『異能バトルは日常系のなかで』とは、GA文庫(SBクリエイティブ)より刊行されている望公太のライトノベルである。
概要
2012年よりGA文庫(ソフトバンク クリエイティブ)から刊行され、2014年7月現在、既刊8巻。
イラストは『はたらく魔王さま!』などの挿絵も担当している029が担当している。
2014年10月よりTVアニメが放送中。制作は『キルラキル』などを担当したTRIGGER。原作小説とは時系列がかなり異なる。
月刊コンプエースにて、黒瀬浩介によるコミカライズが2013年9月号より連載中。既刊2巻。
ちなみに略称は著者望公太がツイッターにて「意識高い系のラノベ作家」と自称し、略称を付けたくない旨を示しており、「特に決まっていない」。(編集部は「異能バトル」で通している)
あらすじ
主人公・安藤寿来は異能の力にあこがれる厨二病。傍から見るとイタい言動をしている、普通の高校二年生だった。
しかしある日、彼を含む泉光高校文芸部の五人は、とてつもない異能の力に目覚めてしまう。そこから壮大なる学園異能バトルに足を踏み入れ――なかった。
異能に覚醒したはいいものの、待てど暮らせど不思議な出来事は起きず。 世界を滅ぼす秘密機関も、異能戦争も、魔王も勇者も現れない。日常は平和そのもの。だから彼らは―異能を無駄遣いすることに決めた。
神スキルと戯れる、何気ない日常。だがそれだけじゃ終わらない。
新・異能バトル&ラブコメ、開幕!!
登場人物
CVはドラマCD/TVアニメ。ネタバレ部分は白字で表記。
泉光高校文芸部
- 安藤寿来(あんどう じゅらい)【CV:宮野真守 / 岡本信彦】
- 本作主人公。泉光高校二年一組。血液型O型(自称『王型』)。
典型的な邪気眼系厨二病を体現したような嗜好で、闇・混沌などのワードや旧字体の格好良い漢字などを好み、自ら『ギルティア・シン・呪雷』という真名()を名乗る。珍しい名前だが由来は七月生まれ(July)から。
とはいえ自身が厨二病であることには自覚的で、設定でふるまっている状態とそうでない状態のスイッチを切り替えることも可能。時には能力を持て余す文芸部メンバーを諭したり、励ましたりすることも。
実は厨二の華とも言うべき中学生時代に、厨二病を一度卒業している。高校進学までに何故再び発症するに至ったのか、『知り合い』の相模は何か知っているようだが……?
手にした異能は、湯たんぽ程度の熱さの黒炎を出す『黒焔(ダークアンドダーク)』。他の部員と比べて明らかに異能のスペックが低いため、よく弄られる。
ある衝撃的な事件をきっかけに、能力が『新たなる領域(ネクストステージ)』へと覚醒。『黒焰――終止符を打つ者(オブ・ジ・エンド)』を使用可能になる。詳細は不明だが、かなりのリスクを伴う真面目な能力であるらしく、文芸部メンバーからは使用を止められている。
ちなみに当然ながら、文芸部メンバーと美玲の能力名は全部彼一人が考案した。
- 神崎灯代(かんざき ともよ)【CV:今井麻美 / 山崎はるか】
- 泉光高校二年三組。血液型B型。
元中二病で現在でも若干(?)厨二気味な少女。サブカル知識も豊富で、安藤の話についてこれる数少ない人物。
高校デビューに伴い現在は隠しているが、中学時代はかなりのオタクであった。
本人は黒歴史として封印したがっているが、命名センスなどを見る限りどう見ても治ってません。
手にした異能は、時を止めたり遅延させることができる『永遠(クローズドクロック)』。
能力発動の際にどこぞのキングよろしく指パッチンをしようとしていたらしいが、どうしてもできないのでやめた。
しかし最近になって、その後も熱心に練習を続けていたことが判明。その甲斐あってか、アニメではしっかりと指パッチンができている。時系列?時を支配するんだから問題ないんじゃない?
