古くから創作の中で広く扱われており、現代のサブカルチャーにおけるジャンルの一つでもある。
自分たちが生活しているこの世界ではない別の世界を異世界と呼ぶ。
異世界を扱った物語の中では、異世界は現実とは違った法則や常識に従っていることが多く、また、その世界の住人も人間ではない別の種族であったり、現実とは違った時代背景や技術体系を持っていたりと、千差万別な異世界が作られている。
古くは神話やおとぎ話の中で広く扱われており、死後の世界や神々の世界、あるいは妖精の世界に迷い込んだ人々のエピソードも異世界を舞台にした物語の一種である。現代でも題材としてよく使われており、日々新しい異世界の物語が作られ続けている。
日本の昔話から例を出せば、「浦島太郎」では海の底の竜宮城、「おむすびころりん」では地下のネズミの国、「舌切り雀」ではスズメが働く宿屋などの異世界が登場している。
西洋の童話の中でも「不思議の国のアリス」では白兎を追いかけて地下の不思議の国に行き、「青い鳥」では青い鳥を探して無数の異世界を旅してまわり、「人魚姫」では海の底の人魚たちの国が描かれている。
異世界が登場する物語はいくつかのパターンに分けられる。大きく分けると最初から最後まで異世界で話が展開する完全な異世界物と、現実世界と異世界が交わり、その結果発生する事態を描いた交錯物がある。交錯物の場合、現実世界の人物が異世界に行くか、あるいはその逆に異世界の人物が現実世界に来るかでさらにパターンが分かれる。
完全な異世界の物語の代表として「指輪物語」などが挙げられる。主人公は異世界の若者であり、彼と仲間たちの活躍を描いている。当然そこに現実世界のしがらみは存在しない。
現実→異世界のパターンの代表として「ナルニア国物語」などが挙げられる。異世界を舞台にするのは同じでも主人公は現実世界の少年少女であり、現実世界から異世界へ連れてこられた彼らは当然のことながら現実世界の知識や常識を持ち合わせている半面、異世界の知識や常識に疎い。現実世界の知識や常識は主人公たちの強力な武器になることもあるが、逆に行動を縛る枷にもなる。また、異世界の知識を得て新しい力に目覚めたり、あるいは異世界の常識に悩むこともある。これらのさじ加減が物語の肝であり、作者の力量が問われる部分でもある。このパターンでは現実世界から異世界への移動方法にもさまざまな手段(タンスが異世界への扉、異世界の人物に召喚される、目が覚めたら異世界の人物に転生していた、etc)がある。
異世界→現実のパターンでは異世界から少人数が現実世界に迷い込むことが多い。異世界から来た主人公、あるいは異世界から来た何者かによって異世界の力を手に入れた主人公の物語もまた、異世界物の一種である。いわゆる魔法少女ものが当てはまることもある。このパターンの場合、異世界の力で現実世界の問題を解決したり、あるいは異世界から流出してしまった異分子を除去するのが目的となることが多い。しかし、異世界と物理法則などが違う現実世界では本来の力を出し切ることができず、苦戦していく姿が描かれることもある。
近年では現実世界→異世界のパターンでの創作作品が多くなっている。いわゆる異世界チート物と呼ばれることもあり、現実世界での知識を異世界に持ち込み、それによって活躍する主人公を描くことが多い。場合によっては異世界チート物、転生チート物と呼ばれることもある。
大きくわけると転生ものと転移ものがある
転生ものは必ず主人公を死なす必要がある。転生後については赤ん坊から始まるかある程度成長しているかは作者により分かれる。転生後が長寿種族であった場合はいきなり100歳を超えていることもある。
なお転生後も同じ世界であった場合は異世界というジャンルではないので読者も作者も注意する必要がある
転移ものは生きている状態であることが必要。ただし複数を転移させた場合は物語の進行に伴い主人公以外の登場キャラが死亡する可能性はある。
よくあるパターンとしては勇者召喚と呼ばれるものである。
なんらかの要因(車が転落、飛び降り、溺れたなど)で死ぬ直前で転移した場合は死んでいないのでこちらになる。
Dog daysはこちらである。
なお転移先、転生先の世界はファンタジー系である事がやたら多い。
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最終更新:2024/04/18(木) 16:00
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