献血単語

ケンケツ

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医学記事 ニコニコ大百科 : 医学記事
※ご自身の健康問題に関しては、専門の医療機関に相談してください。
~皆様の善意により支えられています~

献血とは、ひとかけらの善意の積み重なりである。

概要

大きな外科手術や、血液製剤の作成には人間の新鮮な血液が欠かせない。
人工的に血液を作ることが未だに不可能だからである。

そのため、健康な人から血液提供が欠かせない。
献血はに全血(400ml献血・200ml献血)・成分献血(血小板・血漿)の4つの種類がある。
献血によりまかなわれた血液は輸血、または血漿分画製剤の製造に使われる。
血液には使用期限が設けられている。

なお、日本では売血・安全上の問題から日本赤十字社のみ献血事業を行うことが出来る。
大規模な集客施設の中には「献血ルーム」が設けられている施設も、また、移動採血による献血も実施されているので、興味のある方は一度行かれて見る事をお勧めする。

歴史

献血の基準

健康の人なら、献血による身体へのはほとんどいが、体調を崩していたり健康状態のよくないときに
献血をすると健康を損ねる場合もある。献血者の健康を守るために様々な基準を設けている。

献血方法別の採血基準

成分献血 全血献血
血漿成分献血 血小板成分献血 200ml献血 400ml献血
1回献血 300ml~600ml(体重別) 400ml以下 200ml 400ml
年齢 18歳~69歳※ 18歳~54歳 16歳~69歳※ 18歳~69歳※
体重 男性45kg以上・女性40kg以上 男女とも50kg以上
高血圧 90mmHg以上
血液重等

血液重1.052以上
又は
血色素重12g/dl以上
血球数が標準域
にある女性は11.5g/dl以上)

血液重1.052以上
又は
血色素重12g/dl以上
血液重1.052以上
又は
血色素重12g/dl以上
血液重1.053以上
又は
血色素重12.5g/dl以上
血小板 ―――― 15万/μl以上、
60万/μl以下
―――― ――――
年間献血回数 血小板成分献血1回を2回分に換算して
血漿成分献血と合計で24回以内
男性6回以内
女性4回以内
男性3回以内
女性2回以内
年間総献血量 ―――― ――――

200ml献血と400ml献血
をあわせて
男性1,200ml以内
女性  800ml以内

※65歳以上の献血については献血される方の健康を考え、60~64歳のあいだに献血経験がある方に限ります

血漿成分献血の体重別献血量の

体 重 献血量
40kg~45kg未満 300ml(女性のみ)
45kg~50kg未満 300ml~350ml
50kg~55kg未満 400ml
55kg~60kg未満 400ml~450ml
60kg~65kg未満 400ml~500ml
65kg~70kg未満 400ml~550ml
70kg以上 400ml~600ml

献血の間隔

次回の献血今回の献血 血漿成分献血 血小板成分献血※ 200ml献血 400ml献血
血漿成分献血 男女とも2週間後の同じ曜日から
献血できます
男女とも4週間後の同じ
曜日から献血できます
男女とも8週間後の同じ
曜日から献血できます
血小板成分献血
400ml献血 男性は12週間後・
女性は16週間後の
同じ曜日から献血できます
200ml献血

※血漿を含まない場合には、1週間後に血小板成分献血が可になります。
  ただし4週間に4回実施した場合には次回まで4週間以上あけてください。

献血の手順

  1. 献血受付
  2. 問診票の記入
  3. 問診および血圧測定
  4. 献血(成分・400ml・200ml)
    血液重測定・血液型事前判定
  5. 休憩
  6. 献血カード(献血手帳)受け取り 

献血後のご注意
献血の後、ごく稀に急な血圧変化により貧血状態になる場合があるので、トイレや階段・戸外での歩行等には
特に注意してください。気分が悪くなったり、針を刺した場所に痛み、しびれ等が残る場合には、すぐに職員
(あるいは献血センター)にお知らせください。適切な対応をいたします。

問診

問診は献血される方の健康を守るために、そして血液を必要としている患者さんをウィルスなどの感染から守るために実施しています。問診票に記入していただいた内容と血圧血液重の結果に基づいて、体調が優れない、以前に特定の疾患にかかった、患者さんにとって望ましくない要因を持っている方などは献血をご遠慮いただく場合があります。
プライバシーは厳守されますので、自身のため、患者さんのために正しい申告をお願いします。
問診票の内容