- 櫛川鳩子(くしかわ はとこ)【CV:金元寿子 / 早見沙織】
- 泉光高校二年三組。血液型O型。
安藤の幼馴染の少女。おっとり系で基本的に物事を否定しないが、お笑い好きでお笑いにだけはうるさい。
安藤曰く『ザ・脱いだらすごい』。
安藤のことを『ジュー君』と呼び親しくしているが、昔から彼の厨二な会話が理解できず、もどかしく思っている。
手にした異能は、世界の五属性を意のままに操る『五帝(オーバーエレメント)』。
- 高梨彩弓(たかなし さゆみ)【CV:原由実 / 種田梨沙】
- 泉光高校三年二組。血液型A型。
文芸部部長。大人びた真面目な性格。空手と柔道は黒帯レベル、灯代の十倍速を目で追う、市民プールで飛び交う水滴を一滴残らず躱し切るなど、運動神経・戦闘力は文化部随一。本当に人間か?
彼女自身はオタクというほどでもないがサブカルにも理解があり、安藤の話にも対応できるようである。腐女子。
手にした異能は、触れたものを彼女の思うあるべき姿に戻す『始原(ルートオブオリジン)』。
とある事件から安藤同様、能力を『新たなる領域(ネクストステージ)』へと覚醒させ、『始原――哲理を鎖す円環(ウロボロスサークル)』を会得する。
概念に対しても能力を使用可能になり、いつもの文芸部から一人『欠けた』鳩子を連れ戻すことに成功した。
- 姫木千冬(ひめき ちふゆ)【CV:釘宮理恵 / 山下七海】
- 横衣小学校四年一組。血液型AB型。
文芸部顧問の里見先生の姪で、放課後はいつも文芸部に入り浸っている。文芸部員ではないが、当時文芸部にいたため偶然にも異能を手に入れた。
周りを困惑させる独特のセンスを持つ。また生活能力が破綻気味で、円の案内がなければ自分の小学校でも道に迷ってしまうらしい。お気に入りはリスのぬいぐるみのリッスン。
手にした異能は、万物を創造する『創世(ワールドクリエイト)』。創造したものは任意に消すことも可能。本人に知識のないものでも創造できる。
文芸部員関係者
- 里見詩春(さとみ しはる)【CV:- / 名塚佳織】
- 泉光高校英語教師で、文芸部の顧問。
やる気がなく、体中からめんどくさいオーラを発する残念美人。
常に『寝る子は育つ』『レム』などの文字が書かれた仮眠用アイマスクを着用している。
- 工藤美玲(くどう みれい)【CV:- / 福原香織】
- 泉光高校三年二組。血液型AB型。
泉光高校の生徒会長。活動らしい活動を見せない文芸部の監査に訪れた……と見せかけて、自分と同じく異能に目覚めた文芸部メンバーを監視しに来ていた。
そのごたごたの際、盛大な勘違いにより安藤に惚れ込んでしまい、後日彼と付き合おうと再度文芸部に突撃。どでかい黒歴史を残すこととなった。
手にした異能は、一度見た異能を完全に奪い取る『強欲(グレイトフルラバー)』。嘘か誠か、キセキの世代の技だけは奪えないらしい。
文芸部メンバーとは別の経緯で異能に目覚めている。
- 相模静夢(さがみ しずむ)【CV:- / 細谷佳正】
- 泉光高校二年一組。血液型O型。
安藤の中学のころからの『知り合い』。
中学時代は互いに親友を自認していたが、ある出来事をきっかけに『知り合い』になる。
重度のエロゲオタで、自分に振られた全ての話題をエロゲの話に持っていく。
無駄に顔が整っているため異性に無駄にモテるが、彼女の前でもその振る舞いを一切直そうとしないため、関係が長続きした試しはない。
『読者』を自称し、物事に対し常に傍観・飽きたら別の作品を読むというスタンスで接する。
異能『他人の不幸は罪の味(イノセントオンルッカー)』を手にする予定。
ちなみにアニメ四話現在、出番そのものが削られてはいたものの、彼の象徴とも言うべき下ネタの数々は全てカットされており、その大人しさは原作とは完全に別人と言っても差支えないほど。ただの美形オタク女たらしと化している。以降の放送で彼の本性が見れたらいいような、見られないほうがいいような。もし見られそうな場合、原作未読組及び細谷氏のファンは覚悟しておくように。
