谷町線とは、大日駅と八尾南駅を結ぶ大阪市高速電気軌道(OsakaMetro)の路線である。
| 路線データ | |
|---|---|
| 路線総延長 | 28.1km(実キロ) 28.3km(営業キロ) |
| 駅数 | 26 |
| 軌間 | 1435mm |
| 複線区間 | 全線複線 |
| 電化方式 | 直流 750V (第三軌条方式) |
| ラインカラー | (京紫) |
| 駅ナンバリング | T(Tanimachi) |
守口市の大日駅から東梅田、谷町筋、天王寺を地下で通って、八尾市の八尾南駅まで結ぶ路線である。正式名称は高速電気軌道第2号線。
御堂筋線の次に利用者が多く、黒字路線である。
2号線ではあるが、開業は3号線(四つ橋線)、4号線(中央線)よりも遅い1967年3月24日のことであった(東梅田~谷町四丁目間)。
計画そのものは古く、大正期に1号線(御堂筋線)などとともに立案されている。ただし、この時の計画では梅田~天王寺間は共通ながら、実際に路線の建設された谷町筋ではなく、松屋町筋を通る予定であった。戦後改めて計画が練り直された際、谷町筋に変更となった。
また、当初の計画では梅田駅に乗り入れるはずであったが、工事が難航したため現在地に東梅田駅を開業することになった。
路線開業翌年の1968年12月17日には早くも谷町四丁目~天王寺間が延伸開業するが、谷町線はさらに郊外に向けて延伸を続けていくことになる。
梅田~守口間には大阪市電が走っていたが、これが1969年4月1日に全廃されたため、代替路線の建設が急務となった(1970年開催の日本万国博覧会にあわせて、イケイケドンドンだったのもまた事実である)。ところが、1970年4月8日に天神橋筋六丁目駅での工事中に起きた大事故(天六ガス爆発事故)により、工事は一旦ストップしてしまう。結局、予定より遅れて都島~梅田間が1974年5月29日に、守口~都島間が1977年4月6日に開業した。
なお、守口駅開業と同日に、守口市の協力で大日検車場が使用開始している。1983年2月8日に車庫への入出庫線を営業線化して大日駅が開業し、谷町線が全通した。
一方、大阪市南部への延伸であるが、これは元々当初の予定にはなかった。しかし、「大阪市南東部の住宅開発が著しく進展しているが、その輸送を担っている南海平野線(路面電車)ではその需要に対応しきれない」として、1971年12月8日の都市交通審議会答申答申第13号で高速鉄道の建設が提言された。これを受けて、1973年3月より谷町線の八尾南駅までの延伸工事が開始された。阿倍野~喜連瓜破間は阪神高速14号松原線と同じルートのため、地下鉄トンネルを高速道路の基礎部分に組み込む形の一体構造で建設することとなり、1980年11月27日に天王寺~八尾南間が開業した。
また、この開業日と同日に南海平野線も最後の運行を行い、翌日廃線となった。
ちなみに2021年12月に駅案内放送が合成音声に差し替えられたことがあるが、不評だったためか2023年3月に元の声優による音声に戻されている(正確には放送更新)。
谷町線は、特に複合駅名の多い路線でもある。
地下鉄は道路の下に建設されることが多いため、駅の場所が町の境界となっている場合が多いのも要因の一つであろう。
大阪市営地下鉄で最初の複合駅名は御堂筋線の西中島南方駅であったが、1977年4月6日の守口駅延伸の際に一気に三つも複合駅名が生まれてしまった。太子橋今市駅、千林大宮駅、野江内代駅である。
なお、関目高殿駅は関目駅として開業したが、地元自治会の要請で関目(高殿)駅と表記されるようになり、1997年8月29日の長堀鶴見緑地線開業にあわせて関目高殿駅に改称された(四天王寺前夕陽ヶ丘駅も同時に改称)。
大日駅~八尾南駅の大運転系統と都島駅~文の里駅の小運転系統の2つがあり、これらは基本的に交互に運行されている。平日日中及び土休日は原則10分毎に交互運転され、運転系統が重なる都島駅~文の里駅間は5分毎となる。また、ラッシュ時には喜連瓜破駅発着の列車もある。
大日駅~八尾南駅の大運転系統のみの運転が基本となり、平日日中及び土休日は原則7分30秒毎に運行される。小運転は大幅に削減され、土休日ダイヤでは1本を除く全ての列車が大運転となる。従前のダイヤと比べて大日駅~都島駅間及び文の里駅~八尾南駅間は大幅増便、都島駅~文の里駅間は大幅減便となる。
