駆紋戒斗(くもん かいと)とは、「仮面ライダー鎧武」に登場するライバルキャラであり、
仮面ライダーバロンに変身するチームバロンのリーダーである。
演:小林豊
この項目には物語のネタバレが含まれております、それでもいい方はご覧になってください
「チームバロン」のリーダーとして君臨している20歳の青年。
幼少期に経験したユグドラシル・コーポレーションの強引な再開発が原因で両親の経営する町工場を潰された過去から、力が無ければ何も守れないという意識とユグドラシルへの強い対抗心を持つに至る。
強い者が生き残り弱い者は淘汰されるべきという「弱肉強食」的な考えをモットーとしており、自身の所属するダンスチームであるバロンをランキング上位に君臨させるためにはあらゆる事に妥協をしない。
だがそれと共に「弱味を持つものは真の強者ではない」という信念を持っている。
そのため、真っ向勝負で実力でねじ伏せて勝つことを好み、卑怯な事を嫌うため、チームメイト(ペコ)が勝利のために不正を働いた際には「俺に恥をかかせる気か!」と本気で怒りを露にし、ストーリー後半では紘太に敵意を剥きだし始めた光実からの不意打ちで倒れた紘太がトドメを刺されそうになった際には、それを妨害し、不意打ちを行った光実に対して「俺の敵は強い者を背中から撃つような奴だ!」と言い放ち、何度も衝突していた紘太を守った男らしい一面もある。
自分自身や自分が「守りたいもの」を守るために時には悪役じみた行為にすら平然と手を染める一方、不器用ではあるが義理堅く仲間思いな一面も持ち合わせている。ダンスチームの抗争終了に伴う合同イベントの際もチームバロンの存在を恐れ難色を示すチームが少なくないことを知ると、チームのNo.2たるザックにリーダーの座を明け渡しチームを脱退。この時、戦極ドライバーとクルミロックシードを託し、「仮面ライダーナックル」としてチームを守る力を与えた。
他にも、紘汰と共闘する際は憎まれ口を叩きながらも互いの持つロックシードを貸したり貸し与えたりもするなど、義理を立てたり返す事には満更でもないらしい。何より、ドルーバーズに顔を出した時にはしっかりと代金も払って帰る。(ちなみにそれに対して我らが主人公である紘汰は約1万のツケである)
20話でユグドラシルへ潜入した際に戦極凌馬と対面、ユグドラシルの目的等を説明された上で「世界平和のために協力しよう」と提案されるも、「弱き者がパニックを起こさないように情報を伏せていた」事に納得ができない彼は『嘘偽りで塗り固められた世界など壊れてしまえばいい』と、悪役じみた台詞を叩き付けた様には驚いた視聴者も多かったと思われる。
しかしこの一件で戦極凌馬ほかユグドラシルの主要メンバーからも歓迎され、改めて「利用し、利用される」協力体制をとる事になった。
やがて光実が自らの正体と素性を明かした時、紘汰を救おうと変身しようとした際にレデュエの攻撃を受け腕を負傷してしまう。
その際に、傷口が緑色に光っていたようだが、戒斗は見えないように傷を隠した。
傷は少しずつながら悪化していき、毒として戒斗の体を蝕んでいく。そんな中、ゲネシスドライバーを付けていることで症状を和らげていたが・・・
そして舞から黄金の果実を摘出した狂乱の戦極凌馬と相対するが、凌馬が予め仕込んでいた「安全装置」こと「キルプロセス」によってゲネシスドライバーを封じられ、戦極ドライバーで挑まざるをえなくなり、デュークに力負けする・・・・バナナアームズでは相手にならない!
だが、そんな戦極に屈せず、更なる力を得ようとヘルヘイムの木の実を喰らい、オーバーロード、ロード・バロンに進化する。そしてその圧倒的な力で戦極を捻り潰す。
ついに、世界を凌駕する力を手に入れた戒斗。その力が示すのは破滅の未来か、それとも・・・・?