その他関係者
- 安藤真智(あんどう まち)【CV:- / 浅野真澄】
- 安藤寿来の2つ上の姉で大学一年生。名前の由来は3月生まれの為。
小、中、高と成績優秀、品行方正な優等生、で通っているが何故か弟の寿来は乱暴に扱う。それ故顔、まぁよし、性格きつしと寿来からの評価は悪い。
弟を奴隷の如く使う独裁者。口が悪くて口より先に手が出る暴力系ヒロイン(寿来談)
寿来とは部屋が隣同士の上に壁が薄いため、寿来が騒いでると『壁ドン』をする悪癖がある。
- 九鬼円(くき まどか)【CV:- / 加藤英美里】
- 横衣小学校四年一組。血液型A型。
決して安藤が考えた真名などではなく、これが本名。
小学校では千冬の保護者のような立場で、何かと献身的に千冬に尽くしているがあまり報われていない。
千冬の異能のことを隠すためにとった安藤の苦肉の策により、彼のことは真性の変態ロリコン野郎だと認識している。泣ける。
- 高梨舞矢(たかなし まいや)【CV:-/諸星すみれ】
- 尾長第一中学校二年四組。血液型A型。
高梨彩弓の妹であるが、姉とは対照的にまさに今時のJCという性格。彼氏持ち。
最強キャラである彩弓に対してのジョーカー的存在。
『黒き十二枚の翼(フォールンブラック)』
- 桐生一(きりゅう はじめ)【CV:関智一 / 寺島拓篤】
- 灯代の異母兄で、文芸部OB。原作5巻およびその元ネタの、『日常系は異能バトルのために』の主人公。
『霧龍・ヘルドカイザ・ルシ・ファースト』を名乗る筋金入りの現役厨二病で、安藤とは互いに一目置きあっている。灯代が中二病であるだった元凶。
現在は家出しており、実家と連絡は取っていないが、主たる収入はなく、生活費は親の仕送りに頼っている。
素のスペックは恐ろしく高く、学生時代は全国模試ではいつも1位か2位、中学時代は陸上で全国行きを経験している。灯代曰く「工藤新一とか夜神月とか、そういうレベル」。
実は安藤達の物語の裏で本当の異能バトルを行っているもう一人の主人公。
『黒き十二枚の翼(フォールンブラック)』という異能者集団を組織し、形式上のリーダーを務めるが、その性格故かあまりに勝手がすぎるため、事実上のまとめ役はNo.2の一十三が勤めている。
手にした異能は、重力を操る『堕天使の鉄槌は愚者へと振り下ろされる(ルシファーズストライク)』。
- 斎藤一十三(さいとう ひとみ)【CV:- / 藤村歩】
- 文芸部OB。幼少期に病気で右目の視力を失っており、厨二病の代表格『眼帯』に憧れる人間やお洒落で着けている人間を嫌っている。
中学時代、文芸部室で眼帯で遊んでいた桐生と遭遇し、前述の経緯から怒りのあまり渾身のジャンピングニーを喰らわせてしまうが……
手にした異能は『鍵のかかった魔眼(エターナルウインク)』。視界蹂躙の異能。
簡単な幻覚、軽い記憶の改竄といった多彩な効果を持つ『邪眼』を他人に植え付けるという、一風変わった能力。
- 奈津愛希(なつ あき)【CV:- / 芹澤優】
- 桜川女子学院生徒。品行方正な見た目とは裏腹に中身はギャルっぽい。
手にした異能は『首切りげんまん(ヘッドハンティング)』。異能解析の異能。
相手の持つ、自身の異能に関する記憶を読むことができる。その性質故に能力の内容だけでなくそれを応用して繰り出せる技、その異能の名前なども特定できるが、今のところ桐生意外にオサレな名前を付けていた者はいない。
- 戸木柊吾(とき しゅうご)【CV:- / 竹内良太】
- 元暴走族。当時の慣習からか、年上の一十三にはきちんと敬語で話す。
ワイルドな風貌ながら几帳面な性格。何故か刃こぼれしたジャックナイフを携帯している。
