阿とは、サンスクリットの一番目の文字a, āの音写である。また以下のことを表す。
- 阿波国のこと。阿州
- アフリカのこと。阿弗利加と当てることから。
漢字として
- 意味
- 山や川の入り組んだところ、高い丘、棟、おもねる、寄りかかる、という意味がある。また名前につけて親しみを表す接頭辞(呉下の阿蒙、阿Q正伝)。〔説文解字〕には「大陵なり。一に曰く曲𨸏なり」とある。〔爾雅・釈丘〕に「偏高阿丘」とある。
- 字形
- 形声で声符は可。
- 音訓
- 音読みは、ア、オ、訓読みは、くま、おもねる、お。
- 規格・区分
- 人名用漢字である。JIS X 0213第一水準。
- 声符
- 阿を声符とする漢字には、娿、痾、𨵌などがある。
- 語彙
- 阿阿・阿吽・阿翁・阿下・阿伽・阿耆尼・阿嬌・阿兄・阿公・阿衡・阿含経・阿姉・阿字・阿字本不生・阿闍世・阿闍梨・阿戎・阿従・阿修羅・阿女・阿順・阿世・阿僧祇・阿弟・阿堵・阿党・阿那・阿鼻叫喚・阿父・阿附迎合・阿片・阿母・阿呆・阿呆陀羅経・阿妹・阿弥陀・阿蒙・阿諛・阿羅漢・阿頼耶識・阿蘭陀