その後は新しい世界を破壊し、新しい世界を作るべく同じく人間をやめてオーバーロードとなった紘汰と激突。
激しい激戦の末に紘汰に敗北し、紘汰の強さを認め彼の腕の中で眠るように息を引き取った。
「お前は…本当に強い。」
最終回では、突然復活した神木を舞と共に精神体として見守り、安心したかのように消えていった。
彼が望んでいた世界は「弱者が踏みにじられない世界」
紘汰とやり方こそ違えど、弱者を守るために戦うその姿は「仮面ライダーバロン」だったと言えるだろう。
このように強い向上心(ハングリー精神)と何があっても曲げない信条を持っているため、彼を慕う者も多く、逆に恨まれることもまた多い。紘汰とは対極的なリーダーシップを持っている男と言えるだろう。自らの信念や正義に基づき戦いへ身を投じるダークヒーローのような独特のキャラクター性と、その何度負けても絶対に折れず、何があっても全くブレない清々しい程の真っ直ぐさから、仮面ライダー鎧武(葛葉紘汰)とはまた別に視聴者からの人気も高い。
特技は中の人補正によるお菓子作りで、HDVでは器用にフルーツタルトを作っている。
苦手なことは満遍の笑み。中の人はバリバリ有段者。
紘汰とはいがみ合うことが多いが、
てれびくんの限定DVDなど児童向けの宣伝ではトゲのある口調は潜め、少々明るめの戒斗を見ることが出来た。
「鎧武外伝 仮面ライダーバロン」では主人公を務める。
自分とそっくりな容姿だが性格が180°違うシャプールという青年に眠らされ、入れ替わる羽目になるも、彼の執事アルフレッドがシャプールの殺害を企てていることに気づき、行動を起こす。
自分の身内に狙われていることを知り、絶望するシャプールに工場を失った重みに耐え切れず狂っていき挙げ句の果てに自殺した父親と、それをただ見ているだけだった弱い自分という本編では語られなかった自分の過去を語り、彼に再起を促した。
仮面ライダータイラントとの戦いではスペック差があるのにもかかわらず、互角の戦いを演じ、危険なリンゴロックシードを気合いで乗り切るなど、本編以上の強者ぶりを見せている
機械生命体メガへクスによって蘇った戒斗。
メガヘクスの駒となるように復活させられたが、機械生命体ごとにきに彼の強固な精神が操られるはずもなく、バロンに変身後にメガヘクスに反旗を翻し、鎧武&ドライブ達と共闘した。
メガへクスが滅んだ後はその機能を失い、再び眠りにつくように機能停止した。
気高き強者・バナナの騎士バロンの誇りは世界の平和と共に守られたのだった。
初変身は第3話。通常形態はバナナアームズ。
「COME ON! バナナアームズ!KNIGHT・OF・SPEAR!!」
彼が劇中で変身する仮面ライダーであり、バナナがモチーフ。
戦極ドライバーにバナナロックシードを装着することで、バナナアームズを頭からかぶって変身する。
皮をむいたバナナをモチーフにした槍”バナスピアー”をメイン武器として戦う。
また、持っているロックシードをアームズチェンジとして使わず、インベスを召喚する戦い方を主とする。
ちなみにロックシードは他ベルトへの互換性がある為、鎧武がバナナアームズになったこともあった。
必殺技は「バナナスカッシュ!」の発動音とともにスピアーの先端にエネルギーを集約させて敵を貫く”スピアビクトリー”。
西洋の騎士風のデザインでかっこよく、子供たちからの人気も高いが、戦績は木の実ライダーを除けば鎧武ライダーの中ではぶっちぎりで悪い。
2号ライダーの中では珍しく、1期ではライダー戦にて長らく黒星ばかりであり、ついには「てれびくん」の鎧武コーナーにて(相手があのデェムシュだったとはいえ)「バナナアームズでは相手にならない!」と書かれてしまうほど。
本編では他に鎧武が使用。元々近接特化な紘汰の戦い方に見事マッチしていた。
超バトルDVDでは龍玄が使用したが、「左右のバランスがとりづらい」ということで却下されている。
「COME ON!マンゴーアームズ!FIGHT・OF・HAMMER!」
マンゴーロックシードをドライバーに装着して変身する形態。初変身は第8話。
バナナアームズと違い、アームズがある程度展開・変形した状態でかぶる。
序盤で入手していたロックシードであるが、「こいつ(バナナ)が一番と思っていた」という理由から戒斗自身が使用を避けていた。おそらくバナナの方が使い勝手が良いのだろう。
ちなみに初戦闘の際はドッガハンマーの様に引きずっていたが、それほど重いわけではないらしい。
パワーと破壊力重視の形態でメイス型の武器”マンゴーパニッシャー”を使用して戦う。
その「いかにも重量級」な戦闘スタイルで初登場のセイリュウインベス戦では多くの視聴者を魅了した。
必殺技は「マンゴーオーレ!」の発動音とともにパニッシャーをハンマー投げの要領で回転させて、敵の頭上にエネルギーの塊を投擲・落下させる”パニッシュマッシュ”
劇中以外では斬月が使用。元々高い戦闘能力が更にマンゴーのパワーで強化された。
ソーダ…レモンエナジーアームズ! FIGHT・POWER! FIGHT・POWER!
