「騎士神ザイア」とは、テーブルトークRPG「ソード・ワールド2.0」に登場する大神(メジャー・ゴッド)である。
格言
「弱き者の盾となれ。秩序を守る剣となれ」
「正しき心に力は宿る。誇りは力を強くする」
「臆病な心に鉄拳を、卑怯な振る舞いに鉄槌を」
概要
始祖神ライフォスに仕え、神格を得たとされる大神。戦神ダルクレム率いるイグニス陣営との戦いでも、ライフォスの盾として戦ったという。
その教義は「秩序の維持」「法の遵守」「弱者の救済」「無益な戦いの禁止」。戦時においては最前線で敵から味方を守る盾となり、平時においても鍛錬を欠かさないよう説く、神々の中でも最も厳格な教えである。
二つ名の通り、騎士や兵士の信者が多く、ザイア神殿は人族の都市において治安維持機構の一部であることも珍しくない。
……ぶっちゃけ、「ザイアの神官戦士」とは一般的な「聖騎士」のイメージそのもの、と言っても過言ではない(ラクシアで「聖戦士」というと別の存在を指すのだが)。
しかし、格言にある通り非常に堅物な性格なので柔軟性を欠く事も多く、ザイアの神官戦士と言えばクソ真面目な頑固者というイメージが定着している。また、卑怯な手段を嫌う為に、勝つ為には手段を選ばないユリスカロアの信者とは対立する事も多い(堕女神シリーズの怪力女エルフはお気に入りだが・・・)。なお、神話の時代にザイアはグレンダール共々ユリスカロアに散々おちょくられたとのこと。
神像は、甲冑に身を包み盾を携えた騎士の姿で形作られる。
聖印は、中央に剣が描かれた盾型の飾り。
特殊神聖魔法
騎士神ザイアの特殊神聖魔法は、一言で言うなら「防御特化」。全ての魔法が「誰かを守る」ことに関係する。
イメージ通りの神官戦士、特にパーティの正面で敵を食い止める盾役との相性が抜群。
逆に、射程や持続時間の都合上、後衛プリーストとの相性はそれほどでもない。
オース
- レベル2の特殊神聖魔法。補助動作で行使可能。
- 弱者を守る誓い(oath)を立て、そのための力を得る。
- 具体的に言うと、術者よりレベルが2以上低いキャラクターが10m以内にいれば、1ラウンドだけあらゆる行為判定にボーナス。
- 当然、守ると誓った相手を術者が害しようとしたら、この魔法の効果は即座に失われる。
- パーティ内のレベル差が2も開いている状況はそもそもかなりバランスを欠いている為、素直にPCを守るために使うという場面は少ない。
そのため、「弱者」を得るにはちょっと工夫が必要。
- 「弱者」は必ずしも味方である必要はない。ただし、蛮族・アンデッド・魔法生物・魔神は対象にできない。
- 生物騎獣を「弱者」とする手もある。ただしこの場合、騎獣が打たれ弱くなる点に注意。
レンタルした騎獣なら、死亡すると弁償する必要があるので、有用ではあるがそれなりの覚悟が必要。
- フェアリーテイマーが召喚した妖精もいいだろう。サモンフェアリーは「習得時のレベル-2」以下の妖精を召喚する魔法なので、妖精使いのレベルが2つ飛び出ている訳でもない限り、ザイア神官よりレベルの高い妖精は召喚できない。
聞こえは悪いが、妖精は倒されてもデメリットが無いので、「弱者」の中では最もリスクが少ない。
- どちらにしろ、2レベルも下の「弱者」を前衛から10mに置いておくのはリスクが高すぎる。
- 基本的には、上記で「相性がよくない」とした後衛プリーストが能力かさ上げに用いた方が安全。まぁそりゃ、守るなら危険な場所には近づかないのが一番ですよね。
- 1Rしか持たない為、燃費が悪く常用はしんどい。しかし基本消費自体は少ないので、何らかのMP軽減手段があれば、この点に関しては格段に改善する。
カバーリング
- レベル4の特殊神聖魔法。
- 術者は3分間、防御系の戦闘特技を一時習得できる。
- 習得できる戦闘特技は、《かばう》《鉄壁》《防具習熟/任意》《防具習熟II/任意》
- WTのルール変更で《ブロッキング》も習得できるようになった
- レベルや前提特技など、普通に習得するための(戦闘特技枠以外の)条件を満たしている必要がある。
つまり、《かばう》なしで《鉄壁》は覚えられないし、《防具習熟》があってもレベル4なら《防具習熟II》は覚えられない。
- この魔法を重ねがけすることで異なる戦闘特技を習得できる。
