織田信成とは (オダノブナリとは) [単語記事]

織田信成とは、日本の元フィギュアスケート選手である。

概要

1987年生、大阪府出身。関西大学大学院文学研究科総合人文学専攻身体文化専修博士前期課程修了。

戦国武将・織田信長を先祖に持つことから、ファンからは「殿」の愛称で呼ばれており、信長の性格を詠んだ歌にちなんで自身の性格を「鳴かぬなら、それでいいじゃん、ホトトギス」という歌で表現したこともある。

母・織田憲子は元スケーターであり、兄や姉も既にスケートを始めていたことから自身も自然にスケートを始める。

2005年には世界ジュニア選手権で浅田真央と同時優勝を飾る。翌シーズンからはシニア選手として本格始動し、日本男子3人目のグランプリシリーズ優勝を成し遂げる。トリノオリンピック代表のかかった全日本選手権では本来は第2位であったが採点ミスにより優勝と発表される事態が起こった。2006年のGPファイナルでは銅メダルを獲得した。

しかし、2007年は飲酒運転騒動による謹慎によりシーズンを棒に振ることなってしまう。
翌年には荒川静香を金メダルへ導いたニコライ・モロゾフのコーチ就任を発表、GPシリーズに復帰すると共に立て続けに優勝を飾る。世界選手権では小塚崇彦と共に入賞を果たしバンクーバーオリンピックの切符を手にする。

自身初のオリンピックとなるバンクーバーオリンピックではフリーでシューズの紐が切れるアクシデントが発生し、一時的に演技を中断する事態となってしまうが、不屈の精神で演技を再開し7位入賞となる。

2013年全日本選手権のエキシビション後、ソチ五輪代表落選を受けて引退を宣言した。引退後の現在は、プロスケーター・スポーツ解説者・TVタレント・指導者（コーチ）などで活躍中。

現役時代はジャンプ回数を制限するルール（通称ザヤックルール）に違反し大きな減点をされてしまうことが非常に多く、ザヤックルール違反を俗に「オダる」と言われてしまうほどであった。