FIGHT・FIGHT・FIGHT・FIGHT・ファファファ・FIGHT!
レモンエナジーロックシードとゲネシスドライバーを使用して変身するバロンの強化形態アームズチェンジ。
マンゴーアームズと同じく、被る時点で既にアーマーが展開されている。
他のエナジー系ライダーと同じようにソニックアローを武器として戦う。無双セイバーを装備してなかったバロンとしては初の飛び道具である。
ドライバーを変えて変身したが、戦極ドライバーを使っていた時のバロンのアンダースーツと同じものが使用されている。
(だがメロンからメロンエナジーに乗り換えた仮面ライダー斬月は全く別のライダーである仮面ライダー斬月・真に変身している)
同じロックシードで変身するデュークが「公爵」である為、「男爵」であるバロンから爵位が上がったとも言えるだろう。
ちなみに最初に開発されたレモンエナジーロックシードは4つのエナジーロックシードで最も優れた性能を持っている。
戦極ドライバーを使っていた時には手も足も出なかったオーバーロード(デェムシュ)相手に、互角以上に戦い手傷を負わせた程の高い戦闘能力を持つ。
今までは周りの強敵相手に臆せず向かうも辛酸を舐めさせられたために「強さを主張してるくせに白星がない(少ない)」等と一部の視聴者から心無い評価を受けていたバロンも、彼らを満足させる活躍を見せつけてくれるだろう。
ちなみに上記のバナナアームズの戦績のこともあり、
「てれびくん」で紹介された際にはでかでかと「もう負けないぞ!」と書かれてしまった。
余談だが、これは登場予定がなかったフォームであり、バロンの人気から(東映の公式サイトにはそのようなことが書いてある)急遽登場することになったものらしい。正式なデザインはされておらず、スーツも頭部のみ新作で、他はバロンとデュークから流用している模様。
そのせいか番組終盤になってもフィギュア・ソフビ等の立体商品は発売されておらず、アームズチェンジシリーズでも近い形態を再現できるものの完全再現はできない。
当初の予定で、戒斗に他のパワーアップ案があったのかは不明だが、後述のロード・バロンがそうではないかと思われる。
ちなみにバロンのS.H.フィギュアーツはフォーム毎に販売元がバラけており、バナナアームズは一般販売、マンゴーアームズはプレミアムバンダイ。そしてレモンエナジーアームズは秋葉原イベント限定販売と地域によっては最も手に入りづらい仕様となっている。
リンゴ・アームズ!DESIRE・FORBIDDEN・FRUIT!
「鎧武外伝」で登場した湊から渡されたリンゴロックシードで変身したアームズチェンジ。形状は仮面ライダーマルスゴールデンアームズと同じで片手剣「ソードブリンガー」と大型盾「アップルリフレクター」を主武装とする。
ヨモツヘグリロックシードと同じ試作品で、ヘルヘイムの力を限定的に使える(その真価は仮面ライダーイドゥンが発揮している)が、使用者の肉体を蝕む危険な代物だが、戎斗はこれを気合いで使いこなし、結果的に破壊されている。
必殺技はカッティングブレードを三回切ることで発動する「キャバリエンド」
スイカ・アームズ!大玉・ビッグバン!!
紘汰から借りたスイカロックシードで変身した巨大アームズチェンジ。
戒斗が使用した際には鎧モードのみを使用し、武器もスイカ双刃刀ではなくスイカバーのようなランス状の武器を使用している。
これまでスイカロックシードの戦い方を見ていた為使用方法はすぐにわかり、シグルドを圧倒するほどのパワーを見せた。
使用後は紘汰に返却され、現在はザックの手に渡っている。
オーズ・アームズ!タトバ・タァ~トバァ~!