例えば、上記の前者の例だと2ラウンドかけて《かばう》《鉄壁》の順に習得できる。
- 乱戦に入る味方が多ければ《鉄壁》、敵が多ければ《ブロッキング》、《防具習熟II》で防護点強化など、臨機応変に戦闘技能を付け替えできる便利な魔法。
- 原則、自己強化しか出来ないので自身に基本的な戦闘能力が無いと性能を生かせない。
- さらに、他者強化と回復で忙しいプリーストにとって、この魔法を使っている暇があったら別の魔法を使うべき場面は数多い。
- WT環境なら「《ブロッキング》を付けないと敵が後衛に抜けちゃう!」と言うときは最優先で使って良い魔法になった。もちろんザイア神官が敵の攻撃に耐えられるなら、だが。
フォース・フィールド
- レベル7の特殊神聖魔法。
- 1ラウンドの間、物理ダメージによるHP・MPダメージを完全に無効化する力場を張る。
- 射程が接触なので、一度に使えるのは一人だけ。
- 消費MPが重いので常用できないが、《かばう》で守りきれない手数の攻撃をフォローするなどワンポイントで使いたい。
- ザイアのプリーストには効かないので、自分に掛けて《かばう》《鉄壁》《ガーディアン》で完封のような真似はできない。コアーシブ使えばいいんだけど。
- 当然、《魔法拡大/時間》で効果時間を拡大すれば、術者を離れてもダメージを無効化できる。
MPの都合さえなんとかすれば、火力担当にでもかけて無敵砲台を作れば、GMのヘイトを溜める事ができるだろう。
つまり、よほど仲が良くない限り止めた方がいい。
ルーン・シールド
- レベル10の特殊神聖魔法。
- 対象が魔法ダメージであること以外は、フォース・フィールドとまったく同じ。
- つまりこの魔法がかかっていれば、水中でも首を絞められていても窒息死しない。特にこのメリットを体感する機会はないと思われるので、覚えていても意味はない。
アーマー・オブ・ザイア
- レベル13の特殊神聖魔法。
- 術者の周囲の味方に、ザイアがかつて纏った鎧を模した見えないマナの甲冑を纏わせ、防護点を強化する。
- 拡大不要で、最大20人に効果を与えることが可能。そこだけ切り取ると、妙にコストパフォーマンスがいい気がしてくる。
- 行使時に、MPの他に術者のHPを消費する。消費HP10ごとに防護点1点という異常な変換効率の悪さを誇る。
- 戦闘中の使用は自殺行為だし、戦闘前の準備中に使ってもその後のHP回復が面倒過ぎる
- 防護点上昇の最大値は10。その場合はもちろん、HPを100消費する。
- 当然のようにザイアプリーストには効果がない。なので「複数の対象に効果が及ぶ」点を除けば《フォース・フィールド》の劣化に成り下がる。
- そもそも、レベル13にもなって戦う敵相手に防護点の強化がどれだけ重要かと言うと……
一応、SW2.0の高レベルモンスターは割りと殴りもダメージソースにしてくるので、前衛に後付で防護点10点積めるのはあながち悪くはない。事前準備している暇があれば。
- 完全防御特化型がこれで防護点を積み込んだ場合、理論上の防護点が(バーク・メイル込みで)40点を越える。これくらいの防護点があれば、物理で殴り合えない敵は居ないはず。浪漫の極みである。
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関連項目
- ソード・ワールド2.0
- 卓ゲm@ster被害神連絡協議会 … 副会長
| ラクシアの神々(参考資料:ウィザーズトゥームp.138「神々の相関図・改訂版」) |
| 神格 |
第一の剣勢力(人族サイド) |
第二の剣勢力(蛮族サイド) |
| 古代神 |
始祖神ライフォス 太陽神ティダン 炎武帝グレンダール
賢神キルヒア 妖精神アステリア 戦勝神ユリスカロア |
戦神ダルクレム 死の神ザールギアス |
| 大神 |
騎士神ザイア 月神シーン
酒幸神サカロス 慈雨神フェトル |
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狂神ラーリス 眠りの神カオルルウプテ |
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