豊臣秀次

豊臣秀次とは、戦国時代の武将・大名、そして関白。豊臣秀吉の甥で養子。

天下人の後継者のはずが、秀吉のせいでかわいそうな事になってしまった人である。

概要

秀吉の姉の息子として生まれたのち、三好家に養子として送り込まれる。

小牧長久手の戦いでは別働隊として三河国へと向かうが、徳川軍に惨敗。これの影響で創作では大抵、無能扱いされる。（この作戦を考えたのは秀次ではなかったらしい）

その後は秀吉の配下として各地に出撃したり、豊臣姓をもらったり、追放された織田信雄の領地をもらったりしている。

1591（天正19）年、秀吉の実子の鶴松が死亡。この時点では秀吉には実の子が1人もいなかったため、同年、秀吉は秀次を養子にし、関白の座と黄金の城、聚楽第を譲った。実権は秀吉が握っていたため、秀次を天下人とは呼び難いが、当時の人々が秀次を秀吉の後継者だと思っていたことは間違いないだろう。

粛清

しかし歴史は予想の斜め上へと向かっていった。1593（文禄2）年、実の子・豊臣秀頼が生まれると秀吉の態度が急変。いったい何を考えたのか、秀吉は秀次よりも秀頼を自分の後継ぎにしようと考えるようになる。

1595（文禄4）年7月8日、秀次は秀吉によって高野山に追放され、7月15日に切腹させられた。秀次の妻や子、家臣、関係の深い者たちも数多く処刑された。この事件は豊臣家の天下に大きく影響を及ぼした。

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関連項目

• 豊臣秀吉　　叔父、義父、そしてラスボス
• 三好康長　　義父
• 足利義視　　似た境遇の人