真打 単語

50件

シンウチ

1.1千文字の記事
  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE
これはリビジョン 2387209 の記事です。
内容が古い・もしくは誤っている可能性があります。
最新版をみる

真打とは、落語講談などの寄席演芸の用のひとつ。真打ちとも表記される。

概要

当初は、寄席で最後に登場する、いわばその日の寄席の役のことをした。は、蝋燭の芯を打つ「芯打ち」。昔の明かりは蝋燭の火。寄席演芸で、トリ(その日の最後の出演者)を務めるのが実のある者であり、トリを務める者が終演後に蝋燭の火を消す。火を消すことを「蝋燭の芯を打つ」と言われていた。そこから真打のが生まれた。

このの転用として、「真打ちのご登場だ」などの言い回しで、「一番最後に登場する最上級のもの」の事をとして使われるようになっている。

更に、この用「真打」は寄席演芸の世界において、役を務めることができるような実を認められた「位」として制度化された資格となっていった。特に落語におけるものが有名で、「真打」と言えば一般的にはこの落語の「真打制度」のことをすことも多い。

ただし講談においてもこの制度が現存する。浪曲や義太夫でも「真打」について言及される記録があるようだがこちらは詳細不明。

落語における真打制度

落語における真打は江戸落語(東京)にのみ存在する制度で、上方落語(大阪)には存在しない。

江戸落語では、前座→二ツ→真打の3ステップで昇進していく。

まず、落語界入りした子は、入門許可された師匠の付き人となり、身の回りの世話や落語のしきたりを学ぶ。要は下働き、見習い、雑用係。

落語団体から承認を得られると、前座の称号を得られる。その期間中は収入はいが、逆に師匠に住み込みで働くという特性上、食事や住まいに困ることはまずい。しかし近年では、住み込みをせず自宅から仕事に出る「通い子」も存在する。前座期間中は、芸の肥やして踊りや太鼓、などの様々な日本古典芸能を学ぶ。

前座として働き続けて4~5年ほどで修行を終えると、ステップ2となる「二ツ」に昇進する。これでようやく雑用係から解放されると共に、噺として人前で紋付の羽織を着て落語をすることを許される。その一方で師匠からの銭的支援等を得られなくなることから、経済的には一番苦しい時期がこの二ツ期間中である。そこで落語の腕を磨けるかどうかが真打への分かれ人気・実が高く落語団体や師匠から高い評価を得られた者であれば5年程で真打昇進を果たせるが、大抵の場合は10年程この地位に留まる。

そして晴れて真打昇進を果たすと師匠として活動することが可。それと同時に、真打は落語家としての本当のスタートと言える。

関連動画

関連商品

関連項目

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2024/04/24(水) 11:00

ほめられた記事

最終更新:2024/04/24(水) 11:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP