茨木童子(Fate)とは、スマホ用RPG「Fate/Grand Order」に登場するサーヴァントの1騎である。
CV:東山奈央
Fate世界におけるサーヴァントの定義はこちら(サーヴァント(聖杯戦争))を参照のほど。
召喚クラスはバーサーカー。
Fate/Grand Orderにおけるレイド(多人数参加型)イベント、「鬼哭酔夢魔京 羅城門」にて膨大な体力を誇るボスとして登場。それに続くイベント「天魔御伽草子 鬼ヶ島」にてプレイアブルとして実装された。
本編では第七章バビロニア編にて、神の蹂躙を受けるウルクからの難民を率いた山賊の長として活動。
一見、幼子に見えるが、確かな統率力を持ち、自身も人外の力によって絶大な実力を持つ、歴とした平安時代の鬼。それが彼女である。
京都の大江山を住処としていた鬼、茨木童子(いばらぎどうじ)。
彼女を打ち取る鬼退治話は以下のものが有名であろう。
平安時代の京都において、女子供を攫うなどの乱暴狼藉を重ねていたが、あまりの被害を見かねた平安の神秘殺し・源頼光率いる頼光四天王が鬼たちの討滅に乗り出した。
山伏に扮して潜入した彼らが供した薬酒「神便鬼毒」によって鬼たちは自由を奪われ、頭領である酒呑童子も頼光の手で討たれてしまう。
唯一の生き残りとして大江山から逃げ延びた茨木童子は地元民から縁切りスポットと有名な鬼門に位置する一条房橋、あるいは平安京南端の羅城門にて四天王の一人、渡辺綱と遭遇する。
襲い掛かるも片腕を切り落とされて撃退され、その片腕は唐櫃に入れて封印されることとなった。封印から七日目の晩、警戒する渡辺綱のもとに伯母が現れる。
摂津の国からわざわざ来訪してきた伯母を渡辺綱は歓待し、その中で褒章と思われる唐櫃を見たいと伯母に催促される。
陰陽師に封印しておくよう言われてはいたものの、結局絆されて櫃の中身を見せたところ、茨木童子は伯母に化けていた変化から戻り、中身の腕を抱えて飛び上がり、屋根を破って空へと消えていった。
というもの。
茨木童子はこの手の怪物としては珍しいことに伝承における最期がはっきりしておらず、FGOにおいても酒呑童子を失った後長い間一人きりで過ごしていたような描写がしばしば見られる。
見た目こそ童のようだが、高圧で傲慢。
人間嫌いでマスター相手にもほとんど弱みを見せることはない。
だが、絆が深まれば酒宴に誘ったりなど義理や筋も通す。
ただ、小柄な幼女ともいえる外見は彼女のコンプレックスなのでつつくと酷い目に遭う。
――― しかし、彼女のカリスマブレイクは催事(イベント)の度に進むこととなる。
実は前述の粗暴な人格はあくまで母親に教えられた「鬼らしさ」を実践しているに過ぎない。
大江山に移り住んできた酒呑童子が自然体ながら鬼らしい人物であったために崇拝に近い形で憧れてはいるものの、同時に無茶振りされるのを恐れている。(そもそも羅城門イベントは無茶振りの結果、酒が注がれた聖杯の悪影響で茨木がはっちゃけ、下剋上された酒呑童子の自業自得が発端)
そして享楽と伊達をモットーとする鬼らしさとは対極に保守的で慎重派。奈須きのこ曰く”鬼としては異端の優等生気質”。
母のいいつけを守ってはいるがそれは背伸びに由来した虚勢であり、素が出ているときの挑発や負け惜しみは最早子供のよう。
そのせいで酒呑童子には子ども扱いされ、彼女の気まぐれに付き合わされるハメに。
それらを見ればヘタレでポンコツかわいいだけの幼女である。
平安時代の嗜好品が酒や金平糖ぐらいしかなかったからか、現代の甘味に出会ってからは洋菓子にぞっこん。
2016年ハロウィンイベントはお菓子で簡単に釣られ、威厳もへったくれもなかった。そのハロウィンイベントでなんと「頬張る」表情差分が追加されて茨木童子=お菓子ネタは不動のものとなった。
2017年バレンタインではダダをこねながらもマスターに『お菓子の詰め合わせ(つまみ食いの跡がある)』を渡すというものになっている。ホワイトデーのお返しをしたくなる。
これらの弱みともいえる側面を人間嫌いゆえにマイルームでは全くボロを出さない見せないため是非彼女の良さを知りたい方はイベントを追いかけるといいだろう。
余談だが、ニトクリス、エリザベートと気が合う様子。 あぁ、チョロインでポンコツ繋がりですね分かります。
そんなこんなで最早ファンの間では必死で背伸びする姿を微笑ましく見るための弄られキャラとして定着。
ファン間からの通称は、イバラギン。由来はハロウィンイベントでの以下のやりとり。
緑茶「人間の助っ人は嫌? ピラミッドの女王を倒せばお菓子食い放題なんだけどなー・・・」
なおギャグ時空ではこんなんだが、ヒトより獣に近いような鬼達を纏め上げた統率者としてのカリスマは本物。
