角川価格 単語

カドカワカカク

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角川価格とは、角川書店(現在はKADOKAWAのブランドカンパニー)が発売・販売する角川アニメのブルーレイ・DVDの価格を総称したものである。

概要

DVD・BDの値段が高くて手が出しにくいと言われているが、角川書店が設定する深夜アニメのソフト価格は他の企業と比較すると高いと言われている。

理由としては、各会社の出版社系・ビデオメーカー系、音楽会社系のアニメ製作会社の思想の違いが大きいためであるが、2012年現在角川書店のアニメ部門の総責任者の安田猛氏が、アニメ部門に着任する際に角川書店のアニメは、アニメの赤字はメディアミックスの黒字で元を取れば良いという、アニメ部門の慢性的な赤字体質思想に危惧したため、アニメ部門で独自に採算を取るためと言われる。(出典:アニメプロデューサーの仕事論、キネマ旬報映画総合研究所刊、2011年)

アニメ部門で独立で採算を重視した結果、オリコンで比較的低数にランクされる作品でもIRでは売上に貢献したと書かれたり、2期や続編、劇場版が実現したというメリットも存在する。

なお、DVDBOXやBDBOXになると、シリーズDVD/BDよりは安く価格設定される事が多い。

真角川価格

いわゆる各巻2話収録ブルーレイ限定版9240円、DVD限定版8190円、DVD通常版価格6090円である。(いずれも税込)

該当する作品としては、Shuffle!、フルメタル・パニック!The Second Raid、Canvas2~虹色のスケッチ~、ムシウタ、レンタルマギカ、そらのおとしものシリーズ、GOSICK、生徒会の一存、これはゾンビですか?(1期)、ご愁傷さま二ノ宮くん、ストライクウィッチーズシリーズ(TV版・1期・2期)H2O ~FOOTPRINTS IN THE SAND~、パンティ&ストッキングwithガーターベルト、FORTUNE ARTERIAL-赤い約束-等が該当する。

なお、真角川価格は2011年春開始アニメより廃止されており、これ以降にこの価格が見られるのは第1巻に抱き枕カバー等原価の高い特典をつけたR-15やマケン姫!のみである。

準角川価格

2006年の涼宮ハルヒの憂鬱以降に誕生した価格設定であり真角川価格と差別化されたため付けられた。各巻2話収録DVD限定版6930円(税込)、ブルーレイ限定版7980円。(ブルーレイ通常版6930円(税込)、DVD通常版5880円(税込))

2011年春期アニメより角川アニメの標準的な価格設定となった。

該当する作品としては、涼宮ハルヒの憂鬱シリーズ、らき☆すた、喰霊-零-、キディ・ガーランド(DVD版のみ)、日常、純情ロマンチカシリーズ、いつか天魔の黒ウサギ、ダンタリアンの書架等、世界一初恋シリーズである。

新角川価格

2011年の秋開始アニメである『未来日記』において、ブルーレイ限定版の価格設定において第1巻のみ2話収録で6,720円(税込)、第2巻以降3話収録で7,770円(税込)という新たな価格設定が生まれた。(第1巻BD通常版は5,880円(税込)、第2巻以降は6,930円(税込)/DVD通常版については第1巻5,250円(税込)、第2巻以降は6,300円(税込))

どちらも準角川価格より安い価格設定となっているが、ラジオがないなど宣伝や特典を少なめにしているためとも言われている。いずれにせよ実験的な価格設定の可能性が高い。

その他

上記の設定に当てはまらない分類も存在しており、角川価格と準角川価格の中間的な値段設定であった、我が家のお稲荷さま。、鋼殻のレギオスのほか、こばと。のように安く設定された例、キディ・ガーランドのようにブルーレイ版が3話収録9,030円と設定されたという例外もある。

角川価格とその他の販売元の比較(一例)

タイトル 規格 販売元 一話あたりの値段 総額 備考
GOSICK BD 角川書店 4,620円 110,880円(12巻24話)
らき☆すた DVD 角川書店・
京都アニメーション
3,465円 *83,160円(12巻24話) 限定版
STEINS;GATE BD メディアファクトリー
(発売元は角川&FW)
3,168円 *76,020円(*9巻24話) 初回限定版
花咲くいろは BD ポニーキャニオン 2,835円 *72,135円(*9巻26話)
TIGER&BUNNY BD バンダイビジュアル 2,478円 *61,950円(*9巻25話) 初回限定版

今後の角川価格の傾向

  • 電撃文庫、MF文庫J、富士見ファンタジア文庫、角川スニーカー文庫、ファミ通文庫が角川系のライトノベル文庫となったが、アニメのソフト価格は製作委員会の構成によるのが大きいため関係はない。
  • 角川書店が主導する製作委員会のアニメの原作は、角川本体の角川文庫系や少年エースに代表されるエース系雑誌と角川書店と編集者の交流がある富士見書房の作品が8割を閉めており、一部アダルト等のゲーム化があるのみである。角川書店がアスキー・メディアワークス作品のなかでアニメ化した作品は10年で2作品程度であり、この傾向が続くと思われる。
  • メディアファクトリーが角川グループの完全子会社になったが、角川グループホールディングスの井上紳一郎専務取締役(角川書店社長)が、Twitterにおいて販売・流通の合理化はありうるとしながらも、AMWやエンターブレイン同様各会社の独立性は今まで通り他社と同じく保証するとしているため、いままでの通りに進む可能性が高い。
  • 2013年10月、KADOKAWA(旧・角川グループホールディングス)がグループ子会社を吸収合併したため、角川書店、富士見書房、アスキー・メディアワークス、メディアファクトリー、エンターブレインなどが全て1つの会社となったが、「ブランドカンパニー」として合併前と同じように事業を展開できるようになっているため、影響は少ないとみられる。
  • 未来日記(漫画)のブルーレイ限定版が第2巻以降、三話収録で7,770円(一話あたり2,590円)で全9巻と角川書店とは思えない良心的な価格設定になっている。(価格相応に特典は省力化している)今後の新しい指標になるのか注目していきたい。
  • が、未来日記が価格を下げた理由が原作が終了したから等の理由が憶測としてあることもあり、未来日記のブルーレイ、DVDが振るわなければ採算性重視の思想のもと元に戻るという可能性も十分ある。

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関連項目

  • 角川書店
  • DVD
  • ブルーレイ
  • 売上厨

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最終更新:2025/12/07(日) 12:00

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