「心配すんなよさやか────
独りぼっちは、寂しいもんな
いいよ
一緒にいてやるよ
さやか・・・」
魔法少女まどか☆マギカ第9話終盤、佐倉杏子の台詞。
ソウルジェムの穢れが限界を超え、ついに魔女と化してしまったさやか。そのさやかを救うために奔走する杏子。唯一の策としてさやかの親友であるまどかに協力を仰ぎ、まどかと共に魔女となったさやかの領域へ足を踏み入れる。しかし何度呼びかけようとも、頼みの綱であるまどかの声もましてや自分の声ですらも魔女になってしまったさやかには届かない。
これ以上まどかを守り続けて戦うのは無理だと判断した杏子は、突如現れたほむらにまどかを託しほむらを守るように赤い鎖の壁を作る。
まどかを抱えたままのほむらに「足手纏いを連れたまま戦わない主義だろ?いいんだよ…それが正解さ。ただ一つだけ、守りたいものを最後まで守り通せばいい。」そう語りかけた後、自身の似合わぬ行動を思ってか「ははっ…なんだかな…あたしだって、今までずっとそうしてきたはずだったのに…」と、自嘲気味に笑う。
そうして一頻り独り言ちた後、祈るように最期の一発へと向かう。
「心配すんなよさやか。独りぼっちは、寂しいもんな……。
いいよ、一緒にいてやるよ……。さやか……。」
魔女と成り果てたさやかに届くとも分からぬまま独り語りかける。自らの魔力を全て注いだ一撃をさやかに向けた。放つと同時に自身のソウルジェムは砕け異形の者となったさやかと共に赤い爆風の渦へと、消える。
家族のために奇跡を願ったにも関わらず、その奇跡で自分の家族を破滅にまで追い込んでしまった。そんな後悔からかいつしか自分のためだけに魔法を使う事を信条としてきた杏子。
さやかの「恭介の腕を治す」という願いも一見他人のために見える。しかしそんな彼女が願った奇跡の中には、彼を振り向かせたい"自分のため"という意識が見え隠れしていたのかもしれない。
「自分の幸せ」のために戦いながらも「他人の幸せ」に生きたかった杏子
「他人の幸せ」のために戦いながらも「自分の幸せ」に生きたかったさやか
悲しいまでにお互いが対照的だった二人は最期の瞬間、何を想ったのか────
このタグはpixivでも使われており上記の第9話のシーンやさやかと杏子の絵に貼られている場合が多い。
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最終更新:2025/12/09(火) 13:00
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