魔界村とは、カプコンから発売されている横スクロールアクションゲームのシリーズである。
またはシリーズ一作目の事を指す。
危機に陥ったプリンセスを救うため、騎士アーサーは単身魔界に挑む…
難易度に定評のある本格的アクションゲームとして知られている。
プレイヤーは主人公のアーサーを操作していくつかのブロックに分かれた魔界を突き進み、最深部の城にいる魔王を目指す。
アーサーの装備できる武器は複数あり、状況によっては全く使えない(最悪の場合、ボスに攻撃が届かず完全に詰む)物もあるので、どの武器を入手するか(そして保持するか)が攻略の鍵となる。
逆に不利な武器だけでゲームのクリアを目指す縛りプレイに挑戦することもできる。
シリーズ共通の特徴を以下に記載。
「ラスボスに挑むには特定の武器が必要」と言われ、その武器を持っていなければステージを戻されてやり直しとなる。初代:十字架、大:サイコキャノン、超:プリンセスの腕輪など。
このため、シリーズを通して優秀な武器「短剣」での最終盤クリアはできなくなっている。
この武器の性能が強いかどうかで後半の難易度が大きく変わり、大魔界村はサイコキャノンが強いのでむしろ二周目の方が楽、超魔界村はプリンセスの腕輪が弱すぎてきつい、という大きな変化があった。
一周クリアだけではゲームクリアにならず、魔界の入り口に戻って難易度の上がった二周目をやらされる。
初代では大魔王と戦い、倒した後に「この部屋は幻だった」と二周目へ。
大魔界村以降ではラスボスとは戦わず、「専用武器を持っていないのでラスボスに勝てない」といった事を告げられて魔界の入り口へ戻るという流れになっている。
アーサーは鎧を身に着けており、敵の攻撃を受けるとまず鎧が壊れてパンツだけの姿になる。ここでもう一度攻撃を受けると死亡する。
一発で死ぬゲームが多かった時代は「一撃では死なない硬さを誇る」はずであったが、その後は「わずか二発で死ぬ」というイメージに変わっていき、今では「どんな攻撃を食らっても一発で破損する脆すぎる鎧」がネタになることも。
さらに時代が進み、極魔界村からはとうとう鎧が複数回の攻撃に耐えられるようになった。
この仕様は旧来のファンからの反発も根強く、「極魔界村 改」や「帰ってきた 魔界村」の最高難易度では伝統の防御力に戻っている。
初代の一面半ばで初登場する、赤い体にコウモリのような翼を持つ魔物。
アーサーの武器を回避してしまう強敵で、一面ボスにさえ到達させずゲームオーバーになるプレイヤーを続出させた。しかもこいつはあくまで雑魚敵であり、中盤以降では複数同時に襲いかかってくる事まである。
続編ではレッドアリーマーキング(大)、エース(超)、ダーク(極)と言った上位版が登場。
超魔界村Rではステージボスとなった大型のレッドアリーマージョーカーが登場する。
人気の高さのためレッドアリーマーが主役のゲームも発売され、シリーズ化されたこともある。
特にSFCの「デモンズブレイゾン」は評価が高い。
1985年発売のアーケードゲームで、後に家庭用ゲーム機に移植されている。
あらすじ…大魔王の軍勢と戦い、負傷してプリンセスに傷の手当てを受けていたアーサー。そこに突如現れたサタンにプリンセスをさらわれたアーサーは、プリンセスを取り戻すため魔界へ乗り込む。
「プリンセスとデートをしていた」とされる事もあり、リラックスしたアーサーは鉄の鎧を外しているが、前述の通り鎧の下にはパンツしか履いていないので、端から見ると若い女性を人気のないところに連れ込んだ変質者である。
ステージ7の大魔王の部屋に入るためには、特定の武器が必要である。そして大魔王を倒すと、「この部屋は幻であり、サタンが仕掛けたワナだ。くじけずに行け!迅速に前進しろ!」という天の声が聞こえて、スタート地点(ステージ1)からやり直す羽目になる。しかも2周目は難しくなっている。このシステムは後の作品にも形を変えて受け継がれている。だったら城の入り口からやり直せばいいのに。神は非情である。だが、もしかしたら1周目の魔界自体が幻だったのかもしれない。
