間宮(艦これ) 単語


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マミヤ

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お疲れ様です。給糧艦間宮です。甘いものでもいかがですか?

「間宮」(まみや)とは、日本帝国海軍が擁していた主力給糧艦(補給艦)をモチーフとした、艦隊これくしょん~艦これ~のキャラクターである。

担当声優は堀江由衣、担当イラストレーターは藤川。

 概要

システムとしては2013年5月17日のメンテナンスで実装。イラストは2013年5月29日、ボイスは2014年11月14日のメンテナンスより実装。

割烹着と赤いリボンでまとめたロングヘアが特徴。戦前昭和・大正時代をテーマにした漫画やドラマに登場する喫茶店のウェイトレスを思わせるハイカラ娘で、手に持つのは硝子細工の器に盛られたアイスクリーム。籠の中には御手製と目される「間宮羊羹」や、多量の野菜。野菜もカレー(もしくは肉じゃが)の食材が中心だったりと芸が細かい。背中のクレーンに掛下されたこんにゃく(?)らしき物体が特徴。あと「脱いだらすごい」とは一部提督の噂だが脱がなくても凄いと思う。何がって、ほらアレだよアレ、言わせんなっての。

良妻キャラというイメージが浸透しているが、今のところ「艦これ」ゲーム中では立ち絵一枚が登場するだけで声優やセリフは当てられておらず、人物像についてほとんど描写されていない。にも関わらずこれだけの人気を誇るのは、ひとえに給料艦『間宮』がすべての海兵に深く愛されていた史実に由来するのである。

 艦娘には一人ひとりに対して、「士気」という隠しパラメータが存在している。「間宮」を利用すると、甘味によって味方の士気を一瞬で回復してくれる効果がある。
 ただし、彼女を呼ぶためには専用アイテムが必要であり、このアイテムは課金アイテムとして常時販売されている。つまり、基本的には課金が必要である(無課金プレイでは、第1回目のイベント報酬として入手可能であったが、現在はクエスト報酬で数個手に入るのみ)。

 他ゲームで言うエナジードリンクや魔法石のポジションだが、「艦これ」は連続プレイを強制される訳ではないゲームシステム上、有用度は低め(後述の理由により、使い切るとデメリットが発生する場合もある)。そういう意味で「お高い買い物」ということで、一度も目にしない提督もいるのではなかろうか2013年9月25日のアップデートで導入されたクエストにより、追加入手が可能になった。
 ただし、「時間経過で敵戦力が回復してしまう」「期間限定のイベントで今出撃しないといけない」などといった条件下、連続出撃もやむなしとなった場合は、高速修復材(バケツ)とともに「間宮」さんも有用な戦力となりうる。
 とはいえ、バケツに比べると優先度ははるかに下がるのだが。

 なお、このアイテムには旗艦及び「アイスの好きそうな艦娘」を戦意高揚状態にする効果もある。
 この効果があるのは、大体が駆逐艦などのお子様系だが、中にはながもん「長門」や「加賀」も戦意高揚するという話がある。「さすがに気分が高揚します」(by一航戦の青い方

 「士気」とは

 文字通り、やる気の事。
 攻略wikiなどでは「戦意」「疲労度」「コンディション値」などとも呼ばれているが、本記事では「士気」で統一する。

 基本的に出撃する事で下がっていく。夜戦に突入したり、戦闘の評価が低いと更に悪化する。

 士気が下がると攻撃力や命中・回避率に悪影響を及ぼし、攻略にあたっては大きな障害となる。「艦これ」運営サイドは「1回の戦闘では中破未満の状態からいきなり轟沈する事は無い」と明言(コンプティーク2013年10月号付録冊子にて)しているが、極端に疲労が溜まっていると、この原則が破られていきなり轟沈する可能性が出てくるという主張が存在する(一方、疲労度は轟沈に影響しないとする検証結果もあるので、提督は各自で情報の取捨選択に努められたし)。言うまでもなく、「艦これ」で轟沈とはキャラロストを意味する。

