグや、1枚肉のステーキ（鶏肉も用意がある）といった肉料理、サラダやアルコール、おつまみなどのサイドメニューはもちろん、ドリアやビビンバに代表される「ガチな肉料理」ではないもの、諸般の事由でガツンと肉を喰らうことに抵抗のある客のために「梅しらす雑炊」まで用意がある。お察しかも知れないが、たいていが「炭焼きコーナー」の火力を有効活用した商品である。_{ここを編集したヤツは”飛び石でさわやか強制連行””胃もたれなのに以下同様”などの身体的危機を「梅しらす雑炊」に救ってもらった場数が数知れず…}

季節ごとに、期間限定のデザートも用意される。夏には「バケツ氷」なるかき氷も出る。特に、秋のレパートリーは実りの季節と相まって、毎年力が入っているように見受けられるが、どうだろう。

ランチタイムには「さわやかバーガー」シリーズもある（一部店舗での長期間にわたる試験販売の末、2012年秋からランチメニューとして全店舗展開）。詳解すると楽しみが減殺されるので概要にとどめるが「ハンバーガーなのに、しっかり『さわやか』している」。新静岡セノバ店なんて、昼下がりに3階の同業他社のそこに行くくらいだったら、パパはさわやかに行っちゃうぞ※取り消し線部分は個人の感想です

なお、同社の出自は「コーヒーショップさわやか」であるため、コーヒーの薫りもなかなか侮りがたいものがある。

あまり注文する人はいないが、フルーツジュース（県産品にこだわったメロン・イチゴなど）は極めて濃厚であり、同業他店舗ではなかなか飲めない隠れた名品である。

なぜ静岡県内にしか店舗展開しないのか

い～だろぉ～、食いてぇだろぉ～

諸説あり、公式サイトの採用情報にも表向きの趣旨が記載されており、「富士市に複数出店しているのに、愛知東部の豊橋市や豊川市に店舗が無いのは不（以下略）」との声も三河地区民などから無いわけではないが、袋井市の工場から品質管理を厳守したまま、食材を各店舗に配送する限界≒現店舗網であるとみられる。

はい、三行でまとめてみました。

もし、新東名のNEOPASAとかに出店してたらどうなるだろう…県外客でウハウハ？…あ、アルコール系をメニューから外す必要があるので、収支的に非現実的か…。新静岡セノバ出店すらある意味「冒険」であったらしいですし。妄想もたいがいに！

関連動画

関連項目

• 静岡県
• ハンバーグ
• ファミリーレストラン
• ニコニコグルメナビ

関連リンク

• げんこつハンバーグの炭焼きレストランさわやか