『翠星のガルガンティア』とは、Production I.G制作のテレビアニメである。略称は「ガルガン」「ガルガンティア」など。
2013年4月よりTOKYO MX・読売テレビ・BS11ほかにて放送中。全13話+OVA2話予定。
遠い未来の地球を舞台に巨大船団「ガルガンティア」での生活を描くSF冒険活劇。
遠い未来、遥か銀河の果て。人類は、異形の怪生命体ヒディアーズと種の存続を賭けた戦いを続けていた。激しい戦いの最中、少年兵レドは乗機である人型機動兵器チェインバーとともに時空のひずみへと呑み込まれる。
人工冬眠から目覚めたレドは、忘れられた辺境の惑星・地球へと漂着したことを知る。表面のほぼすべてを海に覆われた地球で、人々は巨大な船団を組み、旧文明の遺物を海底からサルベージすることで、つつましくも生き生きと暮らしていた。ここはそんな船団の一つ、ガルガンティア。言葉も通じない、文化も習慣も異なる未知の環境に戸惑うレド。やむをえず、少女・エイミーらガルガンティアの人々との共生を模索し始めるのだが、それは戦うこと以外の生き方を知らないレドにとって驚きに満ちた日々の始まりだった。
公式サイトの[作品紹介] - [ストーリー]より
また、公式サイトでは、頭身を70%縮め、愛らしさを900%以上にデフォルメされたキャラクターたちが「本編に登場した人物および情報について補足しつつ、後は適当に遊べばいいじゃん」という内容で繰り広げる約1分間のショートムービー「ぷちっとがるがんてぃあ」を見る事が出来る。毎週水曜更新。
2013年5月現在、5話まで掲載。今後の展開次第では大幅な改訂及び追記を必要とする。
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以下はネタバレ要素がスクロールで隠してあります。 |
地球を離れた人類達は、長期の漂泊の間に科学技術を進歩させ、人類銀河同盟を創設。ヒディアーズとの戦いを続けていた。共存不可能とされる異生物ヒディアーズとは、一切の交渉も妥協も成立しないため、滅ぼすか滅ぼされるかという二者択一しか存在しない。それに応じて、人類も効率を最優先とする社会体制を築き上げており、人間が社会を構成するための部品として捉えられ、睡眠も食餌も学習も、すべては効率に従って体系化されていた。そして、部品としての機能を満たしていない者、社会的に有用では無い者は不用な存在として処理する、という考えが一般的となっていた。
そういった状況の中、人類銀河同盟の所属兵士であるレド少尉と、搭乗するマシンキャリバーであるチェインバーが、戦いのひとつに身を投じていた。人類側は奮闘したものの、形勢は次第に不利となり、マシンキャリバー隊には母艦への帰還命令が発令された。直接の上官であるクーゲル中佐が自ら囮となってヒディアーズを引き付け、その間にレドは撤退。だが到着寸前、ヒディアーズの一体に襲われたレドとチェインバーは母艦に辿り着けず、さらに母艦の動力噴射に巻き込まれ、時空のひずみに入り込んでしまう。
約半年間の人工冬眠から覚醒したレドは、見知らぬ構造建築物の中でチェインバーごと横たえられていた。同じ人類と目される数人がチェインバーを解体しようとしている様子が伺えたが、聞こえてくる言語はレドの知らないものだった。また、解体用の設備があまりにも原始的であるため作業も進まない様子をみたレドは、現状を把握する為の偵察行動の必要性を感じていた。
数刻の後、周囲からひと気が無くなったのを見計らって、レドはチェインバーから降りて周囲を偵察しようとしたが、その時エイミーという少女が、解体作業の陣頭指揮をしていたピニオンにせがんで、チェインバーを観に訪れた。レドは咄嗟にエイミーを拉致して部屋から逃走しつつ、構造建築物の内部を走り回って情報を集め始めた。やがて、チェインバーが現在の所在と状況に見当をつけたのと同時に、レドは構造物を抜けて外部に踏み出し、その光景に驚愕した。
