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この記事は「東方M-1ぐらんぷり」から独立したものです。 基本事項及び声優などに関する情報は当該記事を参照願います。 |
![加筆依頼]() |
当記事では次の項目において不明な点が存在します。
・使用されている一部楽曲の元曲
・エントリーナンバーの由来
独力での調査では解決が困難なため、協力して頂ける同志をお待ちしております。
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第1回東方M-1ぐらんぷりとは、同人音楽サークル「いえろ~ぜぶら」が製作した電子メディア同人作品「東方M-1ぐらんぷり」のシリーズ第1弾である。
なお「第1回」という文字列はジャケットに明記されていないが、「第1回東方M-1ぐらんぷり」という名称自体は劇中で使用される。また、シリーズ全般と本作との識別のためにファンも用いるようになった。
製品概要
![ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。]()
| 頒布日 |
2007年5月20日 |
| 頒布イベント |
第4回博麗神社例大祭 |
| 頒布価格 |
800円 委託1050円(税込) |
| メディア |
CD-ROM |
本作品は声優を起用したいわゆる「ドラマCD」の位置付けであるが、最大の特徴はタイトルから連想される通り「漫才」をテーマにしていることである。
これは、数多くある東方二次創作作品の中でも前例のない全く新しい試みである。
舞台設定
| 会場 |
永遠亭仮設スタジオ |
| 参加コンビ数 |
1800組 |
| 競争率 |
450倍 |
| 優勝賞品 |
蓬莱の薬 |
参加コンビの中には、恐らく我々の世界から幻想入りした一発屋などの芸人が含まれていると思われる。
普段はどのように生計を立てているのか気になるところである。
大会関係者紹介
司会
- 森近霖之助
- 司会進行役として不動の地位を誇る。審査員等への激しいツッコミは今作からすでに多く、多忙の身である。
- 射命丸文
- 今回の女性側司会。そのイントネーションから「きめぇ(丸)投票制」という空耳を生み出した人物。
審査員
- 八雲藍
- 油揚げにつられて審査員席に到着。文曰く「審査員が足らなかったので、一部は適当に座らせた」とのこと。
- 蓬莱山輝夜
- 大会のために会場を貸し出す。200年は大笑いしていないらしく、今大会には大きな期待を抱いている。
- リリーホワイト
- フヨフヨ音のみを発し人語は一切話さないが、審査は可能。感想は弾幕で表現する。彼女の言葉は代わりに文が翻訳する。
- 四季映姫・ヤマザナドゥ
- 「東方M-1ぐらんぷり」の企画者および審査委員長という極めて重要なポジションに居座るが、審査は白か黒でしかしない。今作は霖之助にその点を指摘されたところ逆ギレするという、珍しく攻撃的な振る舞いを見せる。
決勝進出コンビ&ネタ紹介
本シリーズの漫才ネタは、1つまたは2つの「テーマ」からなる。
エントリーNo.1205 吸血鬼姉妹「スカーレット家」
「幻想郷で最も恐れられている吸血鬼姉妹、フランドール・スカーレットとレミリア・スカーレット。果たしてどんなネタを披露するのか!?」
出囃子原曲:「U.N.オーエンは彼女なのか?」
- レミリア・スカーレット
- トーキーでフレンドリーなセリフ回しが、従来のカリスマレミリアとは違うイメージを与える。
- フランドール・スカーレット
- あいさつ代わりの猛烈な弾幕は会場にいた客を吹き飛ばし、視聴者の腹筋をも破壊する。
決勝ネタ
- 紅魔館炎上
- ムチャクチャな行動ばかりするフランにも、実は怖いものがあるというレミリア。その一例として「自分たちの住む紅魔館で火災が起きたら」というシチュエーションを挙げる。
