超絶技巧練習曲とは、ハンガリーの作曲家・ピアニストのフランツ・リストが作曲した12のピアノ練習曲である。Transcendante Etudes と呼ばれ、肉体・精神・魂、これらからの超越という宗教的な意味を持つ。よって、技巧的に高難易度であるという意味に捉われがちなこの邦題は、リストが意図したものとは遠のいた形となっている。
曲集全体は2度に渡り改訂されており、現在最も演奏される機会が多く一般的に超絶技巧練習曲と呼ばれている物は、一番新しい第3稿(1852年)である。
尚同曲集は読んで字の如く、超絶的な技巧を身に付けるための物で、素人にはお勧めできない。プロクラスの演奏家が、更なる技術を磨く為の曲とも言える。よって同曲集や、他にもショパンのエチュード等の動画に、「練習曲ってレベルじゃねーぞwww」といったコメントを寄せるのは、いささかお門違いである。
勿論、ツェルニーやブルグミュラー等が作曲した、初心者がピアノの指遣いから練習できるような練習曲集も世の中には存在する。これらは、技巧取得の為の練習曲(ツェルニー等)、演奏会用練習曲(リスト・ショパン等)と区別される。詳細はwikipediaにでも。
簡単な違いとしては、練習するために演奏するのが技巧取得の為の練習曲、演奏するために膨大な練習が必要なのが演奏会用練習曲、と言っていいだろう。
以下は、第3稿の収録曲目である。
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最終更新:2024/04/23(火) 16:00
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