  • 今日の体調はよろしいですか。(はい/いいえ
  • この3日間に注射用をしましたか。
            歯科治療(石除去を含む)を受けましたか。(はい/いいえ
  • 今までに次の病気等にかかったことはありますか。
    また現在はかかっていますか。(はい/いいえ
    マラリア梅毒肝臓病、せん、心臓病、卒中、
    血液疾患、がん、けいれん、腎臓病、糖尿病結核
    ぜんそく、アレルギー疾患、外傷、手術、
    その他(                           )
  • 次の病気や症状がありましたか。(はい/いいえ
    3週間以内―はしか風疹おたふくかぜ、帯状疱疹水痘
    1ヶ以内―発熱を伴う食中毒様のしい下痢
    6ヶ以内―伝染性単核球症
  • この1ヶ家族A型肝炎やリンゴ症(伝染性斑)を発症した人はいますか。(はい/いいえ)
  • この1年間に予防接種を受けましたか。(はい/いいえ)
  • 1980年(昭和55年)以降、海外旅行または住んでいたことはありますか。(はい/いいえ)
    ①それはどこですか。(都市名                 )
    ②いつ、どのくらいの期間ですか。(                )
    ③1980年(昭和55年)~1996年(平成8年)の間に英国に1
     泊以上滞在しましたか。(はい/いいえ)
  • この1年間に次のいずれかに該当することがありましたか。(はい/いいえ)
    ピアス、またはいれずみ(刺青)をした。
    使用後注射針を誤って自分に刺した。
    ③肝炎ウィルス保有者(キャリア)と性的接触等密な
     接触があった。
  • 今までに輸血や臓器の移植を受けたことがありますか。(はい/いいえ)
  • B型やCの肝炎ウィルス保有者(キャリア)と言わ
    れたことがありますか。(はい/いいえ)
  • 次のいずれかに該当することがありますか。(はい/いいえ)
    ①CJD(クロイツフルト・ヤコブ病)及び
     類縁疾患と医師に言われたことがある。
    血縁者にCJD及び類縁疾患と診断された人がいる。
    ③人由来成長ホルモン注射を受けたことがある。
    移植をうけたことがある。
    ⑤硬膜移植を伴う外科手術をうけたことがある。
  • 女性の方現在妊娠中、または授乳中ですか。
           この6ヶ間に出産、流産をしましたか。(はい/いいえ)
  • エイズの検を受けるための献血ですか。(はい/いいえ)
  • この1年間に次のいずれかに該当することがありましたか。(はい/いいえ)
    (該当する項を選ぶ必要はありません)
    不特定多数の異性と性的接触をもった。
    男性の方男性と性的接触をもった。
    エイズ(HIV)で陽性と言われた。④麻薬覚醒剤注射した。
    ⑤①~④に該当する者と性的接触をもった。

        回答訂正番号_______________番

私は以上の質問を理解し、正しく答えました。
献血した血液について、梅毒HBV(B型肝炎ウィルス)、HCV(C肝炎ウィルス)、HIV(エイズウィルス)、
HTLV-1(ヒトTリンパ球向性ウィルス-1)等の検が行われることを了承し、献血します。

署 名                                                          


問診票の内容
成分献血の場合、もう一枚問診票の記入が必要となります。 

  • 心臓に関することで次のいずれかに該当することがありますか。(はい/いいえ)
    健康診断などで異常摘されたことがある。
    ②理由もなく立ちくらみまたは卒倒することがある。
    ③胸部とくに心臓に痛みや圧迫を感じることがある。
    ④脈が不規則に打つことがある。
    ⑤時々強い動悸がすることがある。
    ⑥坂や階段の昇降に他の人よりもく息切れすることがある。
  • じん(腎)臓(尿)に関することで次のいずれかに該当することがありますか。(はい/いいえ)
    いつものどがいている、尿量が多い。
    糖尿病腎臓病にったことがある。
    家族の中に糖尿病の人がいる。
    健康診断などで異常摘されたことがある。
  • 出血傾向に関することで次のいずれかに該当することがありますか。(はい/いいえ) 
    ①けがをすると、血が止まりにくいことがある。
    ぐきの出血や鼻血が時々あり、止まりにくいことがある。
    家族の中に血液凝固異常の人がいる。
    健康診断などで異常摘されたことがある。

過去1年以内に心電図検を受けている場合はその年日をご記入ください
 (心電図検を受けた日    年        日)

献血カードの読み方

献血ありがとうございます



IN

9 9 - 9 9 9 9 9 9 9 9 ←献血者コード
        ケンケツ ←献血者カナ氏名(姓)
タロウ ←献血者カナ氏名(名)
献血回数 : 100回 AB+ ←献液ABO式、Rh
H17.05.01 400ml □□□3   ←直近3回分の献血履歴
(左から献血年日、
献血方法、
採決センター名、
本人確認区分)
H18.01.01 400ml △△△△2
H18.10.01 血小板 ○○○1
【献血別方法の次回献血可日】
200ml H18.10.15 ←献血方法別の
次回献血可
400ml H18.10.15
血漿 H18.10.15
血小板 H18.10.15
・顕 : 99 /H18.10.01 ←献血表・顕記録
○○赤十字血液センター ←最新献血センター
9 9 9 - 9 9 9 - 9 9 9 9 ←最新献血センター
電話番号
■次回献血の際は、このカードを必ずご持参ください。
■献血のお問い合わせ等は、上記の赤十字血液センターへお寄せください

検査結果のお知らせ

献血をすると7項生化学検査成績を献血者全員を対に通知される。
また、成分献血・400ml献血をした場合8項の血球計数検成績についても併せて通知される。
これらの検成績は通知を希望した人を対とし、献血後おおむね2週間程度で展にて通知される。
受付時にB・C肝炎検梅毒、HTLV-1抗体検の結果通知を希望異常を認めた場合、献血後1ヶ以内に展にて通知される。

 

血液製剤の種類

  • 輸血用血液製剤の種類
  • 輸血用血液製剤は以下の表の4つがあります。
    以前は採決されたままの血液である「全血製剤」が流でしたが、現在では血液を遠心分離して血球、血漿、血小板の3種類にの成分に分けて輸血する「成分輸血」が流となっています。そのため、「全血製剤」はほとんど供給されていません。
種類 保存温度 有効期間 用途
血球製剤 2~6℃ 採血後21日間 出血及び血球が不足する状態、またはその機低下
による酸素欠乏のある場合に使用されます。
血漿製剤 -20℃以下 採血後1年間 複数の血液凝固因子の欠乏による出血ないし
出血傾向のある場合に使用されます。
血小板製剤 20~24℃ 採血後72時間以内 血小板数の減少またはその機低下による出血ないし
出血傾向のある場合に使用されます。
全血製剤 2~6℃ 採血後21日間 大量出血などすべて成分が不足する状態で、
血球と血漿の同時補給を要する場合に使用されます。

 

  • 血漿分画製剤の種類

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最終更新:2024/03/29(金) 22:00

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