難民(国際問題)とは、政治的その他の理由により母国を逃れた人々である。本項目では一般的な用語としての難民について説明する。ニコニコで一般的に使われる日常系アニメの難民については「難民」の項目を参照
政治的迫害、災害、戦争、極度の貧困、その他様々な理由で母国から脱出する人々のことをいう。refugee.犯罪者は含まないが政治犯は難民とされる。生活できないほどの貧困ではないがもっとお金が欲しいから出国という人は難民ではなく出稼ぎ労働者とか言われる。冷戦終結後、地域紛争が頻発したことによって増加傾向にある。難民条約(→参照)によって難民の地位は決められており、日本も加盟している。
有名なのはルワンダ内戦におけるルワンダ難民、アフガン戦争によるアフガニスタン難民、トルコのクルド人弾圧によるクルド人難民、シリア内戦やISILの侵攻によるシリア難民などの、戦争による難民である。ちなみに日本は難民条約の批准国でありながら難民申請に対する認定数がとても少ないが(年によっては10人未満)、「条約の定義には『戦争(で迫害される人)』と書かれていないから戦争難民は条約難民ではない」という解釈を行政がしようと思えばできてしまうことも一因のようだが、もっと根本的な理由がある。
偽装難民とは、難民条約・難民認定制度を悪用して難民に偽装する不法移民および(不法入国等以外の犯罪目的で越境した)犯罪者である。本来の難民とは本質的に別物である。
偽装難民の記事にもある通り、全く不可解かつ非常識な理由で申請する者も少なくない。
詳しくは「偽装難民」の記事参照。
2014年末から現在にかけて、主にシリアやアフガニスタン、北アフリカ諸国などから欧州への大量の移民・難民が押し寄せており、ほとんどがシリアからドイツ・北欧へ向かってくる難民である。この中に偽装難民も多いと主張する者もいる。
また、2015年末になると、ドイツで難民による集団強姦事件などが頻発するが、メディアが報道しない自由の名のもとに報道規制を敷いており、人々の不満が高まっている。
更に、難民同士での乱闘などの治安悪化の問題もある。
フランスでもパリで同時多発テロが発生したこともあり、移民排斥を唱える国民戦線が躍進するなど、急速に反動が来ている。
2016年に入ると、トルコとも連携し、徐々に送り返す方向に政策がシフトし始めている。
先述したように、日本は難民に対してかなり厳格な制度を敷いている。度々国際的な非難の対象となっているが、実際にその実態を調査しようとして入国管理局内部に取材をすると殆どの人が叩く材料が殆ど無くて、低い認定率も仕方がないと落胆して帰ってくる[要出典]。5000人中11人と言った数字が独り歩きしているが、実際には「現場で認定に携わる身としてみれば、よくぞ5000人から11人を発掘したものだ、と思います」とさえ言う人もいるのである。
その理由は、申請を却下されても何度でも申請でき、しかも申請さえしていれば退去されることがないため、偽装難民常習犯たちで母数そのものが大きくなるためである。
ちなみに、5000人から11人は2014年で、2015年は7586人中27人と認定率が約2倍程度になっている。認定の人数そのものはばらつきはあるものの、数十人であることが多く、認定申請数のみが増えている現状があり、こうした偽装難民が母数を引き上げていることは容易に推測可能である。
俗に「難民パスポート」と呼ばれ、問題になっており、現在日本では見直しが測られているが、更に厳しくしているという批判も多い。
シリア難民に対し63人中3人のみを認定という厳しい制度を敷いている日本に対して、国際社会の批判とは裏腹にヨーロッパのインターネットでは日本に対する憧憬の書き込みが増えている。特にフランスの極右政党の国民戦線は露骨に日本の国籍・移民・難民制度に学べと演説する有様である。
また、安倍首相は難民問題に対し「人口問題として申し上げれば、我々は移民を受け入れる前に、女性の活躍であり、高齢者の活躍であり、出生率を上げていくにはまだまだ打つべき手があるということでもあります。」と断言した。国際社会の圧力に対して毅然とした態度をとっていると評価する声がある。一方で、難民という人道問題よりも自国の経済を優先しすぎている、そもそも難民と移民を混同している(後者は訳が改変され海外へ伝わっていない)という批判も浴びている。
日本には地理的な要因もある。シリアなどの中東からは距離的にも遠く(シリアとドイツの距離はシリアと日本の距離の3分の1程度)、また彼らの多くが目指す欧州とは真逆の方角であること。日本近海の日本海・太平洋は世界でも稀に見る荒海で更に遠く、難民船を出すのはほぼ自殺行為に近いこと(実際韓国から対馬海峡を通り九州に密入国しようとした官僚が荒海で失敗し、死亡している)、飛行機で来るような金銭に余裕のある人は、なおのこと飛行機で欧州を目指すことなどが挙げられ、日本に来るのは実際にはこうした偽装難民が多くなるのも[要出典]ある意味で当然である。
また、人口密度も高く、全国土の7割が山地であるため、可住地面積あたりの人口密度はほとんど都市国家並とされており、単純に人がいっぱいという側面もある。
日本は物価も高い。このため日本で難民を1人養う金で隣国に逃れている難民や国内避難民10人が救えるとして、金だけ出して受け入れないという批判はまさに手段と目的が入れ替わった本末転倒の批判といえる、と主張する者もいる。
また、日本ではトルコから来たクルド人難民を一人も難民認定していない。
難民とは、政治的迫害から逃れてきた人々であるため、もしトルコのクルド人難民を受け入れてしまえば、トルコに政治的迫害があると認めることになってしまい、これでは日本とトルコの友好関係に傷がついてしまうからである。
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最終更新:2025/12/08(月) 03:00
最終更新:2025/12/08(月) 02:00
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