- なぜか現場に向かうことをためらうフランを残し、燃え盛る屋敷に取り残された咲夜を助けるべくレミリアは一人現場に向かうことに。残ったフランは心の声で咲夜がいる場所を案内するが……。
エントリーNo.562 冥界の名門「幽々子&妖夢」
「名門、西行寺家のお嬢様とその庭師。 一度暴走したら止まらない西行寺幽々子。そのボケを魂魄妖夢はうまくフォロー出来のるか!?」
出囃子原曲:「幽雅に咲かせ、墨染の桜」
- 西行寺幽々子
- 大会当日に1100歳の誕生日を迎えた。家庭的な彼女に魅了され、嫁にしたいと思った人は数知れず。
- 魂魄妖夢
- ネタではあるものの無理難題を押し付ける幽々子に手を焼くが、ツッコミの切れ味が衰えることはない。
決勝ネタ
- 誕生日プレゼント
- 誕生日のプレゼントは何がいいかを尋ねる妖夢。しかし幽々子の要求するものは洗剤や歯磨き粉などの家庭的なものばかりであった。
- そこで妖夢が「一番欲しいものは何か」と聞いたところ幽々子は「あなたの子供」と無茶を言い出す。
- 幽々子理想の家族図
- 誕生日プレゼントの話から「もし本当に子どもができるならこんな家族になる」という話へとシフトし、やがて幽々子は「理想の家族図」を次々と語り始める……。
エントリーNo.1789 幻想郷の英雄「結界少女」
「以前は敵同士であった霊夢と紫。漫才頂上決戦では、どんな科学反応をみせるのか!?」
出囃子原曲:「ネクロファンタジア」
警告:よく「声が逆」という類のコメントが見られるが発言は慎むこと。スキマ送りにされる恐れがある。
- 博麗霊夢
- 世界的に有名なみんなの人気者なのに、親密であるはずの人物に名前を覚えてもらえていない。
- 八雲紫
- 霊夢とは深い関わりを持ち、「知らないものは何もない」と言うほど。ただ1つ、名前を除いては……。
決勝ネタ
- あなたの名前
- かつては敵同士として戦い、永夜事変では協力し合った霊夢と紫。「息の合うコンビはお互いのことを何でもよく分かっている」と霊夢は言い、紫は「あなたのことは何でも知っている」と誇らしげに言った。
- ところが紫はなぜか霊夢の名前を覚えていなかった。そこでこの漫才を通じて霊夢のことを知ろうとするが……。
エントリーNo.1513 魔法の伝道師「ウィッチドール」
「魔理沙とアリス、性格の全てが対称的なこのコンビ。つっこみとは言い切れぬアリスの天然キャラが、決勝戦でも炸裂するか!?」
出囃子原曲:「恋色マスタースパーク」
- 霧雨魔理沙
- 「東方不動産」の店員。いわくつきの物件なら彼女の出番。アリスを恥ずかしがらせるのが大好き。
- アリス・マーガトロイド
- ツッコミ担当だが天然色が強くボケに転じることも。いちいち魔理沙に恥ずかしい思いをさせられる。
決勝ネタ
- アリスのお引越し
- 春の引っ越しシーズンに乗じて人間の里への引っ越しを計画するアリス。そこで魔理沙は「東方不動産」なる会社の店員に扮しアリスの引っ越し相談に乗る。
- ところがアリスが指した物件はどれもこれもいわくつき、いわゆる「ワケあり物件」であった。なんとか無事に引越しの手続きをしようとするアリスであったが……。
コマーシャル
決勝戦と最終決戦の合間には必ずコマーシャルが入る。
今回のコマーシャルは、本作と同時に発売されていたアレンジCD「東方蓬千歌」の広告である。
第2回以降が作品内の「ネタ」であるのに対し、本作に限り純粋な「宣伝」となっている。
なお、ニコニコ動画にはコマーシャルが上がっていない(Full.verでは絵む-1含めてカットされている)ので、簡単にあらすじを紹介しておく。
- あらすじ
- 弾幕勝負をするレミリアとアリス。レミリアはアリスが繰り出した上海人形をかわし、スカーレットシュートで一蹴。「最後に言い残しておきたいことはない?」とレミリア。そのとき、倒れたアリスが発した言葉とは!?