 従って、士気の維持・管理はHPの回復(修理)、弾薬・燃料・艦載機の補充と同等かそれ以上に重要な要素なのだが、その回復手段は「間宮」さん以外にも複数存在する。

  • 時間経過による一定程度までの自動回復
  • 入渠(修理)終了時

 また、戦闘をする事によって逆に士気が上がる事もあり(MVPを取る、評価Sで勝利するなど)、簡単に勝利できる1-1に出撃させて高評価を得、「士気高揚」状態(通称「キラキラ」)にしておくことを好む提督も多い。
 キラキラは遠征の大成功に不可欠な要素であり、効率的な資源獲得を臨む提督にとって「キラ付け」は必須作業であろう。

 艦隊や資材にあまり余裕の無い新米提督の諸氏は、1回出撃したら必ず艦娘たちを入渠させると思われるので、艦娘に疲労マークが出ている場面を見かけた事が無い提督も少なくないと思われる。

 入渠自体に疲労回復効果がある上、修理には時間がかかるので必然的に自然回復が促される。

 疲労にビクビクしなければならないのは、 同じ艦娘を入渠無しで連続出撃させたりするような提督だけと言えよう。

 間宮ゲージ

注意! 
以下の間宮ゲージの記述は、給糧艦「伊良湖」の使用券(2014年9月26日のアップデートで実装)を持っていない場合のものです。伊良湖券を持っていると挙動が変わりますのでご注意ください(詳細は後述)。

 間宮さんを保有していると、艦隊編成画面の上部に【 給 】のアイコンが出る。
 表示されている艦隊の士気が低下していない時は消灯しており、押しても反応しないが、ある程度士気が下がると点滅して使用可能になる。これを提督たちは「間宮ゲージ」と呼んでいる(公式四コマによると、この点滅は、間宮さんが疲れた艦娘達を心配して、柱の陰からちらちらと様子を窺っている状態を意味しているらしい。かわいい)

 士気がかなり低下している艦娘には、顔の横にオレンジや赤のアイコンが付いて疲労を示してくれるが、間宮ゲージはアイコンが付かないわずかな士気低下も見逃さずに教えてくれるため、提督たちには有難がられている。

 しかし、間宮ゲージが点灯していなくても疲労が発生している場合がある。キラキラが付いていない艦娘の場合、1回の出撃後間宮ゲージが点灯→即出撃でオレンジ疲労→即出撃で赤疲労となるのが一般的(MVP獲得などで左右される場合もある)だが、間宮ゲージが点灯していなかったのに出撃後オレンジ疲労が発生するのはこの「隠し疲労」によるものである。
 艦娘を体調万全にして出撃させたい提督は、この「隠し疲労」にも注意を払うのが望ましい(「隠し疲労」まで完全に取るには、間宮ゲージが消灯してからさらに10分程度放置すると良い)。

 なお、間宮ゲージを使う際の注意点は以下の通り。

  • 当然、間宮さんが一人もいなければ、そもそも間宮ゲージは使えない。
  • 間宮ゲージは、本来は間宮さん召喚ボタンであり、使用すると即座に間宮さんが現れ、そして去っていく。
    「呼びますか? はい/いいえ」など生ぬるい選択画面は出てこない。
    過去、数知れぬ提督が好奇心で押してしまい、間宮さんの無駄遣いをしてしまっている。注意されたし。
    →2013年10月23日のメンテナンス後、ついに「間宮使用時の確認UI」が追加実装された。
  • 間宮ゲージは、リアルタイム更新されない。最新の状態を知りたいときは、一度「母港」(要はトップページ、秘書艦の立ち絵が出る画面)を表示してから「編成」画面を開き、情報を更新する必要がある。
  • 先頭に記述のあるとおり、2014年9月26日のアップデートで「伊良湖」が実装された際、【給】アイコンは間宮と兼用となった(上記の確認UIでどちら、もしくは両方を使うかの選択が出来る)。これにより、伊良湖券を持っているときは、【給】アイコンが点灯しっぱなしとなる(間宮の軽い要求(点滅)より伊良湖の要求(常時点灯)が優先される形となっている模様)ため、士気低下が感知できなくなっている。
    →これにより、伊良湖保有時は、士気低下がない際は【給】アイコンが点灯しっぱなし、士気低下時には【給】アイコンが点滅するというように挙動が変化する。

