福北ゆたか線とは、九州旅客鉄道(JR九州)の路線(愛称)である。
福北ゆたか線は、北九州市八幡西区の黒崎駅から福岡市博多区の博多駅までの区間に付けられた愛称である。
筑豊本線折尾~桂川間及び篠栗線全線の電化に伴い、2001年10月6日のダイヤ改正からこの愛称で呼ばれるようになった。
鹿児島本線、筑豊本線、篠栗線の三路線を経由し、全駅が福岡県内に属する。
かつては筑豊炭田で隆盛を誇った筑豊地区であったが、相次ぐ炭鉱の閉山に伴い、急激な衰退を迎えることとなった。
筑豊本線も貨物輸送で大活躍していたが、直接博多駅に向かわないため炭鉱衰退後の社会情勢の変化に適応出来ず、通勤・通学需要を上手く満たすことが出来なくなっていた。
そんな折、難工事のため篠栗駅までで開業がストップしていた篠栗線が1968年5月25日についに全通し、桂川駅で筑豊本線と連絡するようになった。これにより筑豊本線沿線から博多駅までの所要時間は大幅に短縮されたが、篠栗線は非電化単線のため、さらなる所要時間短縮を求めた運動が行われた。
そして国鉄分割民営化後の1993年2月、第三セクターの福岡筑豊都市鉄道開発株式会社が設立され、この会社が篠栗線と筑豊本線の電化、複線化を行い、JR九州にリースすることが決定した。
ところが、この計画は早々に頓挫する。財政面での見通しが立たないとして、結局JR九州が事業主体となることに変更された。電化工事は2001年に完了したものの、結局複線化工事は見送られたままになってしまった。
運転系統としては、直方~博多間で朝に下り(博多行)、夜に上り(直方行)の特急「かいおう」(直方市出身の大関にちなんで命名)が2本ずつ運転されている。
特急以外にも快速と普通が運行されており、快速は以前はA快速、B快速と停車駅が2パターンあったが、2009年3月14日のダイヤ改正から統一された。
筑豊本線は飯塚~桂川間を除いて複線化済みなのだが、篠栗線は全線が単線のためスピードアップが難しく、また増発も困難になっている。
| 特 急 |
快 速 |
普 通 |
駅名 | 備考 | |
| / | ● | ● | 黒崎駅 | ※ | JR九州:鹿児島本線、筑豊電気鉄道(黒崎駅前駅)乗り換え |
| / | ● | ● | 陣原駅 | ||
| / | ● | ● | 折尾駅 | 筑豊本線 | JR九州:鹿児島本線・筑豊本線(若松線)乗り換え |
| / | ● | ● | 東水巻駅 | ||
| / | ● | ● | 中間駅 | ||
| / | ● | ● | 筑前垣生駅 | ||
| / | ● | ● | 鞍手駅 | ||
| / | ● | ● | 筑前植木駅 | ||
| / | ● | ● | 新入駅 | ||
| ● | ● | ● | 直方駅 | 平成筑豊鉄道:伊田線乗り換え | |
| ─ | ─ | ● | 勝野駅 | ||
| ─ | ● | ● | 小竹駅 | ||
| ─ | ● | ● | 鯰田駅 | ||
| ─ | ● | ● | 浦田駅 | ||
| ● | ● | ● | 新飯塚駅 | JR九州:後藤寺線乗り換え | |
| ● | ● | ● | 飯塚駅 | ||
| ─ | ● | ● | 天道駅 | ||
| ● | ● | ● | 桂川駅 | 篠栗線 | JR九州:筑豊本線(原田線)乗り換え |
| ─ | ● | ● | 筑前大分駅 | ||
| ─ | ─ | ● | 九郎原駅 | ※2015年3月14日より一部普通列車通過 | |
| ─ | ● | ● | 城戸南蔵院前駅 | ||
| ─ | ─ | ● | 筑前山手駅 | ||
| ─ | ● | ● | 篠栗駅 | ||
| ─ | ─ | ● | 門松駅 | ||
| ─ | ● | ● | 長者原駅 | JR九州:香椎線乗り換え | |
| ─ | ─ | ● | 原町駅 | ||
| ─ | ● | ● | 柚須駅 | ※2015年3月14日より快速停車 | |
| ● | ● | ● | 吉塚駅 | ※ | JR九州:鹿児島本線乗り換え |
| ● | ● | ● | 博多駅 | JR九州:鹿児島本線、JR西日本:山陽新幹線・博多南線、 福岡市営地下鉄:空港線乗り換え |
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最終更新:2025/12/08(月) 02:00
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