鴨川つばめ 単語


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カモガワツバメ

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鴨川つばめとは、日本の漫画家である。

概要

1957年生まれの、福岡県大牟田市出身の漫画家。性別は男性。ギャグ漫画家として知られている。一時期「東京ひよこ」の別名義で漫画を執筆していたことも。著者近影はペンネーム通りに「ツバメ」を擬人化したようなものであり、その実際の人相などはまったくの謎に包まれている。

鴨川つばめの名を一躍有名にした作品が、1977年から1979年に週刊少年チャンピオンで連載されたギャグ漫画「マカロニほうれん荘」である。

1970年代、週刊少年チャンピオンは、黄金期を迎えていた。

手塚治虫の「ブラック・ジャック」、水島新司の「ドカベン」、山上たつひこの「がきデカ」、石ノ森章太郎の「番長惑星」、永井豪の「キューティーハニー」……大人気作品ばかりである。そんなそうそうたる顔ぶれの中で「マカロニほうれん荘」の連載を開始したのが、まだ20歳だった鴨川つばめである。

「マカロニほうれん荘」は、斬新なギャグや独特のコマ割り、ロック、ミリタリー、怪獣特撮といった現代で言うサブカル的パロディ要素など、それまでのギャグマンガとは一線を画すもので、少年チャンピオンの中でも異彩を放ち大ヒット、鴨川つばめは一躍人気漫画家の仲間入りをはたした。同時期に月刊少年チャンピオンでは「ドラネコロック」も連載、こちらも好評を博した。

しかしその人気とは裏腹に、若手の原稿料は低く抑える、という当時の編集部の方針で生活は苦しく、さらに人気漫画の連載を続けていくことへのプレッシャーも重なり、1979年にははやくも連載終了を迎える。

その後は、「マカロニほうれん荘」の続編「マカロニ2」など、いくつかの漫画を連載したが、なかなかヒット作品は生まれず。近年、目立った活動は見られてない。

「マカロニほうれん荘」は伝説のギャグ漫画として今でもカルト的な人気を誇っており、2018年5月19日からは、東京の中野ブロードウェイで初の生原画展示会が開催された。

鴨川つばめ本人はなかなか世の中の表側に姿を表さず、「過去を振り返りたくない」と雑誌などの取材も断ってきた。しかし、2011年の東日本大震災を目の当たりにしたことで心境に変化があり、手塚治虫の姿を描いた事実に基づく作品「ブラック・ジャック創作秘話~手塚治虫の仕事場から~」に出演。当時の編集であった阿久津邦彦氏について語っている。ただ、やはり姿はツバメを擬人化したかつての著者近影の姿であり、やはり実際の人相はわかっていない。

彼の曰く、「ギャグ漫画家の才能は、神様が一生の中でくれたたった一本の鰹節のようなもの」だそうである。だが、その一本を「マカロニほうれん荘」という見事な削り節にしてみせたのは、やはり彼が偉大な漫画家である証しではないだろうか。

主な作品

マカロニほうれん荘
作者の代表作。詳細は個別記事へ。
ドラネコロック
暴走族の少年、泉屋しげるとその親父のロックな青春全開の日々を描く。詳細は個別記事へ。
マカロニ2
マカロニほうれん荘の続編。
チュンチュンアレイ
武闘家一家の日常(非日常?)をギャグチックに描く。

関連動画

関連項目

  • 漫画
  • 漫画家の一覧
  • 週刊少年チャンピオン
  • 月刊少年チャンピオン
  • マカロニほうれん荘
  • ドラネコロック

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