 史実給糧艦「間宮」

建造は神戸川崎造船所。1922年(大正11年)10月起工、1924年(大正13年)7月竣工・就役。当初は呉鎮守府に所属し、大正14年度編成より連合艦隊所属。
八八艦隊計画内で能登呂型給油艦の1艦として予算が成立したが、海軍の強い要望により、その予算で連合艦隊随伴用の給糧艦として建造された。設計は大阪商船の客船「はわい丸」の図面を使いまわしたという説もある。

艦名は樺太とシベリアを隔てる間宮海峡に由来する。なお、現在「艦これ」に艦娘として実装されている艦艇の中で、現在の日本の領土ではない地域から名前が取られているのは、この「間宮」と最上型重巡3番艦「鈴谷」の2隻。

艦内の最新式の巨大な冷蔵庫・冷凍庫設備で肉、魚、野菜、パンなど、18,000人の3週間分の食料を貯蔵できた。これだけでも物凄いが、艦内に屠畜製肉設備もあったため、牛馬を生きたまま積み込んだのちに食肉加工し、保存しておくことも可能であったというから物凄い。またパンなどの一般的な食料だけではなく、アイスクリーム、ラムネ、羊羹、饅頭などの甘味に加え、コンニャク、油揚げ、豆腐など、ありとあらゆる食品の加工食品が製造が可能な上、これらの製造のために腕の立つ専門の料理人が乗船し、軍属のシェフとして働いていた。

そのため、海兵たちは間宮を「一本煙突(間宮に特徴的な煙突があったことに由来する)」と呼び、間宮がやってくるやいなや、海兵たちが大喜びで彼女を迎えたという。

特筆されねばならないのが、彼女の中で製造されていた羊羹、通称『間宮羊羹』である。間宮羊羹は素材、味、大きさ(市販のものよりも大きかった)、全てに於いて国内最高級の逸品であり、開戦後、砂糖や小豆などが希少物資となってからも、その味は変わることがなかったとされる。甘味どころか日々の食事にすら事欠くことが多かった戦中の海兵たちにとって、間宮羊羹の存在は比喩でなく日々を生きる活力の源そのものであったとされている。

1941年(昭和16年)に給糧艦「伊良湖」が完成する(太平洋戦争開戦の3日前)まで、日本海軍唯一の給糧艦であり、貴重な陸と海のバイパスとなっていた。

 一方で運用を始めたころは、「間宮」から連合艦隊の各艦へ食料を配るための配給艇(「間宮」搭載ではなく他艦からの借り物。何故か当初「間宮」には、小型の連絡用ボートしか備えられていなかった)のスペックが全く足りない・作業の要領が悪くやたら時間がかかる、など様々の問題が多発しており、当時の新聞記事によれば「無用の長物」扱いされていたこともあるという。

 数年を経て設備・乗員の要領は改善し、海軍からの信頼も回復したが、毎年70~80隻の連合艦隊の艦艇を相手に「間宮」一隻で働き続けていたため、ろくに整備も休養もできず、帝国議会の「伊良湖」新造の予算審議では、「間宮」酷使の現状を切実に訴えていた。

ちなみに、自衛用の14センチ砲を2門備えた立派な軍艦である。「艦これ」のバージョンアップで、艦娘として使用可能になったとしてもお触りは自粛したほうが身のためである。

修理・整備といった入渠期間中以外は出ずっぱりだった。大戦中も各地への食糧輸送に活躍したが、1943年(昭和18年)10月には父島沖でアメリカ潜水艦「セロ」(SS-225) の、翌年5月には東シナ海でアメリカ潜水艦「スピアフィッシュ」 (SS-190) の雷撃を受け損傷している。

1944年(昭和19年)12月20日、サイゴンからマニラ方面へ糧食輸送に従事中、海南島東方の南シナ海でアメリカ潜水艦「シーライオン」 (SS-315) の雷撃を受けて戦没した。多くの兵士たちの士気と気力を「食」で支えた彼女の訃報に、戦場で正月を迎えることとなった多くの将兵が涙したとか。

ちなみに、間宮を含め、多くの給糧艦が1944年代に沈没・航行不能となっている。制海権を喪失し、飢餓と痛みと恐怖に耐え続ける終戦前の悲哀の先触れともいえるできごとといえよう。

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