高木晃次(たかぎ こうじ)とは、阪急・オリックス、ダイエー、ヤクルト、ロッテを渡り歩いた永遠の若手投手である。
1968年生まれ、千葉県旭市出身。左投左打。
1986年のドラフト会議で、横芝敬愛高校から阪急ブレーブスに1位指名され入団。ドラフトの同期には現在最後の現役阪急戦士である中嶋聡がいる。当時は150km/hの速球を武器にした本格派で、4年目に中継ぎとして一軍に定着するが、その後は制球難に陥り、93年に馬場敏史とのトレードで福岡ダイエーホークスに移籍。しかしダイエーでは3年間で5試合しか登板機会が無く、97年に戦力外通告を受ける。
入団テストを経てヤクルトスワローズに拾われると、フォームをサイドスロー気味に変更。99年には先発ローテ入りを果たし、13年目にして初完封を達成するなど3完封、規定投球回数に達してチーム日本人最多勝の9勝8敗、防御率3.78と最高の成績を残し、見事に復活を果たした。が、翌年は2勝8敗と再び低迷、2001年にまたしても戦力外通告を受ける。
2002年、千葉ロッテマリーンズに拾われる。2004年までは先発も務めたが、主にロングリリーフやビハインド要員として重用された。2007年、21年目にして初めてFA権を取得。この年と翌2008年は自己最多の43試合に登板するなど、40歳にして中継ぎとしてフル回転した。この年齢にして140km/h台後半の速球を投げ込んでおり、老け込むことを知らないその姿はファンから永遠の若手と称えられた。
2009年、16試合の登板に終わり、3度目の戦力外通告。現役続行を希望したがオファーが無く、現役引退。阪急ブレーブスに所属した最後の現役投手だった。引退後はロッテのスコアラーを務めている。
あまり知られていないが、2004年7月18日の日本ハム戦を最後に現役引退まで敗戦投手になることがなく、168試合連続無敗というプロ野球記録を持っている。
通算成績は23年間(実働19年)で357試合、29勝36敗3セーブ19ホールド、防御率4.77。
最初に戦力外通告を受けてから12年に渡って現役を続け、華やかな活躍はほとんど無く常に一軍と二軍を行き来しながらも、23年間にわたってプロとして生き残り続けた泥臭い野球人生でファンから愛された選手だった。
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最終更新:2025/12/10(水) 00:00
最終更新:2025/12/09(火) 23:00
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