鎌田大地 単語


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鎌田大地(Kamada Daichi,1996年8月5日-)とは、愛媛県出身のプロサッカー選手である。ドイツ・ブンデスリーガのアイントラハト・フランクフルトに所属。「かまた」ではなく「かまだ」である。

180cm72kg。ポジションは主に攻撃的MF。FWやボランチなどもこなすことがある。

概要

小学校時代に地元のキッズFCに入団。小学6年生のときに全国大会優勝を経験したあと、中学からは地元を離れて祖母の家に住み、ガンバ大阪ジュニアユースに進む。しかし、同じポジションに井手口陽介ら多くのライバルもいたことや腰の怪我もあってレギュラーを取れず、ユース昇格はならなかった。高校は京都の東山高校に進学。3年のときに主将を務め、高円宮杯プレミアリーグウエストにおいて低迷するチームの中でも10得点を記録した。卒業後、いくつかのJクラブから接触があったが、最も熱意を示したサガン鳥栖への入団を決意する。本人は当時について、2017年ホーム浦和戦後の海外移籍セレモニーで「鳥栖だけが僕を拾ってくれました」と語っている。

2015年サガン鳥栖への入団が正式に決まり、背番号は「24」となる。当時鳥栖の監督を務めていた森下仁志監督に評価され、5月10日のJ1第11節ホームの松本山雅戦で後半27分から出場し、プロデビュー。後半アディショナルタイムに鳥栖を敗戦危機から救う同点ミドルシュートを沈め、デビュー戦でプロ初ゴールを記録。プロ1年目の年はJ1リーグ戦21試合に出場し、3得点を記録した。 
2016年、監督はマッシモ・フィッカデンティに交代したものの、レギュラーとしての地位を確立し、トップ下のポジションでリーグ戦28試合7得点を記録。完全に鳥栖の中心選手となった。2017年、背番号を7番に変更し、リーグ戦16試合3得点を記録。5月27日の第13節コンサドーレ札幌戦では、決勝点を決めて自らの結婚に花を添えている。

2017年6月24日長谷部誠が所属するアイントラハト・フランクフルトへの完全移籍が発表される。背番号は40。DFBポカール1回戦エルンテブリュック戦で公式戦デビュー。ブンデスリーガ開幕戦フライブルグ戦にも出場したが、結果を残せず、3試合出場にとどまった。

2018年8月31日チームの構想外となったことでベルギー1部リーグのシント=トロイデンVVへレンタル移籍する。背番号「15」。9月16日ジュピラーリーグ第7節AAゲント戦において、途中出場でデビュー戦。その試合で得点を決める活躍を見せ、勝利に貢献。その後、2トップの一角としてレギュラーに定着すると、攻撃をリードする存在となる。前半戦だけでゴール数は二桁に到達、同胞の冨安健洋、遠藤航らとともに、シント=トロイデンの中心選手として活躍し、最終的にリーグ戦24試合12得点という素晴らしい記録を残す。公式戦全体でも36試合16得点9アシストという数字となった。

ベルギーでの活躍が認められ、2019-20シーズンは、保有先のアイントラハト・フランクフルトへ復帰。当初はアドルフ・ヒュッター監督の構想外とされ、放出が確実視されていたが、練習を通じて監督に認められ、監督との会談により残留を決意。背番号も40から「15」に変更。

8月11日のDFBポカール1回戦でゴールを決めて主力に定着。特にUEFAヨーロッパリーグ(EL)での活躍が目覚ましく、グループリーグ第5節では強豪アーセナルを相手に2得点の大活躍を見せ、大金星に貢献。第6節のビトーリアSC戦でもEL2試合連続となるゴールを決め、チームを決勝トーナメント進出に導く立役者となる。決勝トーナメントに入っても勢いは止まらず、ラウンド32のレッドブル・ザルツブルク戦でハットトリックの大活躍。現在6得点でEL得点ランクトップに立っている。一方、ブンデスリーガではなかなかゴールが生まれずにいたが、5月26日のSCフライブルク戦で待望のリーグ戦初得点が生まれる。さらに、5月30日のVfLヴォルフスブルク戦でも2試合連続となる得点を決め、6月13日の第31節ヘルタ・ベルリン戦では、ドリブルでDF3人を次々とかわしてアンドレ・シウバのゴールを演出するスーパーアシストを見せている。 シーズン終了後、アドルフ・ヒュッター監督から「今年もっともポジティブな存在だった」と評されている。

オフシーズンに契約延長交渉が難航し、移籍話も浮上するが、契約を延長したことで2020-2021シーズンもフランクフルトに残留することとなる。開幕からシャドーの位置で定着すると、2020年10月3日のホッフェンハイム戦ではシーズン初ゴールを決めるなど躍動し、ドイツのビルト誌から最高評価の1が付けられると共に第3節のベストイレブンに選出される。12月5日のドルトムント戦では、先制ゴールとなる技ありのゴラッソを決めている。

日本代表

2015年に自身初の代表選出となるU-22日本代表に選ばれ、2016年トゥーロン国際大会に出場。しかし、この大会でアピールができず、リオデジャネイロオリンピック本大会のメンバーからは落選。

ベルギーでの実績が認められ、2019年3月キリンチャレンジカップに挑むメンバーとして初選出。3月22日のコロンビア代表戦にてデビュー。10月10日のカタールワールドカップ2次予選モンゴル戦では、代表初ゴールを決めている。2020年11月におこなわれたパナマ戦に途中出場、メキシコ戦ではスタメンで起用されてインパクトを残し、ポジション争いが激しい2列目で存在をアピールする。

個人成績

シーズン クラブ リーグ 試合 得点
2015 サガン鳥栖 J1 21 3
2016 サガン鳥栖 J1 28 7
2017 サガン鳥栖 J1 16 3
2017-18 フランクフルト ブンデスリーガ 3 0

2018-19
フランクフルト ブンデスリーガ 0 0
シント=トロイデン(loan) ジュピラーリーグ 24 12
2019-20 フランクフルト ブンデスリーガ 28 2
2020-21 フランクフルト ブンデスリーガ

プレースタイル

攻撃的なポジションなら全て経験しているが、もっとも適性が高いポジションはトップ下、もしくはセカンドトップ(シャドー)。攻撃的な役割ならマルチにこなすことができ、鳥栖時代は攻撃の起点となるプレーメーカーとしてパスセンスの高さが目立ち、細かいステップによるドリブルで相手を抜き去ることもできる。味方を使いながら、自らスルっと抜け出してゴールを決める得点力もあり、ドルトムント時代の香川真司に近いタイプの選手という声が多い。ベルギーでブレイクして以降は、むしろシャドーストライカーとしての特性が注目されている。

守備面でも、前線から相手にプレッシャーをかけ、中盤に戻ってブロックを形成することもできるなど、貢献度が高い。

課題は、ドリブルで持ちすぎてボールロストしてしまうことがあること。プレーの判断力が遅くなることもあり、フィジカルコンタクトへの耐性が低いためすぐに潰されてしまう。

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関連項目

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  • サガン鳥栖
  • サッカー日本代表
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