手にした異能は『神合わせが悪い刃並び(ジグザグジグソー)』。刺殺未遂の異能。
詳細は不明だが、周りくどい能力らしい。本人の腕っ節が強いため、異能に頼らずとも十分に戦えている。
- 芥川柳(あくたがわ やなぎ)【CV:- / 井口祐一】
- 『ザ・こまっしゃくれた子供』。常にヘッドフォンをつけていて、携帯ゲームかiPadを手放さない。
小生意気で小賢しく、ほとんど他人と話さない割に口を開けば他人の神経を逆撫でするような発言ばかりする。
手にした異能は『鬼の居ぬ間に鬼ごっこ(デッドスペース)』。隙間産業の異能。
継ぎ目や割れ目など、『線』の間に空間を生み出したり、閉じたりすることができる。
要は限定的スティッキィ・フィンガーズ。
- 遊佐野ファンタジア(ゆさの-)【CV:- / 高木美佑】
- またしてもこれが本名。こちらは本人に同情するタイプである。
ピンク色の白衣にナースキャップというぶっ飛んだいでたちから察する通り、どこか常識とズレた天然キャラ。
手にした異能は『太陽神を犯す女神(セックスエクリプス)』。人格破綻の異能。
詳細は不明だが、彼女はこの能力により、グロテスカという別人格を自身の中に宿している。
- 田中運命子(たなか うめこ)【CV:- / 村川梨衣】
- これまた本名……ではなく桐生の命名。本名は無く、『システム』とだけ呼ばれていた。
ある事情で作られた人工生命体。
その異能は『絶え間なく改定される十戒(ホワイトルールブック)』。因果隷属の異能。
簡単に言えば後だしジャンケンであり、「絶体絶命のピンチなので眠っていた力が覚醒します」「実は拘束具を着けていたので今から外して本気出します」「自分でも知らなかったのですがどうやら私は○○の血を引いているようです」といった、バトル漫画ではお約束の御都合主義展開を『無限』に繰り返すことができるという、皮肉の効いたチート能力。具体的には「炎の異能で攻撃されました。『実は私は水の異能を持っていたのです』」、「殺されてしまいました。『でも実は蘇生能力があったのです』」と自身の都合の良いように因果を捻じ曲げてしまう異能。
- 檜枝岐(ひのえまた)
- 『黒き十二枚の翼』では最も新入り。
美玲を異能に目覚めさせた張本人。
手にした異能は『誰も座らない玉座(ロストレガリア)』。王座陥落の異能。
詳細は不明だが、唯一運命子を殺せる能力らしい。大富豪で言うところのスペードの3であるとのこと。
パロディ
『異能バトル』をメインテーマに据え、尚且つそれをギャグテイストにメタっていくというのがこの作品の持ち味であり、それ故に有名なバトル漫画などのパロディネタも非常に多い。主人公の安藤のように……とまではいかずとも、異能バトルに憧れて育った世代にぴったりハマったネタが随所に散りばめられ、それがこの作品の掲げる『新・異能バトル&ラブコメ』のコメディの部分に一役買っているわけであるが……それはあくまで原作の話。
アニメ版では、そのパロディネタのほとんどはカットされてしまっている。だがどこぞのクトゥルフラヴコメはOKだったが理由としては何か大人の事情があるのだろう。
「異能バトル」のパロディ元のキャラや技の名称が直接必要なネタを用いる際、改変も伏字も無く、ストレートに名前を使っているいるが、固有名詞の登場しない台詞ネタであってもばっさりカットされている傾向がある。
以下は各話毎の主な例。(下記話数をクリックすると該当話へ飛びます)
第1話「異変<アルファエピソード>」
- ・異能検診(鳩子vs千冬) を解説したそうな安藤に対するツッコミ。
- 「いかにも『知っているのか安藤!?』って言ってほしそうな顔でこっちの反応を窺うんじゃないわよ!」
(元ネタ漫画「魁!!男塾」)
- ・その後、灯代が停止時間の中で人知れず奮闘していたことについて。