決勝戦の様子
Full.verを先頭に、登場(再生トラック)順に掲載する。
また音声のみのものを「本家」、有志によって製作された手書き作品は「絵む-1」の項目に分割する。
本家
絵む-1
注意:「ウィッチドール」の絵む-1も存在していたが、当該動画は投稿者の都合により削除されてしまった。
現在は本項目一番上の動画「第1回東方M-1ぐらんぷりをFull化してみた」に収録されているものを見ることができる。
最終決戦進出コンビ&ネタ紹介
![ネタバレ注意]() |
以下の項目は未視聴者に対するネタバレとなります。 初見の方はこちらをクリックして記述をスキップしてください。 |
1番手 ウィッチドール 最終決戦ネタ
- アリスのお相手
- 会場の客や関係者が女性ばかりであることに気が付いた魔理沙は、「好きな異性のタイプ」をアリスに聞く。そしてアリスに将来相手ができたら彼女の手伝いをするといい、意気揚々の魔理沙であった。しかし、彼女のとった行動は……。
2番手 スカーレット家 最終決戦ネタ
- 新たなるツッコミ役
- レミリア一人のツッコミでは不安だと突然言い出すフラン。動揺するレミリアをよそに新しいツッコミを紹介するが、その人物は何とチルノ。どう聞いてもボケにしか聞こえない彼女流の「ツッコミ」を信じてトリオ漫才に挑むが……。
今回の乱入者
- チルノ
- 最終決戦にフランに呼び出され、トリオ漫才の一員に。そのテンケテキテキなツッコミは他の追随を許さない。
最終決戦以降の様子
本家
絵む-1
見所
- 何と言っても「東方×漫才」という、二次創作の新たな方向性を生み出した作品の原点に君臨するということである。本格的な流行は第2回からであるが、この時から既に体裁は完成していた。まさに「伝説の始まり」である。
- 東方projectの新参でもある程度は内容を理解することが可能な構成、そして一般向作品であるため幅広い世代で楽しむことができる。
- ただし一部に紳士向けの表現も含まれるため、特に妹に勧める場合は若干の勇気が必要かもしれない。
- 「第2回東方M-1ぐらんぷり」が発売されてからは、より面白く、より紳士的に表現しようと有志による手書き作品「東方絵む-1ぐらんぷり」も生まれ、再び注目を集めることになる。
- 本作は第2回以降と比べてCDの入手がやや難しい傾向にあったが、後継サークル「あ~るの~と」より再プレスが決定した。シリーズの原点を手元に残したいという方はぜひチェックを。
今回幻想入りしたもの
注意:ここではネタ内で取り上げられた「外の世界のもの」を列挙する。まだ幻想入りしていないものも含まれる場合があるので気を付けること。
本作では以後のシリーズと比べると結構少ない。
小ネタ
- 本作品の「ネタ」について
- 漫才に使用されるネタは普通フィクションやたとえ話であるが、このシリーズでは「事実」が取り扱われるケースが多い。また、その事実が後の作品における設定につながっていることも多い。
- 例えば「紅魔館炎上」、火災後はある神社で床下生活を余儀なくされているという設定が引き継がれている。
- 紅魔館炎上の時の各人の動き
- 決勝の「スカーレット家」の決勝ネタの動画内で、パチュリー・ノーレッジの安否を気にするコメントがいくつか見受けられる。しかし第2回で紅美鈴とともに大会に出場しているので心配ない(それまでどこで暮らしていたかは謎である)。
- 「いい加減にしろ」系のオチ
- 漫才では締めくくりとしてしばしば使用される語句であるが、東方M-1ぐらんぷりにおいては特に頻繁に使用される。一番最初に使ったコンビは「幽々子&妖夢」。
- 会場の観客
- 観客の声を聴く限りでは、女性客が非常に多い(もっとも、視聴者は男性の方が多いと思われるが)。これは我々が住む世界のお笑い番組にも同じようなことが言える。ただし、東方M-1ぐらんぷりにおいては唯一かつ最大の違いが存在する。
- 「いつ弾幕攻撃を食らうか分からない」のである。
- 観客にそれなりのスキルが備わっているのだろう、いくら吹き飛ばされようが笑い声は変わらないのである。
- 観客恐るべし。なお、第2回では会場側が弾幕への対策をとっている。
- 「東方蓬千歌」に収録されているオマケトーク
- 本作と同時に頒布された「東方蓬千歌~Sound of Chortd~」の最終トラックにオマケトークが収録されているが、ここではらんてぃ氏が「東方M-1ぐらんぷり」を製作するようになったきっかけなどについて語っている。
使用楽曲
出囃子については各コンビの項目に記載しているので、そちらを参照。
| オープニング |
無何有の郷 ~ Deep Mountain |
| 開会式 |
幻視の夜 ~ Ghostly Eyes |
| コンビ紹介 |
東方妖怪小町 |
| ジャッジ入り |
ツェペシュの幼き末裔 |
| 点数発表 |
花の映る塚 |
| CM入り |
メイドと血の懐中時計 |
| CM |
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| CM出 |
シンデレラケージ ~ Kagome-Kagome |
| 優勝ファンファーレ |
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| 閉会式 |
亡き王女の為のセプテット |
関連項目
- 東方M-1ぐらんぷり
- 東方M-1ぐらんぷりの用語一覧
- スカーレット家
- 幽々子&妖夢
- 結界少女
- ウィッチドール