預言者(prophet)とは、神からのメッセージを預かり、人類に伝える人である。
音は同じだが未来予知をする「予言者」とは異なる意味で現在は用いられている。英語の「prophet」の訳語としては「預言者」「予言者」ともにある。そもそもが中国語の「預」は「あらかじめ」「前もって」という意味であり、画数が多いので面倒くさいと、つくりの部分を取っ払った略字「予」ができた。つまり、本来「予」と「預」は同じ意味であり、したがって「預言者」も「予言者」も「あらかじめ言う人」という「prophet」と本来は全く同じ意味である。ただ、なぜか、いつのまにか、日本語では「預」の字に「あずかる」という和語の意味をもたせるようになった。なので、日本語では「予言者」と「預言者」の意味をわけることができるようになった、というわけ。
「神」と言っても、特にユダヤ教から連なる「アブラハムの宗教」における「唯一神」(Y・H・V・H・、アッラーフ)からの言葉を預かるものに限定していう事が多い。具体的には、ユダヤ教の預言者アブラハムやモーセやエリヤ、キリスト教の創始者イエス・キリストやイエスを洗礼したヨハネ、イスラム教の創始者のムハンマド・イブン・アブドゥッラーフ等の人々である。
多数の民族宗教にみられるシャーマン的な存在(古い神道での「審神者」など)も、「神からの言葉を預かり人々に伝える」役割をもっている。だが、アブラハムの宗教に関係が無いこれらの者たちが「預言者」と呼ばれる事は少ない。
仏教の創始者のブッダ(仏陀。釈迦。ゴータマ・シッダールタ)は、仏教自体の教義上では「最上の悟りに至り、人々を導いた」という点が重要視されるところであり、神などの上位存在からのメッセージを伝えたかどうかはさほど重要な点ではない。よってブッダ自体は仏教徒から預言者と呼ばれることはあまりない。ただし、イスラム教から分化した「バハーイー教」は仏教の内容を取り入れており、ブッダを預言者の一人と見なしている。
各時代各地方に沿った生き方を伝えていくのが彼らの役割であり、時代や場所が異なれば当然その内容の一部は合わないものとなってくる。例えばイスラム教で豚の摂取を禁じているのは豚を育てるのに大量の水が必要で、砂漠で飼うには不適切だからという説がある。
闇雲に教えを信じるのではなく、その本当の意味を理解し、自分なりにこなしていくのは人類に与えられた試験ともいえる。
なし。
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最終更新:2024/04/26(金) 02:00
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