新しい笑いを作るのは、挑戦者の皆さんと客席の皆さん、そして、テレビの前のあなたたちです!
爆笑オンエアバトルとは、1999年3月から2010年3月にかけてNHK総合の深夜帯に放送されたお笑い番組である。公式略称は「オンバト」。
お笑い芸人がオリジナルの漫才やコントを観客の前で披露し、一般客による審査で上位に入ったネタだけがオンエア(放送)されるというコンテスト形式が特徴。会場の観客や審査員に面白いと判断されなければテレビで放送されないというシビアな内容から、制作側が「史上最もシビアなお笑い番組」と自称するほどだった。
1999年の放送開始当時、若手芸人が毎週・全国放送でネタを披露できるという機会はまれであり、若手芸人の登竜門としてさまざまな芸人がこの番組でネタを披露。2000年代初頭に台頭した芸人たちをブレイクさせる牽引役を担った。
その後、『エンタの神様』『M-1グランプリ』『笑いの金メダル』といった民放のネタ見せ番組が始まり、2000年代のお笑いブームが到来。番組初期を支えた芸人たちが徐々に知名度を上げ、ゴールデン帯の番組に進出していくなか、番組は放送時間の変更や歌番組「熱唱オンエアバトル」の立ち上げなどで徐々に勢いを落としていき、2010年3月で放送終了(後継として『オンバト+』が放送開始)。計386回の放送で674組の芸人が出場し、344組の芸人がオンエアを果たした。
一般公募で選ばれた100人の審査員が「オンエアに値する面白いネタか」を基準に、投票制で判定する流れで進行していく。ネタが1組ずつ終了するたびに投票タイムに入り、「(このネタは)オンエアOK」と判断した審査員は投票用のゴルフボールを審査員席のレールに投入する。レールを通ったボールは出場者の名前の書かれたバケツに入るようになっており、全組のネタが終了後、ゴルフボールの溜まった各バケツの重さをデジタル表示の秤で計測。バケツの重さは“キロバトル(KB)”と番組独自の単位で表現され、高いKBを記録した上位の芸人のネタからオンエアが確定していく。
審査員全員がボールを投入した場合のバケツの重さは545KBとなっており、1999年11月14日の放送でますだおかだが初めて記録して以来、3回達成された。また、バケツの重さが500KBを超えた場合は「オーバー500」と呼ばれ(およそ9割の審査員が投票した計算になる)、「特に高評価を受けたネタ」と判断する一つの指標となった。
このゴルフボールを用いた独自の採点方式は、2002年と2003年の『NHK紅白歌合戦』でも使用された。
上でも述べたように、この番組は若手お笑い芸人の登竜門として、数多くの芸人の飛躍の一翼を担ったと言える。
・漫才やコントを交えたあらゆるネタ同士での勝負
・観客に評価されなければ放送すらされない
・必然的に一度オンエアされたネタでは勝負ができなくなる
・各出場者のジャッジペーパーに審査員の率直なコメントが書かれる
といった番組形式は、芸人同士の凌ぎ合いや若手芸人のモチベーション向上をもたらし、ネタの実験場ともなった。
記念すべき第一回の収録は、どんな番組なのかと多くの事務所関係者が視察するなかで行われ、人力舎から参加したアンジャッシュがまさかの落選(渡部はのちに「余裕かましてました」と述懐している)。この結果を受けた同じ事務所のアンタッチャブルが、続けて収録される第二回に向け血相を変えてネタ合わせを始めたというエピソードが残っている。
立川談志は自らチャンピオン大会の特別審査員を務めこの番組を絶賛。その他にも明石家さんま、萩本欽一、太田光、渡辺正行らも番組に対して好意的な姿勢を示している。しかしその一方で、松本人志やチュートリアル徳井義実らは「素人が芸人を評価する」という番組のスタンスに否定的な見解を述べている。
オンエアバトルでネタを披露したことがある芸人は非常に多く、その中にはこの番組がきっかけにブレイクした者や既に解散している者なども含まれる。ここでは幾つかのカテゴリー分けをしたうえで代表的な芸人を列挙していく。番組内の各年度のチャンピオンや優秀な成績を残した芸人等はwikipediaを参照されたし。
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最終更新:2025/12/09(火) 14:00
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