高林郁夫(たかばやし いくお)とは、小説・アニメ「Another」の登場人物である。
夜見山北中学3年3組のクラスメイトの一人で、出席番号は15番。
幼い頃から心臓病を患っており、登校することも稀な病弱な生徒だった。ここしばらくは快方に向かっていたが、六月に入って突如心臓発作を起こして急死。水野沙苗に続く「六月の死者」になってしまった。他の犠牲者が凄惨な死に方を遂げる中、高林の場合はは病死扱いでひっそりと退場するが、終盤では彼の死が意外な形で惨劇を呼ぶことになる。
原作・漫画版では台詞はおろか、直接登場することもなく、望月優矢の電話でその死が発覚した程度の端役にすぎないが、アニメでは出番が増加した。こちらは普段から登校することが多く、1話では早くも同じく体育の授業で見学していた榊原恒一と親しくなる(原作では、同じ体育見学でもほとんど恒一と喋ったことはないらしい)。桜木ゆかりの死後、赤沢泉美が委員長になると彼女の強引なやり方に反発。恒一から見崎鳴の存在を尋ねられ、それに答えようとしたその瞬間、まるでデスノートに名前が書かれたかの如く、突如苦しみだして、呆然とする恒一と望月の目の前でそのまま頓死してしまった。
本人はいたって真面目な良識人だが、その最期と死に際の顔芸も相まって、中尾順太と並ぶネタキャラと化している。また、死の直前に言った「フェアじゃないよね」は、アニメ版Anotherの中でも有名な台詞の一つである。
実は望月と同様に、その座席は女性生徒の列に混じっている。しかし彼の座席は最後尾の右隅である上に、近くにいる女子は赤沢さんと中尾以外アウトオブ眼中の上に、怒らせると怖い杉浦多佳子しかいない。おまけにクラスで目立たない存在だったためか、ネットでは「フェア林」「高速死」「TKB84」など、わざと名前を間違えて呼ばれることもしばしばあり、総じて不憫な扱いを受けることが多い。
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最終更新:2024/04/23(火) 15:00
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