- 「灯代。わかる、わかるぜ。俺にはお前の全てが理解できる。時間止める能力あったら、やっぱああいう演出したくなっちゃうよな。催眠術でも超スピードでもない、もっと恐ろしいものの片鱗を味わわせてやりたくなるよな!」
(元ネタ漫画「ジョジョの奇妙な冒険」)
- ・生徒会長襲来時。
- 「あ、安心しろ。俺は、途中からいきなりバトル展開になって打ち切りになるジャンプ作品とかいっぱい読んでるから」
「それで何を安心しろと!?」
「序盤から中盤にかけてラブコメをやっていたのに、終盤になって急に取って付けたようなバトル展開に突入するラノベもいっぱい読んでるし」
「だからそれがなんなのよ!?」
「初期はミステリーだったのに、シリーズ終盤では異能バトル的な展開になる作品も読んでる……」 「戯言だけどね!」
(元ネタ小説「戯言シリーズ」)
第2話「誤想<ミスコンセプション>」
- ・二つ名講座にて、灯代の素晴らしい二つ名を聞いて。
- 「厨二力の底が見えねェ。俺の≪天上不知唯我独尊≫でこいつをトバすには、いったいどれだけ……」
(元ネタ「HUNTER×HUNTER」)
- ・リッスンの似非関西弁について。
- うたるっぞぬしゃあは大阪弁じゃなくて熊本弁。ソースはケロロ軍曹。 ~中略~ ぼてくりこかすぞは北九州弁。ソースはまたもケロロ軍曹。 千冬ちゃん、ケロロ大好きだな。
第3話「邂逅<ランデブーポイント>」
- ・少年漫画大好きな安藤(と灯代)にとって、待望のテニス回
- 「今回は、一切のテニプリネタを禁止しようと思うんだ」
「なんで!?なんのために!?」
「お前らがみんな、『テニスかあ。じゃ、安藤がテニプリネタをやりまくるんだろうなあ』って空気を醸し出してるからだ」
「自意識過剰よ!そんなこと誰も考えてないから!」
~中略~
「俺の秘奥義の解説は終わったし……それじゃ、最後はテニプリ禁止の縛りプレイを解除して、思いっきりテニプリの必殺技を練習するか」
「結局最後はテニプリなの!?」
(元ネタ「テニスの王子様」)
- ・意気投合した安藤と桐生の会話。
- 「俺、剣心よりも斎藤派です」
「俺も俺も。牙突零式とか、もうたまらねーよな」
斎藤一といったら、実在の人物ではなく『るろ剣』。 基本ですよね!
「牙突と言えばよ、傘とか棒持って『牙突!』って遊ぶとき、たまに『右手』でやる奴がいるだろ?俺、あれが本気でムカツクんだよ。左片手一本突きっていう牙突の元ネタも知らねー奴に牙突ごっこをする資格はねえ」
「むかつきますよね!めっちゃわかります、それ!半端知識の奴ほどムカツクんですよね。たとえば、ワンピース読んでないくせに『チョッパーかわいい!』とか騒ぐ女子とか」
「わかる!マジムカツクよな、そういうウゼえ女子!」
(元ネタ「るろうに剣心」)
第4話「奇行<カプリシャスレディ>」
- ・鳩子の『太陽』のコスプレについて。
- こ、この姿は―― 「首領パッチだぁあーーっ!」 太陽のコスプレしたら、なんか首領パッチっぽくなってしまった! そうか。人間って、太陽のコスプレをするとハジケリストみたいになっちゃうんだな。
(元ネタ「ボボボーボ・ボーボボ」)
- ・『ちなみにみんなが書いていたコスプレ案は?』一部抜粋。
- 灯代:『最後の月牙天衝のときの格好』etc…
安藤:『死覇装』『聖闘士聖衣』『許されざる者<ペインパッカー>を発動したときに現れる防護服みたいなアレ』etc…
- ・安藤vsクッキー。
- くくっ。九鬼ちゃんもまだまだ甘い。何度も何度も防犯ブザーで威嚇する様を見せられたら、俺が対策と心の準備をしていないわけがないじゃないか! 切り札は先に見せるな。見せるなら更に奥の手を持て。ってね。
「ぼ、防犯ブザーの止め方を熟知してる……。じょ、常習犯だぁ」
……あ、そうなっちゃう?
