祀とは、祀るという意味の漢字である。また名前である。
漢字として
- 意味
- (祖先を)祀る、祭典、祭り、年、世代、という意味がある。〔説文解字・巻一〕には「祭りて已むこと無きなり」とある。
- 年の意味について、とくに殷代では年を表すのに祀の字を用いた。これは祖祭のことを祀といい、とくに周祭五祀と呼ばれる祖祭の体系が一巡するのがだいたい一年にあたるためで、これにより年のことを祀というようになった。
- 字形
- 諸説ある。巳声の形声説、示+巳の会意説に分かれ、会意の解釈には、祭卓の前に人が跪いて祈るところとする説、生殖神の前に人が跪くところとする説がある。
- 音訓
- 音読みはシ(漢音)、訓読みは、とし、まつり、まつる。
- 規格・区分
- 常用漢字ではない。JIS X 0213第二水準。
- 語彙
- 祀事・祀壇・祀天・祀典
異体字