以下のような種類がある。
帯広発祥の豚丼は、主に豚のロースを炭火などにより焼いたものを甘辛のタレで味付けし、ご飯の上に載せ、グリーンピースや白髪ねぎなどを載せたものである。
古くは1933年にうな丼をヒントに開発されたとされ、開発者の元祖豚丼のぱんちょうでは松<竹<梅<華とランクがあるが、ランクによって変わるのは豚肉の枚数のみである。松が一番安いのは、松屋への意趣返し…ではなく、ぱんちょうの女将さんが「うめ」だからである。
一般的に豚丼の愛称で通じるのは上記の豚丼ではなく、牛丼の最大手チェーン吉野家が牛肉BSE問題で牛丼の販売ができなくなったことから作られた、牛肉のかわりに豚肉を使用したものであろう。
チェーンによって微妙に名称が違い、吉野家は「豚丼(ぶたどん)」、松屋は「豚めし」、すき家は「豚丼(とんどん)」となっている。
当初は豚肉を調理するノウハウが無かったため不評だったものの、地道な改良により牛丼の販売を再開してからも人気メニューのひとつとして吉野家を支える柱となっている。また、吉野家以外の牛丼屋も豚丼を販売し、豚特有の味わいを堪能できることから人気を博している。
2011年12月、吉野家の豚丼が1の豚丼に近い「焼味豚丼 十勝仕立て」として販売を開始した(ただし設備の問題上、グリル設置のない小型店舗では提供なし)。
2012年1月9日付けで松屋が豚めしをメニューから外すことになり、一時的に牛丼チェーン店から豚丼は姿を消すこととなった。しかし牛丼に比べて安価である事や、豚丼の味の方が好みだという人も存在し、復活を望む声も多い。
その声を受けてか吉野家は2016年4月1日より従来通りの豚丼の販売を再開した(代わりに焼味豚丼の販売は終了)。2018年には新味豚丼に入れ替えたが、2021年には再び従来の豚丼に戻っている。
松屋は2022年2月1日から全店舗での豚めし販売を再開している。また、それ以前から1の豚丼に近いネギ塩豚丼を取り扱っている。休止期間中もごく一部の店舗(池袋西口店など)では牛めしと入れ替わりで豚めしが販売されていたり、関西学院大学店では牛めしと併売していたり(現在は不明)したほか、松屋公式のオンラインショッピングで豚めしの具が通年発売されている。
すき家も2015年4月15日より豚丼の販売を再開しているが、こちらはBSE当時から味付けや盛り付けを大きく変えている。2019年には発売を終了したが、2021年にまた復活した。
大阪では、とん丼亭という店舗に上記のどちらにも属さないとん丼が売られており、主に大阪学院大学の学生たちのソウルフードとなっている。もっとも、大阪らしく、郷土料理ではなく、どちらかというと個人商店が独自性を出すために創り出した料理というべきか。かつては千日前などに支店があったのだが、現在は本店のみの営業である。
豚肉、鶴橋で製造されたキムチ、そしてニラを中華鍋で炒めて甘辛いタレで味付けする。甘辛いタレといっても、キムチを炒めているので当然ながら辛さの方が圧勝しているので苦手な人は注意。「小盛」から「メガ」まで5段階のサイズから選べる。
なお、「豚肉を中華鍋で炒める」という製法は同じだが、キムチとニラの入っていない「焼肉丼」(ただし豚肉)もある。辛いのが苦手な人はこちらをどうぞ。
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最終更新:2024/03/28(木) 20:00
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