そこは、かつて人類が発祥した星であり、レド達の情報では凍りついているはずの、太陽系第三惑星「地球」だった。しかし目の前に広がっていたのは、温暖な気候と豊富な水量の海に包まれた生命溢れる世界であり、人間は多くの船を連結して生存圏を確保し、様々な職種を分担して社会を築いていた。
レド達がいたのはガルガンティアという船団であり、この船団に属してサルベージ業を営んでいるベローズが海の底に沈んでいたチェインバーを引き上げ、ピニオンに持ち込んだ…というのが、レド達の置かれた状況だった。
住民達から銃口を向けられたレドは、チェインバーを呼び寄せて住民と対峙し、両者はそのまま緊張状態となった。レドは原隊復帰を優先事項と考え、その為の情報と物資の提供を求める算段をしていたが、交渉の糸口が掴めずにいた。
一方、エイミーもレドに興味を感じていたものの、どう行動すべきか迷っていた。だが、友人のサーヤやメルティからレドの話をせがまれ、更に弟のベベルと宇宙に関する話をしたエイミーは、意を決して交渉役に立候補し、レド達の元に赴いた。互いの素性を話し合った上、レド達が本当に宇宙から来た事やチェインバーの中に人などいない事…等々を納得したエイミーは、船団の幹部に事の次第を報告し、レドを助ける事を提言するが、船団長のフェアロックを始め、幹部達は否定的だった。
その一方、サルベージを再開したベローズ達が、海賊に襲われた。交渉の過程でレド達が強い事を知ったエイミーは、独断でレド達に支援を求め、レドはそれを取引材料になると考えて受諾する。しかし「戦闘イコール相手を完全に倒す」という発想しかないレドは、容赦なく海賊達を殲滅。サルベージ船に乗り込んでいた海賊達の肉体をも精密な攻撃で次々と消し去った。それを目の当たりにしたベローズは愕然とし、遠くから様子を伺っていたエイミーも、想定外の事態に戦慄した表情を浮かべていた。
交渉の材料になるどころか、エイミーを含むガルガンティア側がレドの所業に否定的な態度を示したため、レドは合点が行かなかった。
そのレドをベローズが訪れ、救援に感謝の意を表しつつ、自分達は必要最小限の殺生しかしない事、たとえ海賊でも同族である人間は殺さない事、武力は敵対勢力との交渉の手段のひとつに過ぎないという事を説いた。今まで自分が生きていた世界とは異なる思考原理に戸惑いながらも、レドはベローズの発言内容そのものは了解した。
しかし、既に海賊達は復讐を唱え、大海賊ラケージの許に結集。ガルガンティアに向かって進み始めていた。それを知ったガルガンティアの幹部は対策を検討するが、長老達がレド達を追放すべきと主張するのに対し、リジットを始め若手の幹部は、ベローズが提案したレド達との交渉と取り引きを支持。フェアロックが後者を採択し、レド達は陽動担当の要請を受諾した。
ガルガンティアと海賊の砲撃戦が始まり、戦況は次第にガルガンティア側に不利になっていった。それを見たレドとチェインバーは攻撃に転じ、生命を奪わない様に配慮しつつ、海賊の武装を無力化していった。その間にラケージが、波乗りロブスターと称される大型のユンボロでガルガンティアの船団長に迫る様子を見せたが、気づいたレドが駆けつけて引き離そうとすると、それを見計らったかの様に2艘の支援ボートと連携してチェインバーを鹵獲しようとした。しかしチェインバーの牽引力はラケージの計算を上回り、チェインバーは支援ボートごとラケージを上空に持ち上げて降伏勧告を告げながら振り回した。ラケージは断固として降伏勧告に応じなかったが、ユンボロの耐久値が先に限界を超え、ラケージと手下の奴隷二人は遠くに放り投げられてしまう。
帰還したレド達に、ガルガンティアの住民から感謝を表す慣用句が投げかけられた。レドは戸惑いながらも、生きた魚を抱えて出迎えてくれたエイミーに、たどたどしい発音で、その慣用句を返した。「アリガトウ」と。