オーズロックシードで変身する特殊なアームズチェンジ。
仮面ライダーオーズのタトバコンボの姿をしており、メダジャリバーを武器として戦う。
しかし何故か錠前に描かれたベルトの柄はタカキリバである。
錠前を手に入れた経歴は鎧武と同じ。
ヘルヘイム毒の抑制に不可欠なゲネシスドライバーが戦極凌馬に破壊され、戒斗自身が奇病に再び大きく蝕まれている絶体絶命の状況を逆手に取って、ヘルヘイムの木の実を自ら食して進化した新生オーバーロード。毒に慣れた身体で実を喰うことは戒斗自身「実験」と表現しており、確証の無い最後の賭けだったと思われる。
裕也や初瀬とは異なり、上述の通りヘルヘイムの毒に体が蝕まれていた事で耐性を得ていた事に加え、戒斗自身の強靭な意志力という土台があった事で「毒」を制してみせた結果、ともいえる。
その姿は、さながらバロン・バナナアームズをそのままインベス化したような姿。
ファイアパターンの入ったマントや前腕部のトゲなど、デェムシュの意匠が各部に存在する。
頭部にはバナナアームズのような角、色は赤メインに胸・肩にかけて黄色と、バナナアームズと似たようなものになっている。
その他、デェムシュの用いていた剣によく似た(というかほぼ色違いの)長剣<グロンバリャム>(オーバーロード語で『バロン』)を武器とする。
並のゲネシスライダー以上にチューニングされたあのデュークが手も足も出せない程に一方的に捻り潰すなど、オーバーロードにふさわしい力を持っている。オーバーロードインベスと同様で霧の姿となって凌馬を取り込みながら空中を自在に動き回った他、ヘルヘイムの植物を支配する能力も持っており、ゲネシスドライバーを手放され変身が解けた凌馬を植物の蔓で拘束し自らの目の前まで運んできた。
「俺の真理は、この拳の中にある!」の叫びと共に放った渾身のパンチは凌馬を病院屋上の壁まで殴り飛ばし、叩き付けられた壁が人型そのままで激しくへこむ程の威力。
なお、進化しても戒斗は自身の力で人間体に戻ることが出来る。
ただし毒の症状は全くもって改善されておらず、体中に広がり、控えめだった口調も初期のころ以上に激しくなっている。戦極には「お前もいずれ破滅する」と捨て台詞を吐かれた。
人間を超えた存在となった彼はかつてのフェムシンムと同様の、「力に溺れた存在」となってしまうのか・・・?
「俺は何者にも屈しない......俺を滅ぼす運命にさえ!」
2014年6月26日発売した仮面ライダーの無双ゲーム「仮面ライダー バトライド・ウォー2」。
鎧武が現行代表として参加することとなり、彼もプレイアブルキャラクターとして参加することとなった。
その性能に、これまでのTVでのバロンの活躍を見ていた一部プレイヤーは驚愕することになる…
開発時期が開発時期だったこともありレモンエナジーアームズは無いが、問題はバナナアームズである。
○ボタンで発動する必殺技は、バナナオーレを発動させてバナスピアーを回転させて攻撃する連続攻撃。
また、今作から行動のキャンセルが可能になった為、連続攻撃部分⇒キャンセル⇒連続攻撃部分と雑魚怪人相手に繰り返すことによっていともたやすく2000コンボ以上稼ぐことが可能。
超必殺技はマンゴーアームズによるパニッシュマッシュ。
他の参戦2号ライダーがきちんと強化形態な中彼だけ基本形態だが、それをなくしても有り余る性能を誇っている。
バナナアームズと違いパワー主体なので若干動きが遅いが、こちらもキャンセルを利用すればパニッシュマッシュのマンゴパニッシャー回転を何度も何度もぶつけ体力を減らすことが可能。
まさかのバナナアームズで「もう負けないぞ!」ができるとは思いもしなかったであろう。
| 仮面ライダー鎧武の登場人物 | |
|---|---|
| 仮面ライダー | 葛葉紘汰 - 駆紋戒斗 - 呉島貴虎 - 呉島光実 初瀬亮二 - 城乃内秀保 - 凰蓮・ピエール・アルフォンゾ 錠前ディーラー シド - 湊耀子 - ザック - 戦極凌馬 - ペコ |
| インベス | ビャッコインベス - ヘキジャインベス オーバーロードインベス |
| 謎の人物 | オルタナティヴ舞 - DJサガラ |
| オーバーロード | デェムシュ - レデュエ - ロシュオ - デュデュオンシュ |
| その他 | 高司舞 - 葛葉晶 - 角居裕也 |
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最終更新:2025/12/10(水) 04:00
最終更新:2025/12/10(水) 04:00
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