神を屠る星(God-shattering star)とは、ファイアーエムブレム 風花雪月で使用される楽曲である。作曲者は森下弘生。
翠風ルート(ヒルシュクラッセルート、金鹿ルート)を選んだときの22章(終章)の戦闘マップBGM。
男性の声で高々と歌い上げられるオペラ風の勇ましい曲である。強敵が次々と襲いかかってくる戦闘マップにふさわしいものとなっている。
歌詞は地球上の既存のどの言語にも属さない独特の言葉で歌い上げられている。ニコニコ動画にアップロードされた動画では英語歌詞が書き込まれているが、英語圏の人が独自に考えた歌詞であり、公式のものではない。
2021年2月に発売された『ファイアーエムブレム 風花雪月 オリジナル・サウンドトラック』の冊子において日本語で書かれた原詞が公開された。
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この項目は、重大なネタバレ成分を多く含んでいます。 ここから下は翠風ルートをクリアしてから閲覧することをおすすめします。 |
翠風ルート22章「大地の夜明け」の戦闘「フォドラ解放戦」において、解放王ネメシスと十傑が紋章を身に宿して英雄の遺産を模した武具を抱えて同盟軍に攻めかかってくる。
この章の冒頭で大司教レアがクロードやベレトスに対して、紋章や英雄の遺産の成り立ちが非常に猟奇的でグロテスクなものであることを伝えている。その影響もあり本曲はプレイヤーに対して恐怖感を植え付けるものとなっている。
風花雪月サウンドトラックの原詞を読むと、本曲が闇に蠢く者たちの心情を表現したものであることがうかがえる。「獣のごとき存在からフォドラを奪還しよう」という意味の歌詞となっているが、女神の眷属が戦闘するときに獣に変化することから女神ソティスも戦闘するときに獣に変化することが推測されるので、「女神の眷属や女神ソティスからフォドラを奪還しよう」という意味であることが分かる。すなわち、神を屠る星の中の「星」は闇に蠢く者たちやネメシスや十傑のことを指す。
翠風ルート21章「光の届かぬ都」の戦闘前において地底都市シャンバラを見たイグナーツが「ボクの知る限り、ここにあるような装飾が施された建造物は見たことがありません。」と語っており、10章の散策において闇に蠢く者たちの一員が使用した武器についてマヌエラが「ただの短剣ではなく、鉄でも鋼でもなく高い硬度と鋭さを兼ね備えた謎の金属でできている」と語っていて、闇に蠢く者たちが既存の知識では計り知れない存在であることを示している。本曲が地球上の既存の言語では聞き取れない言語で歌い上げられていることは、本曲が闇に蠢く者たちのテーマソングであることを示すヒントとなっていると言えるだろう。
一方で、フォドラ解放戦をクリアした後のムービーでは、女神の紋章を身に宿したネメシスがクロードの戦技「落星」によって大きなダメージを負ってベレトスにとどめを刺される。その情景だけを見れば「神を屠る星の中の『神』がネメシスである」という解釈も成り立つ。
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最終更新:2025/12/09(火) 12:00
最終更新:2025/12/09(火) 12:00
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