フェアロックから意思決定を任されたリジットは、レド達を受け入れる事にしたが、同時に建物を損壊した賠償分を働いて返す様に告げた。傍らで聞いていたエイミーが不服の意を表したものの、レド達はその条件を呑み、チェインバーが貨物の移動に携わる事になった。する事が無くなった様子のレドを、エイミーが散歩に連れ出すが、価値観の相違から、なかなか話がかみ合わない。エイミーは、情報を欲するレドを、医者で船団随一の博識でもあるオルダムの許に連れて行ったが、レドが求める情報は皆無に等しく、また船団の不合理な組織構造に対する疑問も晴れなかった。
オルダムから、エイミーの弟であるベベルに会う様に薦められたレドは、自分のいた世界でベベルは不用とされる存在である事に思い至り、その存在意義に更なる疑問を感じる。
そうした中、にわか雨に遭遇した住民達が、貴重な真水を機敏に集める様子を見たレドに、それまでとは異なる表情が浮かんだ。さらに「自分が必要とする事、される事」という話の中で、ベベルはレドがヒディアーズの身体の一部(爪あるいは牙と推定される形状)を理由無く銃で加工している事を指摘し、これは笛では無いかという仮定を口にして実際に吹いてみせた。その瞬間、脳裏にある記憶がよみがえったレドは涙を流し、もう少しここにいる必要がある、とチェインバーに告げた。
エイミー、メルティ、サーヤ、ベローズ、リジットの水着回←忙しい方はここだけ読んで下さい。
ベベルとの対話で、思う所を得たレドは、船団内で自分が出来る仕事は無いかと模索し始めた。だが、検索を命じられたチェインバーは軍務以外のレドの適正に関するデータが無く、相談をうけたエイミーの努力も徒労に終わり、レドは依然、無為の時を過ごし続ける。
そんなある日、風が止んで凪になった。こういう時は船団が一斉に正規業務を停止してメインテナンス或いは休息をすると告げられたレドは、ピニオン達に連れられて、連結された船のひとつに向かった。同行したエイミーとベベル、現地で合流したサーヤ、メルティ、オルダム、助手の少女ら共に、海沿いで焼肉パーティーを開催するという趣向だったが、調理用の機械がうまく作動せず、チェインバーの火器では「焼却」にしかならない。悩んだピニオンは、チェインバーの機体の色に着目する一方、レドに何かの使いを頼む。
一方、水着姿で日光浴や海水浴を楽しんでいたエイミー達三人に、リジットから急務の依頼が舞い込む。だがその依頼を受領したとき、通信機で思わずエイミーが「焼肉パーティー」と口走ってしまった事からリジットも駆けつけ、同じく合流していたベローズとともに水着姿で日光浴を始める。
使いの場所への通り道で、レドは怪しげな振る舞いの人物達に目を付けられる。半ば強引に、自分の店に勤める様に勧められるが、ちょうど通りかかったエイミー達に助けられる。ようやく目的地にたどり着いたレドは、更に怪しげな頭巾姿の人物から品物を受領し(途中でまたひと悶着ありながらも)帰還を果たす。そこではパーティーの話を聞きつけた多くの人々が、日光で熱せられたチェインバーのボディーを使った焼肉を楽しんでいた。レドが受領した品物は、実はタレであり、それを使う事で更に美味になった焼肉を満喫した。
夕刻、風が吹き出し、パーティーは終わった。そこでレドは初めて、これがピニオンによる気遣いの企画だった事をエイミーから告げられる。やがて人々が立ち去った後、そこに残されていたのは…
| 放送局 | 放送開始日 | 放送時間 |
|---|---|---|
| TOKYO MX | 2013年4月7日 | 日曜 22:00~22:27 |
| 読売テレビ | 2013年4月8日 | 月曜 25:58~26:28 |
| BS11 | 2013年4月9日 | 火曜 24:00~24:30 |
| 中京テレビ | 火曜 26:37~27:07 | |
| ニコニコ生放送 | 2013年4月10日 | 水曜 23:00~23:30 |
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最終更新:2025/12/07(日) 22:00
最終更新:2025/12/07(日) 22:00
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