(元ネタ「幽遊白書」)
第5話「厨二<センシティブエイジ>」
- ・安藤と灯代がギターから音使いの話題中
- 「もちろん詳しいぜ。前奏曲(プレリュード)、独奏曲(ソロ)、二重奏(デュオ)、協奏曲(コンチェルト)~中略~音楽用語ってのは、なんでこうもかっこいんだろうな。跡部様の必殺技とかもうたまらないから。
(元ネタ「テニスの王子様」)
- ・彩弓さんが安藤のギターを見て。
- 「これは、ムスタングですね」
ギターを眺めながら、彩弓さんが呟いた。俺はきょとんとして問い返す。
「マスタング?ロイのことですか?あの焔の錬金術師の」
~中略~
「あ、もしかしてムスタングって、ムスカ大佐とロイ・マスタング大佐がフュージョンした、夢の大佐だったりしますか?」
(元ネタ映画「天空の城ラピュタ」、漫画「鋼の錬金術師」)
- ・安藤がギターに名前をつけると言い出し全員が反対したところ…
- 俺はどうしてもギターにかっこいい名前が付けたいんだ!
「安藤、悪いこと言わないからやめなさいって!ギターに名前付けるとか痛すぎるから!」
「ギターに名前を付けるのが痛いだと!?てめぇ、今全国の『けいおん』ファンを敵に回したぞ!」「女子はかわいいからいいのよ!でも男子は駄目!ていうかあんたは駄目!」
(元ネタ漫画「けいおん!」)
- ・千冬ちゃんが安藤のギターをコピーして。
- 「マリア…お前、いつのまに影分身の術ができるようになったんだ?」
「ギターに影分身ができるわけないでしょ!ていうか人間でもないしね!」
「マリア、分身(ダブル)を作る能力は容量(メモリ)の無駄遣いだぜ?」
「ヒソカみたいなこと言うな!」
「ああ、なるほど。コピーの方は『円(えん)』の役割も果たしているんだな」
「コルトピの『神の左手悪魔の右手(ギャラリーフェイク)』でもない!」
(元ネタ「NARUTO-ナルト-」、「HUNTER×HUNTER」)
- ・安藤が灯代の投稿歴を聞いて
- 男が喜ぶパンチラが描けなかった蒼樹紅先生のような状態なんだと思われる。
(元ネタ「バクマン。」)
- 安藤・灯代デートのカフェで食前のコーヒーを飲んで
- 「ドッピオって聞いたら、ジョジョの5部を思い出してテンション上がっちゃって」
「それは…まぁ、しょうがないわね」
(元ネタ「ジョジョの奇妙な冒険」)
第6話「罪悪<ヴァイスペナルティ>」
- ・ゲームの名前入力を尽く先読みされて
- 「もうどうしたらいいんだよ、俺は!」
彩弓さんから逃げられない。大魔王なんじゃないかな、この人。
「畜生……。ビデオの中のペガサス様にいいようにあしらわれた遊戯ボーイの心境だ……」
(元ネタ「遊戯王」)
- ・彩弓と安藤の異能バトルラストで《始原》で《黒焔》が消せなかった理由を考える彩弓さん
- ――次に考えたのは異能の力関係。遊戯王カードの中でも神にもランクがあるように――オベリクスの特殊能力がラーには効かなかったかのように、我々の異能にも上下関係があるかもしれません。
(元ネタ「遊戯王」)
第7話「覚醒<ジャガーノートオン>」
・鳩子の長台詞(原作版)
「聖戦って書いてジハードって読まないでよ!聖戦って書いてケンカって読まないでよ!」
(元ネタ「ストライク・ザ・ブラッド」)
第8話「戦争<ホルムガングバトル>」
テレビアニメ
2014年3月の第6巻発売時にGA文庫よりアニメ化が発表。
2014年10月よりTVアニメが放送中。制作は『キルラキル』などを担当したTRIGGERで初の原作付きアニメ製作となる。
アニメの時系列は1巻→2巻と順序立てて構成されておらず、各巻の章単位で取捨選択し構成し直している。
