臨海副都心

臨海副都心とは、東京都品川区・港区・江東区にかけて位置する地域の総称である。

概要

東京湾の埋め立て地を開発し生まれた地域。元々東京湾の埋め立て開発は戦前から進んでいたなどその歴史は意外に古い。
1979年に東京都知事に就任した鈴木俊一氏によって本格的に開発が推し進められることになる。

建物が増え始めたのは1996年辺りから。ゆりかもめ（ゆりかもめ東京臨海新交通臨海線）やレインボーブリッジの開通もこの頃。
バブル崩壊で企業からの参入を断られたり、青島幸男の都知事就任の公約により臨海副都心で行われるはずだった世界都市博覧会が中止となったりしたため、この頃はまだまだ空き地が目立っていた。

2000年辺りからようやく商業施設がにぎわいを見せ、現在は東京を代表する観光スポットとしても人気が高い地域となっている。

だが今もなお開発が進み、また東京オリンピック(2020年)の開催に伴い、会場のひとつである東京ビッグサイトを中心にさらに臨海副都心の開発も発展するとのこと。 

主な地域

台場地区

港区台場一・二丁目に位置する地域。またの名を「お台場」とも。
レインボーブリッジを渡るとまずここを訪れることになる。

フジテレビ本社ビルがあることで有名。鈴木俊一元都知事とフジテレビ社長が懇意だったことからフジテレビのお台場誘致を要請しており、その結果1997年に旧社屋のあった新宿区から移転した。
「踊る大捜査線」に登場する湾岸署は設定上、港区台場三丁目に位置するが、実際は台場二丁目までしかないので注意。
商業施設はダイバーシティ東京や東京ジョイポリス、パレットタウンなどが立ち並ぶ。 他は自由の女神像があったり、夏場は海水浴ができる浜辺などがある。汚い東京湾で泳ぐ奴いるの？

オタク向けスポットというと実物大のガンダムのモニュメント(通称：お台場ガンダム)が有名か。お台場近辺に来たら何はともかくお台場ガンダムを拝みに行く人も多いのではないだろうか。ちなみに近くにはガンダムカフェもある。 

青海地区

江東区青海一～四丁目及び品川区東八潮に位置する地域。

1974年に臨海副都心では最も古い建物である船の科学館が開館。船の形そのまんまな外観で今もなお異様に目立つ建物であるが、現在は本館展示を休止している。本物の湾岸警察署もこの辺りにある。
他には大江戸温泉物語や青海公園などもある。
東京国際交流館やテレコムセンターなどの近隣はコスプレイベントが開催される事もあり、週末はゆりかもめやりんかい線がキャリーバッグをひきずる人で賑わう。

有明地区

江東区有明一～四丁目に位置する地域。お盆と年の瀬にとんでもない数の人が集まるイベントで有名な東京ビッグサイトがある。
また水上バスの発着場もビッグサイトの近くにあり、この辺りの水路ではたまに水上バスが通るのを見る事が出来る。
他には有明テニスの森や有明コロシアムなど、臨海副都心の中では地味に歴史のあるスポットが立ち並ぶ。
そんな中にあるゆりかもめの「市場前駅」の近辺は本当に何もなく、20年以上前の空き地だらけだった当時の雰囲気をある意味残した貴重な区域となっている。 

関連動画

関連商品

関連項目

• さいたま新都心
• りんかい線
• ゆりかもめ
• コミックマーケット