電脳冒険記ウェブダイバーとは、2001年4月6日から2002年3月29日までテレビ東京系にて放送されたロボットアニメである。
株式会社タカラ(現:タカラトミー)のプラグイットシリーズの一環として展開したロボット玩具の第一弾、およびそれに基くロボットアニメである。
一部の描写(主に登場するロボット達)の描写にCGを用いたアニメや、TVと連動してゲームが遊べる玩具が話題となった。
西暦2100年、世界はコンピュータ文化が栄え、web上にはさまざまな電脳世界が生まれていた。そのうちのひとつ、子供用の電脳世界マジカルゲートに、悪しきコンピュータープログラム・デリトロスが現れた。
小学4年生の結城ケントは、マジカルゲートに閉じこめられてしまった弟カイトや友だちを救うために、デリトロスと戦うことを決意する。
CG描写やTVと連動した玩具が売りである本作品だが、それらの要素に対する評価は製作者側の期待に反して あまりにも残念なものだった。
当時からTVアニメ業界で注目されていたCG描写は、手書きアニメとの親和性が無く違和感バリバリな上に、棒立ちでロボット達がロクに動かないという有様で、CGの利点を生かしきれて無く、お世辞にも良いものとは言なかった。
ちなみにこのCG描写は、スタッフが手描きでヤル気満々だったにも関わらず、スポンサー側のタカラが「電脳世界の雰囲気を出すため」という理由で無理矢理導入したモノである。(CG描写に関わったスタッフは3人という噂も…)
TVと連動して遊べるというギミックを持つ各種玩具「ウェブナイトシリーズ」も、そのギミックがアダとなり値段が高騰、対象となる子供たちには少々手を出しづらい玩具となってしまった。
特 にシリーズのフラグシップであり主役である「DXグラディオン」は、TVゲームとしての機能を内蔵している為に定価7980円という高価な商品となり、子 供たちや小売店を泣かせる結果となった。(そもそもグラディオンを除く「ウェブナイトシリーズ」の連動ギミックは、グラディオンが無ければ機能しないとい う…)
結果、ウェブナイトシリーズの売り上げは伸び悩んだ。
…こうして、駄目アニメと駄目オモチャのタイアップが問題視されたウェブダイバーであるが、個性的なキャラクターや独自の世界観で展開するストーリーは視聴者達に評価され、今でも懐かしアニメとして支持する声は多い。
また、CGを除いた手描き描写の完成度・安定性には定評がある。
特 に最終回における、本来の姿を取り戻したグラディオンとデリトロスのバトルシーンは素晴らしく、今までの残念なイメージを払拭するような壮絶な戦いを見せ てくれる。(CG描写の不自由さにはスタッフ達も苛立ちが溜まっていたらしく、最終回においては「グラディオンを別の姿(人間体)に変身させるというアイ ディアで誤魔化すことで、CGを使わずに済んだ」とのこと)
不評であった「ウェブナイトシリーズ」も、ゲームとの連動機能を内蔵しているにも関わらず良好なプロポーション・デザイン・変形ギミックを維持しており、老舗玩具メーカーであるタカラの意地と技術を見せ付けた。
このウェブナイトシリーズで培われた技術は、後番組である「爆闘宣言ダイガンダー」や「トランスフォーマーユニクロン三部作」を経て、後に世界的な好評を博した「トランスフォーマームービーシリーズ」のオートモーフィングギミックやメックアライブギミックに生かされる事となる。(つい最近まで展開していた「トランスフォーマーアニメイテッド」においても同様)
ともかくOPアニメの完成度の高さが好評。
R.A.Mが熱唱するテーマソング「DIVER#2100」「SO DIVE!」は作品の世界観ともマッチしており、それに合わせたアニメーションもキャラクター・ロボット・アクションのバランスが取れており、ウェブダイバーを知らない人でも一見の価値がある。
何はともあれ、本編と違い手描きで描写されたウェブナイト達が最高に格好良い。
…OPで期待した手前、肝心の本編にガッカリした人も多いのではないだろうか?(「OP詐欺」の頁も参照)
OPの話題性に隠れがちだが、エンディングもなかなかの見物。
また、先に挙げた「DIVER2100」は、オープニング差し替えMADで何気に多用されている。
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最終更新:2025/12/09(火) 23:00
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