異能生存体とは、ギルガメス軍レッドショルダー部隊隊長、ヨラン・ペールゼン大佐(当時)が提唱した概念であり、
「どんな事態に遭遇しても、何をされても死なない生命体」の事である。
彼等はブッ潰しても、切り刻んでも、焼いても死ぬ事はない。
時に利己的に、時に利他的に、たとえ神にだって従わず、自らの環境を変えてまで生存する。
異能生存体は、極めて低い遺伝確率(約250億分の1)で発生する、生存率の極端に高い個体を指す。
異常に高い生命力と、強靱な生存本能に裏打ちされた行動力、そして奇跡と言える程の強運によって、生還が絶望視されるような戦場で特攻同然の作戦に参加しても、何とか生き残ってしまう。
単に生命力や治癒能力が高い生物とは異なる点は、その存在自体がいわゆるチートや超常現象に近い事である。
彼等は、本人の意図に関わらず、周囲の人間の行動や思考、更には自らが置かれた環境すらも改変し、生存する。
彼等は決して不死身では無いが、死なない。死なないような状態を時には自らの力で、時には周囲の状況を変えて作り出してしまう存在なのである。
例を挙げると
など。
また、別作品の能力と相対した場合の例も挙げるとするなら
などのような状況が発生すると思われる。
しかし、上記のような実績をもった存在でさえ、死亡が確認された時点で”近似値”として除外される可能性もある。
また、異能生存体の周囲では、戦乱や大規模な破滅的状況(都市や惑星の壊滅など)が発生する事も多いが、
そのような状況は「異能生存体が自らを生存させる為、(無意識に)発生させている」可能性が高い。
多くの死と引き換えにもたらされる不死性は、異能生存体を孤独にし、精神的に疲弊させる原因となっている一方、
彼ら自身が戦場や危険地域に滞在する事を望んだり、異能生存体の存在自体が戦乱の原因となる事も多い。
異能生存体研究の第一人者であるヨラン・ペールゼン大佐は、理想の戦闘集団を作り上げるべくレッドショルダー部隊を設立。そこで異能生存体キリコ・キュービィーを発見し、その能力を利用しようとするが、神にすら従わないキリコを御することは出来ず、断念。代替策として身体能力を強化した人間、パーフェクトソルジャーの開発に方針転換している。
ペールゼンが残した研究文書は後にペールゼン・ファイルズと呼称され、ギルガメス軍内部で注目される事になる。
情報省のフェドク・ウォッカム次官は同文書を元に異能生存体と思われる五人の兵士を集め、バーコフ分隊を結成した。彼らは異常に高い生存率と戦闘能力を活かして戦果を上げたが、実際には彼らの内、異能生存体は一人しかおらず、他の四人は奇跡的な生存能力を持つただの人間、即ち"近似値"に過ぎなかった(若しくは、異能生存体として、生存可能な状況を「各個体ごと」が作り上げようとした結果「共食い」を起こした?)。事実、このバーコフ分隊は惑星モナド侵攻作戦の際にキリコ・キュービィーを残して全滅している。
異能生存体の代表的な例(候補、あるいは近似値も含む)は
などが挙げられる。
高い危機回避能力や自己防衛本能により危険を回避する、そもそも危険に近づくこと自体を無意識的に避けるタイプは
死なないという点で異能生存体に近いが、本質的に別種の存在である。
危機回避能力の代表例としては、渋川剛気(グラップラー刃牙)の護身術の完成形「真の護身」が挙げられる。
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最終更新:2024/04/25(木) 09:00
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