長坂秀佳とは、日本の脚本家・小説家である。
1941年11月3日生まれ、愛知県豊川市出身。
1966年のNHKシナリオコンクールで自身の『ものを言う犬』が佳作に入賞し、テレビドラマ化されたことから、脚本を手掛けるようになる。
『帰ってきたウルトラマン』の第41話「バルタン星人Jrの復讐」を担当したのを皮切りに多くの特撮作品に関わるようになり、『人造人間キカイダー』では『仮面ライダーV3』の企画のため離脱した伊上勝に代わってメインライターを務める。
その後も『アクマイザー3』や『快傑ズバット』などでメインライターを務める傍ら、『仮面ライダーX』で序盤メインライター、『ジャッカー電撃隊』で第32話を担当し、三大特撮ヒーローシリーズとされる、ウルトラシリーズ、仮面ライダーシリーズ、スーパー戦隊シリーズの全てで脚本を担当した最初の人物となった。
80年代以降特撮作品への参加は減り、1977年から10年間続いた刑事ドラマ『特捜最前線』や『刑事・野呂盆六シリーズ』、『十津川警部シリーズ』など刑事ドラマを中心に多くのテレビドラマを手掛けたほか、小説『浅草エノケン一座の嵐』で江戸川乱歩賞を受賞し、『弟切草』ではテレビゲームのシナリオも担当するなど、多方面で活躍した。
還暦を過ぎた2000年代以降もアガサ・クリスティ原作の2時間ドラマで脚本を務めるなど、精力的な活動を続けている。
特撮作品では、キカイダーシリーズで善悪の境で悩むハカイダー、ビジンダー、ワルダーといった魅力的なキャラクターを生み出し、『快傑ズバット』では「復讐の鬼」という側面を強調した斬新なヒーロー像を確立するなど、単純な勧善懲悪に留まらない作品も多い。そのためか本来特撮作品が想定するファン層である幼児・小学生を差し置いて中高生より上の世代の支持を集めることもあり、『ズバット』では視聴率こそ良かったものの大学生などの人気が中心でおもちゃが売れず打ち切りになった。
同時期の他の特撮作品では、「悪役が子どもに手を出そうとした瞬間ヒーローが駆けつける」「大人が惨殺されているのを子どもが目撃する」「施設やバスの乗っ取り」「拉致」などで子どもをストーリーに絡ませつつも、子どもが暴力を受けるさまを直接描写することがないよう工夫しているが、長坂脚本では子どもも容赦なく悪の組織による暴力や拷問の被害を受けているほか、父の形見の笛を吹く少年が大人たちに怪人と誤認される『仮面ライダーX』の第2話など、精神的に子どもを追い詰めるエピソードも多く、子どもだからと言って容赦されないハードな展開が特徴と言える。
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最終更新:2025/12/08(月) 08:00
最終更新:2025/12/08(月) 07:00
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