阿武隈(あぶくま)とは、大日本帝国海軍に所属していた長良型軽巡洋艦6番艦「阿武隈」をモデルとした、ブラウザゲーム「艦隊これくしょん~艦これ~」に登場する艦娘(かんむす)である。
CV:野水伊織
長良型六姉妹の末の妹。長良型では唯一の金レアであり、初期状態では長良型では一番性能が高い。が、ぶっちゃけ誤差の範囲内である上に、改装後まで視野に入れると、長良型の上の姉3隻には遠く及ばない。現実は非情である。
鬼怒同様、ドロップ海域が少ないうえ大半がボスドロップのみと入手には難儀する。唯一3-1のみ道中でドロップするが、一箇所しかない。レア艦の大放出と言われている5-4では全くドロップしないので、狙うなら3-1や2-3のボスドロップ辺りか。ボス限定ではあるが、西方海域では全ての海域でドロップする可能性がある。
その一方で建造でも入手可能である。潜水艦レシピで低確率ながら出現する可能性があり、鬼怒と同じ建造時間(1時間15分)である。しかし人によって鬼怒が出るか阿武隈が出るか大きく偏る場合があり、鬼怒が欲しいのに阿武隈しか出ない、または阿武隈が欲しいのに鬼怒しか出ない現象が頻出するとか。
後から追加された艦娘なので姉3人を差し置いて、時報と放置ボイスが付いている。
前髪のセットをひたすら気にしてる子。ただ、髪型で目を引くのは前髪よりむしろ某月に代わっておしおきする美少女戦士っぽい金髪おだんごツインテールであろう。由良・鬼怒と共に、後期長良型共通の薄い水色のセーラー服に身を包んでいる。
由良・鬼怒より心なしか幼げとはいえ女子中学生くらいの容姿に反して発せられる甲高いガチロリボイスは、軽巡というよりむしろ駆逐艦っぽい。加えて、長良型姉妹の中ではひときわ貧乳である点も、やはり軽巡というよりむしろ駆逐艦っぽい。こうした幼さが目立つのは、下記、史実にあるように他の姉妹に比べ竣工が大幅に遅れたという経緯を反映したものと思われる。
すぐ上の姉にあたる「鬼怒」ほどではないが両手を挙げた(というか前に突き出した)ポーズをとっており、よく「うろたえるな小僧-っ!!」のコラに使われている(だいたい吹き飛ばされているのは脱衣パワーに定評のある「妙高」と「川内」だったりする)。ただし、実際に「ひぇっ!?やだ、私!?」と滅茶苦茶うろたえているのは出撃を命じられた際の阿武隈本人である。
追加された艦娘の中でも北上さま関係でキャラが立っている方である。北上さまとの因縁の関係は史実参照。また、他の艦娘との絡みに関しては、「どこかの夜戦バカには負けないんだから!」という発言もある。
提督諸氏における二次創作的な組み合わせでは、さり気なくチームクマーの一員でもある[1]
長良型軽巡洋艦6番艦「阿武隈」は、1925年5月26日、浦賀船渠で竣工した。ちなみに24年中に完成はしていたのだが、竣工が遅れたのは艤装中に関東大震災に遭って造船所の設備が被害を受け、艤装作業が大幅に遅延したため。結局、阿武隈の起工はすぐ上の姉である鬼怒の1ヶ月後であったのだが、就役はなんと2年半後となってしまったのである。近所の横須賀海軍工廠における被害[2]に較べれば、無事竣工できた阿武隈はまだましだったとはいえ、彼女の艦歴にはいきなりけちがついてしまう形となった。
それでも完成した「阿武隈」は、第1艦隊第3戦隊に編入され、晴れて軍艦となる。
1930年10月の大演習中には、僚艦だった「北上」と衝突してしまう。ただ、北上さまが余裕でスルー何も言わないのに阿武隈がぶつぶつ言っているので、北上さまが悪いように思われがちなこの一件だが、史実はこうである。
小笠原諸島近海で行われた大演習中、夜戦の演習で艦列を組んで航行していた中に、「北上」と「阿武隈」の姿もあった。
航行する順番は「北上」「阿武隈」だったのだが、先行する「北上」を見失った「阿武隈」が、「北上」の左後方から追突し、結果「阿武隈」の艦首が大破した、というのが史実であり、完全な北上さまのもらい事故であった。
ちなみに「北上」は、その6日後神戸で行われた観艦式に参加しているところをみると、大した損害はなかったらしい。
ともあれ、この事故によって艦首が大破した「阿武隈」は、呉で修理したのだが、このとき艦首を新しくダブルカーブド型に取り替えている(元は他の長良型姉妹と同じスプーン型艦首)。
さて、そんな「阿武隈」だが、太平洋戦争に入ると、第一水雷戦隊旗艦として、水雷戦隊を率いて太平洋を縦横無尽に駆け回る。
この第一水雷戦隊には、開戦時第六駆逐隊・第十七駆逐隊・第二十一駆逐隊・第二十七駆逐隊が編入されていた。
ちなみに、開戦前に改修を受けて、酸素魚雷を発射可能となっているが、これも長良型では唯一である。
43年10月には、あの「キスカ島撤退作戦」にも旗艦として参加。一水戦司令の木村提督は「阿武隈」から指揮をとっている。
そんな「阿武隈」が最期に参加したのが、スリガオ海峡海戦。志摩艦隊の一員として、あの西村艦隊に続いて深夜にスリガオ海峡に突入したが、魚雷艇の攻撃を受けて被雷。旗艦を「霞」に渡し、「潮」と共に待避する。
このとき、当然ながら先行する西村艦隊の状況など知る由もなかった「阿武隈」の前方に炎上する戦艦が見え、一時は「西村艦隊が大戦果!」と沸き立ったが、見張り員が「左の炎上する戦艦は扶桑!」「右に燃えながら突っ込んで行くのは山城!」と報告し、艦内は騒然となったという記録がある。
翌朝、同じく損傷して待避していた「最上」(護衛は「曙」)は米軍の艦攻、艦爆に襲われて沈んでいるが、「阿武隈」はなぜかこのときは攻撃をほとんど受けなかった。
こうして、なんとかミンダナオ島にたどり着いた「阿武隈」は応急修理をした上で「潮」と共にコロンを目指すが、その途中でB-25爆撃機30機に襲われてしまう。
250kg爆弾の直撃3発、至近弾4発を受け、上甲板の乗員は全滅、艦橋の人員も大部分が負傷もしくは戦死して指揮系統が壊滅、おまけに機関も停止して火災が発生する。それでもなんとか浮いていた「阿武隈」だが、火災が発射管の魚雷に誘爆し、艦体に亀裂が走り重油が流れ出すに至る。ここに至ってはどうしようもなく、総員退艦が発令され、「潮」に生存者が全員退艦してから3時間後、艦首を立てた状態でフィリピンはネグロス島沖に沈んだ。1944年11月20日除籍。
戦後、二代目「阿武隈」として、海上自衛隊の小型護衛艦あぶくま型[3]のネームシップ、DDE-229「あぶくま」が1989年から活躍している。
やはりというか、北上さまと一緒に描かれることが多かったり。
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最終更新:2025/12/07(日) 18:00
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