(例:1話『異変』アルファ・エピソード『原作1巻:第1、6章』)
スタッフ
| 原作 |
望公太(GA文庫/SBクリエイティブ刊) |
| 原作イラスト |
029 |
| 総監督、シリーズ構成 |
大塚雅彦 |
| 監督 |
高橋正典 |
| キャラクターデザイン |
山口智 |
| 美術監督 |
加藤靖忠(ステロタイプスマーチル) |
| 色彩設計 |
高木雅人 |
| 撮影監督 |
矢辺洋章(サンジゲン) |
| 編集 |
長谷川舞(eDiTz) |
| 音楽 |
Elements Garden |
| 音楽制作 |
DIVE II entertainment |
| 音響監督 |
渡辺淳 |
| アニメーションプロデューサー |
稲垣亮祐 |
| アニメーションスタジオ |
TRIGGER |
主題歌
- オープニングテーマ「OVERLAPPERS」
- 作詞:畑亜貴 / 作曲・編曲:藤田淳平(Elements Garden)
歌:Qverktett:||(山崎はるか、早見沙織、種田梨沙、山下七海)
- エンディングテーマ「You Gotta Love Me!」
- 作詞:RUCCA / 作曲・編曲:藤田淳平(Elements Garden)
歌:かと*ふく(加藤英美里&福原香織)
放送局
| 放送局 |
放送開始日 |
放送時間 |
備考 |
| テレビ東京 |
2014年10月6日 |
月曜 26:05~ |
|
| テレビ愛知 |
2014年10月8日 |
水曜 26:35~ |
|
| テレビ大阪 |
|
| AT-X |
2014年10月9日 |
木曜 22:00~ |
リピート放送あり |
| ニコニコ動画 |
木曜 22:30~ |
最新1話を1週間無料配信 |
| dアニメストア |
2014年10月12日 |
日曜 12:00~ |
| バンダイチャンネル |
| ビデオマーケット |
各話リスト
| 話数 |
サブタイトル |
脚本 |
絵コンテ |
演出 |
作画監督 |
動画 |
| 第1話 |
異変<アルファエピソード> |
大塚雅彦
高橋正典 |
高橋正典 |
山口智 |
|
| 第2話 |
誤想<ミスコンセプション> |
大塚雅彦 |
大地丙太郎 |
宮島善博 |
平田雄三 |
|
| 第3話 |
邂逅<ランデブーポイント> |
小倉陳利 |
石井和彦 |
山本周平 |
|
| 第4話 |
奇行<カプリシャスレディ> |
樋口七海 |
大地丙太郎 |
江島泰男 |
石田一将
平田雄三
近岡直 |
|
| 第5話 |
厨二<センシティブエイジ> |
清水久敏 |
平田雄三
山本周平
斎藤健吾 |
|
| 第6話 |
罪悪<ヴァイスペナルティ> |
大塚雅彦 |
小倉陳利 |
鈴木芳成 |
長谷川哲也 |
|
| 第7話 |
覚醒<ジャガーノートオン> |
樋口七海 |
望月智充 |
宮島善博 |
坂本勝 |
|
| 第8話 |
戦争<ホルムガングバトル> |
大塚雅彦 |
小松田大全 |
石井和彦 |
石田一将
斉藤健吾 |
|
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原作
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関連項目
- GA文庫
- ライトノベル
- 小説作品一覧/アニメ作品一覧/特殊能力のタイプ一覧
- 2014年秋アニメ
- 中二病
- 日常系
- ラブコメ
外部リンク