そして反英雄としての確かな自覚と矜持を持ちながら義理人情には篤く、そして生前の逸話からか孤独を恐れるという鬼らしからぬ心も秘めている。上述したポンコツ幼女としての彼女も嘘ではないが、単なるギャップ萌えに留まらない複雑な多面性こそ彼女の真の魅力と言えるかもしれない。
そうした面が存分に発揮される本人の幕間、そして第七章における彼女の末路を描いた坂田金時の幕間は必見。
| 筋力:B | 耐久:A+ | 俊敏:C | 魔力:C | 幸運:B | 宝具:C |
| 【保有】 | 鬼種の魔:A |
天性の魔、怪力、カリスマ、魔力放出、等との混合スキル。 ”鬼”という妖怪を一つのスキルで表現したもの。特に魔力放出は炎(熱)を伴う。 味方全体の攻撃力向上(3ターン) 自分のみ宝具威力向上(3ターン) |
| 仕切り直し:A |
自分に不利な状況から離脱し、技の状態を初期化する。バッドステータスの解除も含む。 Aならばほぼ完全なリセットであり、相手からすれば最早自己回復にも等しい。 腕を取り戻す顛末からスキルとして定着しているものと思われる。 自身の弱体解除 + HP回復 |
|
| 変化:A |
変身……即ち外見を変化させる技術。 Aランクは大妖怪クラスのそれ。看破困難な変化である。 渡辺綱の伯母に化けたエピソードがスキル化しているものと思われる。 自身の防御力を3ターン向上。 特に発動した1ターン目の向上率が劇的。 |
|
| 【クラス】 | 狂化:B |
バーサーカークラスのクラススキル。理性を犠牲に魔力・幸運以外のステータスを向上。 だが、彼女の場合は理性の欠落は皆無。むしろ『人と分かり合えない』度合いを示すものであろう。 Busterカードの性能強化。 |
絆LV10の礼装として情報を見ることができる。 彼女が携える歪な太刀。
鬼の骨を素材にし、地獄もかくやの業火で熱し、百年に渡って鍛え上げた業物。
呪いの密度、強度や切れ味など、作者不明、銘なしにも関わらず名だたる魔剣のそれに引けを取らない。
ゲーム内の効果は『茨木童子が装備中に限り、Buster+20% & 防御力-10%(デメリット)』
余談だが、歪な骨をこれまた力技で整形したような外見は狩猟アクションゲームのそれ。
ゲーム内で発動できる宝具はこちら。
一度は切り落とされ、取り戻した腕が宝具化したもの。
最大の魔力放出でもって膨大な熱を伴った手のひらで相手を掴み、焼き炙りながら握りつぶす。
普段からでもロケットパンチ的な使い方が可能のようだ。
ゲーム内ではBuster種の単体宝具。
ダメージの他、強化状態の解除、防御力弱体を伴う。
特に「強化解除」はダメージ後ということなので無敵で避けられる代わりにガッツ(蘇生)封じができる。
捻くれた性格に反して素直な性能のバーサーカー。
素殴りが優秀なバーサーカーという性質に加えて、「鬼種の魔」の性能が高いためメインアタッカーとしても支援型としても立ち回れる。
ArtsのNP補充量が一枚しかない分高めで、加えてQuickとExtraの性能が劇的。A始動のブレイブチェインなんて組もうものならバーサーカーとは思えない荒稼ぎを見せる。
NP不足を自前の攻撃でかなり補えるので、編成や礼装の縛りが少なく取り回しが良い。
「変化」スキルの防御上昇倍率は1ターンに限り最低40%、スキル強化で60%まで上昇。
これによりバーサーカー特有の耐性の低さを補うことができる。味方の支援があれば更に高まる。
食らったダメージや状態異常も「仕切り直し」で回復できる。ことチャージが貯まるまでの殴り合いにおいて極めて強い。
さすがに単体でクリティカルや宝具に耐えるのは難しいが、礼装やサポーターの防御アップ効果と組み合わせることで一気にダメージを削減可能できる。特にマシュの防御バフを重ねれば宝具をダメージ0で完封することすら夢ではない。
スキルレベルが立ち回りに直結するため晩成型の気はあるが、総じてハイスタンダードなアタッカー。
どこに出しても働ける自己完結性に加えて、メンバーとのシナジーで更にパフォーマンスが跳ね上がるエースとしての適性も併せ持っている。加えて自身の弱体解除と相手の強化解除を一人で備えていること、高い防御性能を持つことから高難易度においても非常に優秀。
引き当てることができればマスコットとしても頼れるエースとしても大いに活躍してくれるだろう。
↑ にて彼女のカリスマを堪能した後にご覧ください
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最終更新:2025/12/08(月) 04:00
最終更新:2025/12/08(月) 03:00
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