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豚丼とは、
帯広発祥の豚丼は古くは1933年にうな丼をもとに開発されたとされ、おもに豚のロースを炭火などにより焼き甘辛のタレで味付けしご飯の上にのせ、グリーンピースや白髪ねぎをのせて完成である。松<竹<梅<華とランクがあるが、ランクによって変わるのは豚肉の枚数のみである。松が一番安いのは、松屋への意趣返し・・・ではなく、ぱんちょうの女将さんが「うめ」だからである。
十勝地方を中心に、北海道で広まっている豚丼はこちらを指す。
世間で認知されている多くの豚丼は上記の豚丼ではなく牛丼チェーンの代用丼としての豚丼であろうそちらの豚丼が日本に定着したのは、牛丼の最大手チェーン『吉野家』が牛肉BSE問題で牛丼の販売ができなくなったことからはじまり、『吉野家』は牛肉のかわりに豚肉を使用した豚丼を新メニューとして販売した。
それ以降、牛丼の販売を再開してからも、人気メニューのひとつとして『吉野家』を支える柱となっている。また、『吉野家』以外の牛丼屋も豚丼を販売し、豚特有のウマミある味わいを堪能できることから人気を博している。
2009年現在、豚丼を食べられる大手牛丼チェーンは『吉野家』『松屋』『牛野家』の3店舗で、『松屋』は名称を豚丼ではなく“豚めし”としている。
この経緯から、特に帯広豚丼の愛好家からは「一緒にされたくない」という思いと、「牛肉がないから豚を使うのは、コーヒーがないからタンポポの根を煎じて飲むとのなんら変わりない」という意味で「代用丼」という呼ばれ方もしている(産経新聞では「代理丼」と表現された)。
・・・だが、2011年12月、大資本による文化破壊に対する批判に耐えられなくなったのか、「代用丼」呼ばわりされて猛省したのかは不明だが、吉野家の豚丼の仕様が「帯広豚丼」に近い仕様に改められた(ただし、設備の問題上、グリル設置のない小型店舗では提供なし)。しかし、試食したが肉厚が薄い。肉厚を倍にして枚数を半分にすればもう少し食べごたえも出るだろう。
さらに2012年1月9日で、松屋も豚めしをメニューから外すこととなった。これで代用丼としての豚丼は日本から姿を消すこととなった。道民、大阪府民にとっては朗報だ。
大阪では、上記のどちらにも属さない豚丼(とんどん)が売られており、主に大阪学院大学の学生たちのソウルフードとなっている。もっとも、大阪らしく、郷土料理ではなくどちらかというと個人商店が独自性を出すために創り出した料理というべきか。かつては千日前などに支店があったのだが、現在は本店のみの営業である。
豚肉、鶴橋で製造されたキムチ、そしてニラを中華鍋で炒めて甘辛いタレで味付けする。甘辛いタレといっても、キムチを炒めているので当然ながら辛さの方が圧勝しているので苦手な人は注意。「小盛」から「メガ」まで5段階のサイズから選べる。
なお、豚肉を中華鍋で炒めるという製法は同じだがキムチとニラの入っていない「焼肉丼」(ただし豚肉)もある。辛いのが苦手な人はこちらをどうぞ。
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最終更新:2024/03/29(金) 00:00
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