平日日中及び土休日データイムでの運行間隔を7分30秒毎から6分毎に短縮した。これにより混雑が緩和された。また、平日の夜間時間帯は、20時、21時台の都島~文の里間の折り返し運行を大日~八尾南間の運行に延長、大日~八尾南間の運行本数を増やし、利便性の向上を図った。
なお、2025年の万博終了後に中央線から30000A系が転用される予定である。
| 駅番号 | 駅名 | 乗り換え・備考 | 駅所在地 | |
|---|---|---|---|---|
| T11 | 大日駅 だいにち Dainichi |
大阪高速鉄道:大阪モノレール線(本線) | 大阪府守口市 | |
| T12 | 守口駅 もりぐち Moriguchi |
|||
| T13 | 太子橋今市駅 たいしばしいまいち Taishibashi-Imaichi |
大阪市高速電気軌道: |
大 阪 府 大 阪 市 |
旭区 |
| T14 | 千林大宮駅 せんばやしおおみや Sembayashi-Omiya |
|||
| T15 | 関目高殿駅 せきめたかどの Sekime-Takadono |
|||
| T16 | 野江内代駅 のえうちんだい Noe-Uchindai |
都島区 | ||
| T17 | 都島駅 みやこじま Miyakojima |
|||
| T18 | 天神橋筋六丁目駅 てんじんばしすじろくちょうめ Temjinbashisuji 6-chome |
大阪市高速電気軌道: 阪急電鉄:千里線 |
北区 | |
| T19 | 中崎町駅 なかざきちょう Nakazakicho |
|||
| T20 | 東梅田駅 ひがしうめだ Higashi-Umeda |
大阪市高速電気軌道: 阪急電鉄【大阪梅田駅】:神戸本線・宝塚本線・京都本線 阪神電気鉄道【大阪梅田駅】:阪神本線 ※ |
||
| T21 | 南森町駅 みなみもりまち Mimamimorimachi |
大阪市高速電気軌道: |
||
| T22 | 天満橋駅 てんまばし Temmabashi |
京阪電気鉄道:京阪本線・中之島線 | 中央区 | |
| T23 | 谷町四丁目駅 たにまちよんちょうめ Tanimachi 4-chome |
大阪市高速電気軌道: |
||
| T24 | 谷町六丁目駅 たにまちろくちょうめ Tanimachi 6-chome |
大阪市高速電気軌道: |
||
| T25 | 谷町九丁目駅 たにまちきゅうちょうめ Tanimachi 9-chome |
大阪市高速電気軌道: 近畿日本鉄道【大阪上本町駅】:難波線・奈良線 |
天王寺区 | |
| T26 | 四天王寺前夕陽ヶ丘駅 してんのうじまえゆうひがおか Shitennoji-mae Yuhigaoka |
|||
| T27 | 天王寺駅 てんのうじ Tennoji |
大阪市高速電気軌道: 近畿日本鉄道【大阪阿部野橋駅】:南大阪線 阪堺電気軌道【天王寺駅前停留場】:上町線 |
||
| T28 | 阿倍野駅 あべの Abeno |
阪堺電気軌道【阿倍野停留場】:上町線 | 阿倍野区 | |
| T29 | 文の里駅 ふみのさと Fuminosato |
|||
| T30 | 田辺駅 たなべ Tanabe |
東住吉区 | ||
| T31 | 駒川中野駅 こまがわなかの Komagawa-Nakano |
|||
| T32 | 平野駅 ひらの Hirano |
平野区 | ||
| T33 | 喜連瓜破駅 きれうりわり Kire-Uriwari |
|||
| T34 | 出戸駅 でと Deto |
|||
| T35 | 長原駅 ながはら Nagahara |
|||
| T36 | 八尾南駅 やおみなみ Yaominami |
大阪府八尾市 | ||
| 駅番号 | 駅名 | 乗り換え・備考 | 駅所在地 | |
| 大阪市高速電気軌道・ニュートラム | ||
|---|---|---|
御堂筋線 |
谷町線 |
四つ橋線 |
中央線 |
千日前線 |
堺筋線 |
長堀鶴見緑地線 |
今里筋線 |
南港ポートタウン線 |
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最終更新:2025/12/09(火) 19:00
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