シリーズでも一番の難度を誇り、特にゲーム終盤はレッドアリーマーの集団&強敵サタン×2に行く手を阻まれ、行き詰まったプレイヤーは多い。
アーケード版には初期版と後期版があり、後期版はバグ修正と難易度調整が施されている。
初期版は長らく移植されてこなかったが、「カプコンアーケードスタジアム」を英語版でプレイすると初期版で遊べる。
・FC
・PS、SS(カプコンジェネレーション第2集)
・GBA(ファミコンミニ)
・PS2、PSP(カプコンクラシックスコレクション)
・Wii(バーチャルコンソールでFC版とAC後期版を配信)
に移植されている。
その他、海外ではオールドPCやゲームボーイカラーに移植されたりしている。
1988年発売のアーケードゲームで、これも後に家庭用ゲーム機に移植されている。
1991年発売のスーパーファミコン用ソフト。後に他の家庭用ゲーム機に移植されている。
2002年にリメイク作品の「超魔界村R」が発売されている。
1999年発売のワンダースワン用ソフト。
マイナーハードの作品だからか、名前が「○魔界村」で無いので浮いて見えるからか、シリーズ作品から除外されてしまう事も多い不憫な作品。
2006年発売のプレイステーション・ポータブル用ソフト。
シリーズの伝統を踏襲しつつもゲームシステムがかなり変更されている。探索要素の導入、魔法が武器によって種類が固定されず独立して選択可能、鎧や盾の強化がその例である。鎧や盾は敵の攻撃に複数回耐えられるようになり、死んでもその場で復活できるが、その分敵の攻撃は激しい。
特筆すべきは雑魚モンスターの出現率の高さで、ジャンプしたら着地予定地点に突如モンスターが湧いて回避不能、と言ったようなことが良くある。
翌年の2007年にはシステムを伝統的なスタイルに近づけたリメイク作「極魔界村 改」が発売された(オリジナルの「極魔界村」との二本立て)。
携帯アプリで「魔界村騎士列伝」「魔界村騎士列伝II」の二作品が発売された。
アーサーの他、性能が違うプレイヤーキャラ「ランスロット」「パーシバル」が登場。
・キャラを選択できる
・魔界の軍勢に魂をさらわれたのはプリンセスではなく大勢の娘達。プリンセスは無事
・鎧に耐久力あり。アーサーの特徴が「耐久力が高い」という目を疑うような事態に
・一周エンド。二周目は無い
と、シリーズ中でも異例の事態が多い。難易度も低いんだとか。
一作目は「魔王ロキを倒したが、幻だった」と旧来の一周目までの内容で次回に続く。
二作目は「敵に操られていたランスロットを救出し、いよいよ敵の本拠地に乗り込む」ところで次回に続く……と、ストーリーが完結しないまま放置状態になってしまっており、現状では魔界村のメインストーリーは「騎士列伝IIIを早く出せ」という状況で止まっている。
2021年発売のNintendo Switch用ソフト。
超魔界村から30年、極魔界村から15年の年月を経ても高い難易度は健在で、すでに年齢を経たかつての現役世代や、高難易度のアクションゲームの時代を知らない若者たちに容赦なく襲いかかる。
ストーリー的には続編では無く、初代と大魔界村を足した感じのリメイクになっている。
上撃ち、ジャンプ中の下撃ち、魔法あり、二段ジャンプ無し、などアーサーの性能は大魔界村に近い。
難易度選択によって鎧の耐久力が変化し、最高難易度で伝統の「一撃で鎧が壊れ、次に喰らうと死亡」になる。
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最終更新:2025/12/09(火) 16:00
最終更新:2025/12/09(火) 16:00
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